7月27日、静岡県と山梨県で
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3回目の「富士山世界文化遺産登録願い」を環境省に提出しました。
以前にも書きましたが、『富士山は大自然』なんです。
余りにも節操がないと思います。
最近では、本論を言うほうが間違っている。と受け取られる雰囲気さへ感じる。
私の足りない頭で考える文化とは・・
人間が誕生して以来営々と築いてきた営み、目に見える形、感情、空間。そして科学を伴った人間による形態と思うのですが、
日本人がシャベルで富士山を築き上げたとは到底考えられない。
自然に敬意を払い敬い森林の聖霊に魂を清めて頂く心情が自然と湧いて
日本神道と呼ばれる宗教に近い自然崇拝が出来たのではないでしょうか。
その神道を司る一つの浅間神社が・・富士山を『文化』とのたまう。
私が異常なのか、神道が堕落したのか、どうちらかでしょう。
古来、富士山には「お中道」と呼ばれる五合目に位置する周道があります。
が、現在、どうなっているかご存知でしょうか。
富士吉田五合目より、この「お中道」を歩いてみると良くわかります。
殆どの人は青木が原の上の処辺りで引き返します。問題はその先です。
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営林署作業員が僅かに歩くぐらいですから道幅はホンノ一筋。しかも落石の危険もあります。
さて、作業場が見えた途端、この「お中道」は『大沢崩れ』という場所に出会い、足元150~200メートル位下に大石がゴロゴロしているのを見ます。遠くからは一筋の沢にしか見えない大沢崩れの実態は絶壁谷そのものなのです。
上を見ると、剣が峰の下に亀裂をも見ます。
つまり、この大沢崩れの処で完全に「お中道」は分断されたのです。
非常に危険で、下って富士宮側へ登る勇気はとても出ません。
90歳以上の人達は若い頃、この「お中道」を歩いて楽しんだようですが、現在は、落石の音と共に非常に恐ろしい場所になっています。
遠くからの美しい富士山は中に入れば、非常に危険な山なのです。
冬登山とてスリップしたらいっきに800メートルは滑落するでしょう。
そんな大自然が「文化」で良いのでしょうか。
私は、富士山に暮らす日本鹿の寝倉をしっていますし、毎年、鹿に囲まれてチョトした昼寝を楽しませて頂きます。
そんな大切な自然を文化とは・・神道を司る富士宮浅間神社や静岡県、山梨県に怒りを感じます。
御殿場より上の方で富士山の地下水を勝手放題に汲み出す飲料水メーカー。
半導体の洗浄に大量の富士山地下水を使い捨てにする電気ITメーカー。
三島の柿田川から駿河湾への豊かな水の供給は少なくなり、農家は、自然で豊富だった湧水から水道水へ。
おかしくないですか。
『文化』と称すれば『自然の恵み』は消滅します。
富士宮浅間神社より到々回答は来ませんでした。
文化と自然。
言葉の由来は重要です。
目の前の商売収入、税収しか考えない連中の多さ。醜さ。
万が一、富士山が『文化遺産』として登録されるならば、その自然を考えないような人達は富士登山で大量のゴミ出しをするでしょう。地下水を利用する工場も今以上に増えるでしょう。現在の状態も目を覆うばかりですからね。
そして、箱根から富士五湖まで大賑わい。勿論、富士宮浅間神社は大儲け。利用し尽したあげく、大自然は枯渇。
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私は・・・
鹿の生息地が狭まる事を心配しながら遊ぶだけです。
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Yoh-M