曇り。
私が聴いてきた日本のロック、ポップス(あえてJポップとは呼ばない、笑)は常に団塊の世代とその5歳前後という、
ちょっと歳の離れた兄姉たちの手によるものだった。
彼らは日本のポピュラー・ミュージックのパイオニアとして或いは担い手として常に時代の先を行っていたし、
私はそれをリスペクトすることによって自らの音楽観を築いて来たといっても過言ではない。
私たちの世代が確固とした音楽の海図を容易には示すことができないほど、
文字通りど大きな塊として彼らはさまざまな形で日本独自のポピュラーミュージックを提示し続けてくれた。
最早どのようなジャンルも一度あの世代の誰かが歩いた轍になっている。
そして最近は彼らの世代のミュージシャンにリスペクトすることによって、
また自分の形を具現化しようとしている私と同世代か或いはもっと若い世代の音楽が、ひとつの光を放っている。
それは脈々と途切れることのない鉱脈が放つ光のようでもある。
冨田恵一の冨田ラボもそうした、日本のミドル・オブ・ザ・ロードをしっかりと引き受けてきた人である。
船上音楽会をモチーフにしたこのアルバムでのコンサートマスターはもちろん冨田恵一。
その彼が団塊アーティストたちと世代を超えたコラボレーションを展開しているのがこの作品である。
とりわけ作詞陣が豪華。吉田美奈子、高橋幸宏、糸井重里、鈴木慶一、大貫妙子らそうそうたる顔ぶれが執筆した。
大貫妙子と高橋幸宏はヴォーカルでも参加している。
そこにキリンジやChemistryなど若いミュージシャンたちが水先案内人のように揚々と進んでいく。
ヴァラエティに富んだ作品の数々にはどこか懐かしさが漂う。
個人的には詞、曲ともに男のロマンティシズムに溢れた「ずっと読みかけの夏」feat.CHEMISTRYにグッときた。
同時代音楽として、同世代音楽として寄り添っていくのはこういう音楽だと思う今日この頃。
私が聴いてきた日本のロック、ポップス(あえてJポップとは呼ばない、笑)は常に団塊の世代とその5歳前後という、
ちょっと歳の離れた兄姉たちの手によるものだった。
彼らは日本のポピュラー・ミュージックのパイオニアとして或いは担い手として常に時代の先を行っていたし、
私はそれをリスペクトすることによって自らの音楽観を築いて来たといっても過言ではない。
私たちの世代が確固とした音楽の海図を容易には示すことができないほど、
文字通りど大きな塊として彼らはさまざまな形で日本独自のポピュラーミュージックを提示し続けてくれた。
最早どのようなジャンルも一度あの世代の誰かが歩いた轍になっている。
そして最近は彼らの世代のミュージシャンにリスペクトすることによって、
また自分の形を具現化しようとしている私と同世代か或いはもっと若い世代の音楽が、ひとつの光を放っている。
それは脈々と途切れることのない鉱脈が放つ光のようでもある。
冨田恵一の冨田ラボもそうした、日本のミドル・オブ・ザ・ロードをしっかりと引き受けてきた人である。
船上音楽会をモチーフにしたこのアルバムでのコンサートマスターはもちろん冨田恵一。
その彼が団塊アーティストたちと世代を超えたコラボレーションを展開しているのがこの作品である。
とりわけ作詞陣が豪華。吉田美奈子、高橋幸宏、糸井重里、鈴木慶一、大貫妙子らそうそうたる顔ぶれが執筆した。
大貫妙子と高橋幸宏はヴォーカルでも参加している。
そこにキリンジやChemistryなど若いミュージシャンたちが水先案内人のように揚々と進んでいく。
ヴァラエティに富んだ作品の数々にはどこか懐かしさが漂う。
個人的には詞、曲ともに男のロマンティシズムに溢れた「ずっと読みかけの夏」feat.CHEMISTRYにグッときた。
同時代音楽として、同世代音楽として寄り添っていくのはこういう音楽だと思う今日この頃。