マッシーの日本寸評

「日本を少しでもいい国に、住みやすい社会に」との思いから政治、経済、時事問題を感性の赴くまま自由に批評します。

官房長官の発言に怒る

2024-05-30 08:24:21 | 政治

このところ政府要人の発言にビックリすることが多いが昨日は官房長官の発言に思わず怒りを抱いた。

例の「定額減税」について「キチンと対応しない事業者は労働基準法に触れる可能性がある」旨の発言を行っていたからだ。

「減税額が納税者に分かるように明示する義務がある」というだけでもどうかと思うが労基法を持ち出すなどは「体のいい脅し」ではないか。

この定額減税については事業者にとって大きな事務負担になっているが政府はさらに圧力を加えているのである。

よくよく調べてみるとこの制度の減税は(6月一括ではなく)月別に減税額が異ったり、低所得者にとっては大幅な給付増になったり、で詳細は結構複雑だ。

とても通常の給与計算ソフトで簡単に対応できるとも思えない。

それを「僅かの準備期間ですがちゃんとやって下さいね。もしもできなければしょっぴくこともあるよ。」というのはあまりにもひどいではないか。

政権が「定額減税」を打ち出した時には「給付金方式を採るべき」との意見もあったがそれを押し切って「減税」を強行した経緯がある。

自治体や企業側の過大な負担増を考慮するとこの決断は正しかったのだろうか?

政府は失敗を糊塗するために更なる愚策の上塗りに出たように思う。

温厚・賢明な官房長官も結局政府の一員だから悪役を買って出たんだね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

財務相の一言に一安心、だが・・・

2024-05-28 14:34:52 | 政治

一昨日このブログで自民党幹部の「(物価高騰が今後も続けば)来年も定額減税はありうる」との発言に異を唱えたところだが昨日は財務相が早速この発言を否定していたのでひとまず胸を撫でおろした。

財務相の感覚が真っ当だと思うが、しかしこれで安心するわけにはいかない。

というのもまだ何も手が打たれていないのに等しいからねぇ。

為替レートだって今日が156円・ドルだからまだ安すぎるぜ。

中小企業が物価高騰に負けない賃上げを行えるようになるためには価格転嫁力を監視しているだけではダメだろう(もちろん価格転嫁力をつけるのも一つの要素ではあるが)。

一体中小企業庁は何をやっているのかねぇ。

そうそう話は飛躍するが、少子化対策を担うこども家庭庁も何をやっているか、分からないねぇ。

マイナ保険証の利用が低滞(あえて「低」を使うが)しているデジタル庁も何やら迷子みたいに見える。

詰まるところ自民党政治全体が末期症状なのである。

かといって今の野党がいいかといえば?、うーん、「ダメで元々」と考えればもう一度トライする価値はありそうだが・・・?

とにかく現状がそれだけ酷いということだ。

あらためていうが自民党と岸田政権は何をやってるのか、「聞く力」もなければ「実行する力」もないねぇ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大相撲の戦国時代に思う(その2)

2024-05-27 11:00:09 | 大相撲

昨日閉幕した大相撲夏場所は新小結の大の里が史上最速、初土俵から7場所目でめでたく賜杯を手にした。

まだ大イチョウも満足に結えない23歳の若者が15日間の激闘、プレッシャーに堪え新記録を達成したのだ。

いやいや、爽やかだねぇ。(笑)

2週間前のこのブログで「大相撲の戦国時代」と題し初日の上位陣総倒れを取り上げたがその後ほぼ予想通りの展開になった。

先場所の尊富士といい、今場所の大の里といい、相撲界は新鋭が大活躍、望むらくは上位陣も最後まで土俵を務めて貰いたかったねぇ。

結局この「大相撲の戦国時代」はしばらく続くんだろうなぁ・・・。

前回のブログでも書いたがこれはこれで面白い。

少なくとも白鵬一強時代よりも、ね。

大の里はまだ若い、一発芸人みたいな寂しいことにはならないだろう。

尊富士だって体調を整えて再登場するはずだ。

一番悔しい思いをした(と思われる)大関琴桜だって黙っていないと思う。

いやぁ、大相撲っていいもんですねぇ。(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エッ、来年もまた定額減税?!

2024-05-26 15:06:32 | 政治

昨日このブログで今年の定額減税を残念に思う旨を記したところだが今朝テレビを視ていたら首相の懐刀と目される木原幹事長代理が消費者物価高騰が今後も続けば、という前提のもとで来年も定額減税もありうるとの見通しを述べていた。

自民党も「手がない」というのか、懲りていない、というのか、・・・先行きは暗いねぇ。

「経済の好循環」というのなら先ず物価高を上回る賃上げを中小企業を含めて志向すべきなのに今からこの体たらくでは先が思いやられる。

どうも政府は安易な弥縫策に頼り過ぎで本質的が改革に取り組む姿勢がないように思う。

もしかしたらこれは今の野党にも共通していることかもしれないが困難な道筋や正攻法を避けて通ろう、なんて考えているように思えてならない。

真の改革案って何だろう?

少なくとも「定額減税」は一過性、その場しのぎのものでしかない「天下の愚策」である。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政府(と企業)はもっと賃上げに注力を

2024-05-25 12:01:32 | 経済

いつの間にか今年の春闘関連のニュースは下火になってしまったが総括したらどうなんかねぇ?

いくつかの話題取りが好きな企業で世間の耳目を引く超高額賃上げがなされたが総じていえば5%前半といったところが平均値のようだ。

しかしもう1つの指標、つまり物価上昇を加味した実質ベースで見るとまだ前年実績を下回っている。

これではとても国民は景気回復を実感することはできないと思う。

来月は例のいわくつき(笑)の所得税・住民税の定額減税があるから多少は違うだろうがこんな特別施策に頼っているようではダメだねぇ。

それともう1つ気になるのが中小企業での賃上げがどれほど進むのか、である。

日産自動車ですら今だに「下請けいじめ」を行っていた事実が明らかになった。

日産のような著名な大企業でも行われているくらいだから他でもまだ似たケースがあるんだろう。

それに大企業と取引のない中小企業、生産性向上と言ってもツールも人材も持たない企業群はどうすればいいのかねぇ。

商工会議所等の経営サポート? リスキリング等による自助努力の支援? M&Aによる集約化推進? どれも簡単ではないが政府は何か柱になる中小企業対策が要るのではないかと思う。

でなければいつまで経っても今年のようなバラマキ愚策が必要になる。

政府はもっと本質的な中小企業対策に本腰を入れるべきだ。

定額減税なんて施策は歓心は買うかもしれないが効果は長続きしない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする