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J2第51節 東京ヴェルディ1969対愛媛FC(調布・味の素スタジアム)2-1

2007-11-27 05:29:31 | サッカー
J2の昇格争いはついこの間まではまず札幌が磐石かと思われた。しかし終盤東京Vとの直接対決に負けて以降もたついている。
一方の東京Vはここにきて勝負強さを発揮。
これに京都、仙台と続いており、ラスト前の今節はその京都と仙台の直接対決が昇格の行方を左右する大一番となった。
仙台は負けると昇格がなくなる。また京都が引き分け以下だと札幌の2位以内が確定。
その状況で東京Vは勝って2位以内確定となる。
京都は勝って自らの3位以内が決まるとともに、札幌と東京Vの今節での昇格を阻止するということで、
今節は京都がすべてのキャスティングボードを握っている。
札幌は試合がない。東京Vはホーム味スタで愛媛と対戦。もしかしたらラモスの胴上げが見られるかもしれないということで観戦に出かける。

東京Vはフッキが残り2試合出場停止ということで船越をワントップに据えた4-5-1。対する愛媛はフラットな4-4-2。
フッキがいないことで東京Vの戦い方がギクシャクするのかと思っていたが、まったくそんな心配はない。
ディエゴのトップ下が実によく機能している。廣山や飯尾もサイドから攻め立てる。
多彩なパスワークで早くも主導権を握り、ディエゴのインターセプトを船越が決めてわずか10分で先制。

しかし、愛媛も目の前の胴上げを阻止するべく必死で対応。東京Vが追加点を取れずにもたついている間隙を突いて前半で追いつきそのまま前半を終える。
京都対仙台はこの時点でスコアレス。

追いついたことで後半は愛媛にも勢いが出てきた。攻防は緊張感の高い一進一退を繰り返す。
しかし、30分過ぎCKを頭で合わせたのはまたしても船越だった。フッキの代役として起用された船越が見事その期待に応えた。
一方の京都は膠着して動かない。このまま行けば東京Vの昇格が決まる。次第に緊張感が高まってくる。

試合は愛媛が粘りを見せるものの決定的なシーンを全員で凌ぎきり東京Vがきっちりと勝利をものにした。
後半ロスタイムまでスコアレスだった京都はその最後のロスタイムで決勝点をもぎ取り東京Vと札幌の昇格を阻止。加えて仙台の昇格を阻んだ。
京都の結果を確認しながらのスリリングなゲームだったが、残念ながら昇格はお預け。
しかし、得失点差の関係から東京Vはこの試合に勝利したことで昇格をほぼ手中に収めた。

組織的で攻撃のバリエーションに富んだ東京Vの戦い方はすでにJ1仕様と言ってもいいものだった。
フッキは来シーズンは川崎に復帰することが濃厚と伝えられているが、フッキがいなくても東京Vはいいサッカーができている。
来シーズン久しぶりのJ1でどういう戦い方をするのか、ラモスの去就も含めて興味は尽きない。


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