ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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J1第29節 大宮アルディージャ対FC東京(さいたま市浦和駒場スタジアム)0-1

2006-10-28 23:58:52 | サッカー
晴れ。

先週の大逆転劇とはうって変わって、今日はとても地味な展開となった。
駒場での大宮戦。実は駒場に出かけるのは初めてだった。
穏やかな秋の昼下がり。浦和駅からのんびりと歩いて駒場に着くとすでに両ゴール裏は結構な入りになっていた。

開始直後の一分。相手陣内の右側で得たFKに今野が頭で合わせたシュートがするするとゴールに吸い込まれた。
なんともあっけない得点。キックオフ直後相手GKの荒谷は秋の西日をまともに受けることになった。
もしかしたら光が目に入ったのかもしれない。ほとんど一歩も動けなかった。

このゴールで東京は活気付く。
石川はドリブルでサイドを切り開き、馬場は元気よく駆け回って前線でボールを奪取。ルーカスも惜しいシュートを放つ。

しかしながら決め手を欠く。大宮も深い守りからなかなか攻めのリズムを作れないまま前半を終了する。
今シーズンの東京は先制されることが多いし、先制しても追いつかれて折り返しというパターンがとても多い。
今日のような引き締まった展開は珍しいなと思う。

後半も東京はまず守備意識を保ちながらなるべく高い位置でチェックに行く。
大宮は不用意なミスからボールを奪われてなかなかリズムを作れない。
東京は茂庭が負傷退場する。三浦を入れて今野をCBへとスイッチ。
今野が積極的に攻撃参加していただけに少し心配になる。

大宮も斉藤を投入したあたりから中盤でボールを持てるようになってきてカウンターの応酬の様相を呈してきた。
ただ、両チームとも決定的なチャンスを何度か作りながらフィニッシュの精度を欠き、時間が過ぎていく。

東京はルーカスが下がってボールをとりに来るので前線の枚数が足りず攻撃のコンビネーションが機能しない。
本来ならここで平山を投入するなどして前線でタメを作りたいが、茂庭の怪我で交代枠を使ってしまったので積極的な交代ができない。
藤山を増嶋に代えたところで、1点を守りきる作戦に出たのだろう。
大宮のミスに助けられたが何とか凌いで守りきった。

終わってみたら1点を89分間かけてひたすら守り抜いた試合だった。
いつぶりだろうと思うぐらいの久しぶりの完封試合。
しかし、常勝チームになるにはこういう決して良くない出来でも凌いで耐えて勝ち点を拾っていくというのが大事だと思う。
実際、今日はしっかりと意思統一された守備の意識が強く、それがぶれなかったというのが大きな収穫だった。



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