ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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FIFAクラブワールドカップ準々決勝 全北現代対アメリカ (国立競技場)0-1

2006-12-12 23:06:26 | サッカー
晴れ。

息子の通うサッカークラブから、「ぜったいに見に行く」という条件で回ってきたただ券。
ただだから文句を言える筋合いでもないが、
南米と欧州代表以外は観客動員で苦労した去年のこともあり、協会の必死さが伺える。
問題は大会の内容そのものにあるという気がする。
オセアニア代表がアマチュアというのでは、南米や欧州チャンピオンとの実力差は歴然としており、
これがクラブ世界一を決める大会とはとても言いがたい。

さてこの試合での注目はアジア代表の全北現代がどういう戦いをみせてくれるかだ。
来年は浦和と川崎がACLに参戦することになっており、
お隣のライバル、Kリーグチャンピオンが世界の舞台でどういう戦いをしてくれるかは、来年を占う上でも気になるところ。

今朝の新聞やネットでの選評を見る限り、アメリカがボールを支配し巧みなパス回しで全北を圧倒したというような論調が目立ったが、
現地で見る限り全北はそんなに悪い印象ではなかった。

若い選手を中心にはつらつとした速いパスワークで、むしろ最初はアメリカがそのパス回しに混乱していたような感じがした。
しかしながらアメリカは戦術の引き出しの多さで緩急自在。若い全北はそのうまさに翻弄されていた。
しかし、全北は前線からのプレッシングでアメリカの攻撃を凌ぎ切って前半をスコアレスで終える。
しっかりとした守備からカウンターを狙うという戦いぶりは典型的なものではあったけれども、
引いて守るだけではなく果敢に攻める意図も垣間見えて後半に先取点が取れれば或いはという期待を持たせた。

一方のアメリカはこんなずではないという、焦りがあったのではないか。
後半に入ると監督が立ちっぱなしで指示を与えていた。
このままスコアレスで終わるのかという思いが支配し始めた残り10分のところでようやく先取点。
これが決勝点となった。アジア代表がバルセロナに挑戦するところを見てみたいとも思ったが、
終わって見れば順当にアメリカが勝ち進んだ。大会としてはこちらの方が盛り上がるのだろう。
ひたすら屈託のないアメリカのサポーターたちも楽しかった。

それにしてもこの場所にJリーグのチームがいないのはやはり寂しい。
大会を盛り上げるという点においても来年こそは浦和あたりが勝ち上がってきてくれるといいのだが。