ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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ナビスコカップ予選5節 FC東京対横浜FC(国立競技場)0-1

2007-05-09 23:04:36 | サッカー
前節の川崎戦とはまた対照的な試合となった。
川崎戦では守備陣がズタズタにされて大敗したが、この試合では安定した守りが見られた。
もちろん今の川崎と横浜FCとでは攻撃の脅威がまるで違うので単純な比較は出来ないが、
決勝点となったFKからの得点は、うまくグラウンダーで蹴った相手がラッキーだっただけだし
それを除くとまずまず破綻のない守備だったように思う。

問題は攻撃である。
川崎戦と違って圧倒的にボールを支配し相手陣内で優位にプレーすることが多かったにもかかわらず
決定的な形を作ることが出来なかった。
ペナルティエリアまではボールを持ち込めるのにそこからフィニッシュまでのアイデアに乏しい。
特に相手が先制しそのまま後半に入って逃げ切りを意識し始めた頃から東京の攻撃は完全に空回りしていた。
「ハマナチオ」を敷いてゴール前に鍵をかけようとする横浜に対して東京は高さで対応するべく、
後半20分にワンチョペを投入。先発していた平山とルーカスを含めてポストを増やした。
しかしそれは、そんな時間からパワープレーなのか、と思わせるほどのものでしかなかった。
アイデアに乏しい単調なクロスは精度が悪ければ怖くもない。
幾度となくはじき返されフィニッシュまで持ち込めない。
約束事のない攻撃は連動性に欠け、ダイナミズムも感じられない。
結局ゴールを割ることなく、ほとんど一度しかないと思われたチャンスをものにした横浜FCが守りきった。

攻撃的な相手には守備陣が崩壊し、守備的な相手は崩せない。
これでは一体どういう相手なら勝てるというのか。
各年代の代表選手を何人も抱えてそれでも勝てないのは、
個々の力を戦術にまで高めることの出来ない指揮官のフィロソフィーのなさなのか。

この季節の国立でのナイトゲームは心地よい風にビールも進み、毎年楽しみにしている。
しかし、ゲームがここまで貧相だと魅力も半減だ。
原さんはいよいよ正念場となった。どうやってこの状況を打開するのか。


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