曇りのち雨。
市民ランナーとしてもうずいぶん長いこと走っているが、私はいわゆるランナーズクラブに所属したことがない。
たまたそういう縁にめぐり合ってこなかったというのもあるが、ランニングというスポーツが純粋な個人競技であるということもある。
いつでもどこでも気ままに走ってきた。一方で自分の経験と勘だけに頼ったトレーニングはいつだって自己流。
練習の方法論がいつも同じなのでいつも同じところで行き詰まってしまう。
キャリアだけはそこそこ長いが思うような実績が上がっていないのは、客観的な立場で助言してくれる指導者がいないこともあるだろう。
そんな私のランニング・ライフの中で頼りになるのはやはり書物による指南である。
本書はしばらく前に買って置いてあったのだが、最近だいぶ走行距離が伸びてきて壁が見えつつある中で改めて紐解くことになった。
21世紀に入り、マラソンが高速化していく中でスポーツ科学に基づいた実践的なアプローチによるトレーニング方法はいまや常識となっている。
特に面白かったのが、高橋尚子選手のランニング・フォームが従来の常識を打ち破る新しいスタンダードになりつつあるというところだ。
私の走り方は典型的な従来型なので、この新しい走り方にトライしてみようと思う。
どちらかというと競技者向けのかなり高度な内容もあるが、今後のトレーニング方法に活かせそうな練習方法などもある。
今週末は出場予定だったハーフマラソンに出られなくなったが、家の近くで同じ距離をトライしてみるつもりだ。
この本で得た知識の幾ばくかでも実践できればいいのだが。