米ロ両国の大統領が直接会談する8月15日が近づいてきた。
会談の成果が見えないうちに某紙は「会談と訪米のそのものがプーチン外交の勝利」と結論付けていたが本当にそれは正しいだろうか?
会談の結果ロシアが少なくともウクライナのロシア寄り2州を手に入れ世界各国からの経済制裁解除を勝ち取れば紛れもなく外交上の勝利だろうがそんな気配はまるでない。
むしろ欧州全体がウクライナを巻き込んで米国に領土問題について容易に妥協しないよう申し入れをしているくらいだから場合によってはトランプ外交の失点にも繋がりかねない。
とにかく当事者不在の紛争解決などあり得ない。
トランプ大統領はもう少しウクライナや欧州各国と戦争終結について念を入れて協議すべきだ。
例のパトリオット提供話(ウクライナ、NATOのロシア本土攻撃容認を含む)はどこに行ってしまったのか?
いずれにせよ15日の米ロ首脳会談は仮に開催されたとしても実りはないのではないか。
今のままでは米ロ両国の大統領はともに得るものがないだろう、と考えている。