ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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J1第34節 大分トリニータ対FC東京(大分・九州石油ドーム)0-1

2006-12-03 21:51:09 | サッカー
2006年のJリーグもいよいよ最終節。
今年はワールドカップイヤーということで1ヶ月以上の中断を挟んだこともあって思いのほか長く感じたシーズンだった。
ワールドカップで日本が一勝もできなかったのははるか昔のことのような気がする。
東京もガーロ監督が途中解任されたが、それすらも遠い過去の記憶となりつつある。
開幕戦で大分に快勝し同じ大分と最終節で戦うころにはどんな結果が待ち受けているのだろうと思いをはせたが
予想以上に厳しいシーズンだった。

さて最終節はその大分とアウェイでの戦い。
両チームともすでにJ1残留を決めており、最終戦はひとつでも順位を上げるための戦いだが、世間的には注目度の低い一戦だ。
そんな置かれた環境を反映したようななんともつかみどころのない一戦になった。
大分はホーム・ゲームにもかかわらず今ひとつ出足が遅い。
東京が元気よく前からボールを奪って速攻を仕掛ける。
主導権を握ったのは東京だったが、大分が要所を締めて東京にシュートを打たせない。
しかしながら大分も攻守の切り替えが遅く有効な形を作れないまま前半終了。
双方とも調子がいいのか悪いのかよく分からない。

広範に入ってもボールを保持し主導権を握ったのは東京だった。
大分はどこか覇気に欠けており、いい位置でFKを何度も奪うがフィニッシュの精度を欠く。
そして、58分梶山のパスを石川が中央へヒールパスし、飛び込んできたルーカスが強烈なシュートを放ち先制。
主導権を握りながら決定機を作り出せなかった東京が石川とルーカスの個人技で先制する。

それにしてもこの試合も主審が再三笛を吹いて試合の流れを断ち切る。
選手もそうだが見ているほうもストレスが溜まってしまう。
判定の基準が定まらず、今野をはじめ選手のいらつきぶりがテレビ画面からも伝わってくる。
結局不可解な判定から鈴木が退場。直後から東京は防戦一方となる。
残り十数分。これを凌げずに東京はたびたび苦杯を舐めてきた。
はらはらしながら見守ったが、今回は上手に時間を使いながら再三のピンチを凌ぎきった。

果たして13勝4分17敗。勝ち点43。大きく負け越して13位と不本意なシーズンとなった。
倉又監督が退任。ジャーンと遠藤の退団も決定し、東京は来シーズン新体制で捲土重来を期す。
残るは天皇杯。残るタイトルを目指して精一杯頑張って欲しい。

リーグは浦和が悲願の初優勝を決めた。浦和のサポーターには心より祝意を表したい。
我々も早くその高みにつきたいと願う。
京都、C大阪が来期再びJ2で戦うこととなった。
福岡は神戸と入れ替え戦。柏が最終節で逆転昇格を決めた。来期は初昇格の横浜FCとともに再びJ1へと舞台を移す。

今年も悲喜こもごものあった熱く長い戦いが幕を下ろした。