この季節、各地で「はだか祭り」がおこなわれている。
はだか祭りといっても決して不健全なものではなくいずれも宗教的行事で長い歴史を有している神聖なものだ。(笑)
その中で今日は対照的な2つを紹介したい。
1つは愛知県稲沢市の国府宮神社で行われているものだ。
年男から選ばれた神男(しんおとこ)に触れれば一年の厄除けになると信じられ数千人の下帯姿の男衆が神男を目がけてもみ合う姿はなかなか勇壮だ。
今年はかねてより希望があった女性陣が初めて参加が許された。
といっても男衆と同じ下帯姿という訳にもいかず(笑)、法被姿で(男衆とは)時間帯を分けて福ササを本殿に奉納するという形に落ち着いた。
それにしても女性陣の威勢のよさには驚いた。
彼女たちの満足度も如何ばかりか・・・、来年はもっと盛り上がるに違いない。
もう1つのはだか祭りは岩手県奥州市、黒石寺の蘇民祭だ。
こちらは福物の木札が入っていた蘇民袋を(やはり下帯姿の)男衆の奪い合う姿が祭りのハイライトだ。
しかしこのハイライトが来年以降はもう見られない。
残念なことに黒石寺の蘇民祭は今年が最後になったのだ。
理由は言うまでもなく関係者の高齢化と担い手不足である
国府宮のはだか祭りは新たに女性も加わり今後も発展していく。
一方で黒石寺のはだか祭りは今年で完全に消滅する。
なんか割り切れないなぁ・・・。