ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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J1第11節 FC東京対ジェフユナイテッド千葉(調布・味の素スタジアム)4-1

2007-05-14 08:45:32 | サッカー
一言で言うなら「やればできるじゃないか」ということ。
ホームでのこの試合に負ければ、いよいよ原監督の進退問題が顕在化してくるという懸念もあったのだろう。
とにかく選手の「負けられない」という気持ちが相手より勝ったということだろう。
戦術云々よりもまず大事なのは、サッカーというのはボールを蹴って走るスポーツだということだ。
走れることで相手もよりも先にボールに追いつく、パスを受けるスペースができる、相手が混乱する、
といったさまざまな要素が生まれてくる。走らなければ何も始まらないのだ。

そしてもっと大事な気持ちの問題。
気持ちを入れて走ることジャンプすることで、マイボールにできた、こぼれ球を拾えたというシーンが多かったように思う。
相手よりも一歩いや半歩先を行こうと強く思うだけでそれは実現に近づくのだ。
そういう、基本的な共通理解のうえに戦術やフォーメーションや相手チームのスカウティングは機能するのだと思う。

ようやくそれが形となって見えてきた。
今日の4得点のうちの3点までは相手のミスだったが、相手のミスを誘発するダイナミズムがあったということは間違いない。
ただ、今野が言うように「これで浮かれていてはいけない」。
梶山は「こんなに走ったことはない」とコメントしていたが、プロがそんなことを言ってはいけない。
どんな試合でも100%の力を出し切らなければいけない。それがプロというものだ。
この試合、梶山にとっては今期のベストパフォーマンスであったことには違いないが、
いつも同じ力を出し切るチームがやはり上位にいるということだ。
そのことを努々忘れてはならない。東京がいい時と悪いときの波が激しいのはまさにそこに原因があるのだ。
だからこんなところで浮かれていてはいけない。そのことを選手たちには痛感してほしい。

戦術も大事だがそれを上回るメンタルの力を痛感した試合でもあった。



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