マッシーの日本寸評

「日本を少しでもいい国に、住みやすい社会に」との思いから政治、経済、時事問題を感性の赴くまま自由に批評します。

ヒズボラの大規模イスラエル攻撃に思う

2024-08-26 08:05:55 | 国際問題
ヒズボラがイスラエルに対し大規模ロケット攻撃を開始した。
「報復の第1段階」と述べているようだからまだまだ攻撃は続くのだろう。

いつだったか、米国のバイデン大統領がガザ停戦協議は合意に近づいていると言っていた。
筆者がこれを信じることはできなかったのはこのブログでも記した通りである。
その後今度は米国務長官が(同じく仲介者の1人である)エジプトに対し「ハマスやヒズボラに停戦条件を吞むように圧力をかける」ことを要請した。
その答えが今回のヒズボラの動き、つまりノーなのだ。

そもそも米国が停戦協議に関わること自体理解できない、何といっても米国とイスラエルは一身同体なのだから。
あの停戦条件だってとてもハマスやヒズボラが容認できるものではないだろう。

残念ながら現状は停戦とは逆方向に進んでいる。
イランの動向次第で全面戦争の恐れもある。
筆者は無論停戦を望んでいないわけではない。

停戦協議は然るべきメンバーが1からやり直しした方がいいと思う。
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米国の停戦協議に潜む身勝手さに思う

2024-08-22 09:38:38 | 国際問題
米国務長官がエジプト大統領に「ガザ停戦協議の調停案をハマスに受け入れる」よう圧力強化を要請したようだ。

数日前にこのブログでも記した通りバイデン大統領が「停戦協定の合意は近い」と述べていたがやはり実情はそうではなかった。

それはそうだろう。

あの調停案はあまりにもイスラエル寄りで、とてもハマス側が承諾できるものではないと感じていたからねぇ。

もともと(イスラエルの後ろ盾である)米国がこの調停に関わること自体不自然だ。

その米国がエジプトに対し「(ハマスに調停案を容認するよう)圧力を要請する」というのもどうか? と思うのだ。

残念ながら中東紛争は終息する気配はない。

本当に力量のある中立的な仲裁者が現れないものか? と思ってしまうねぇ。

そうそう、(ハマスを支援する)イランが「報復を急がない」という背景には何があるのだろう。

「平和に向けての兆候」なのか? 「戦火拡大の静かな予告」なのか? サッパリ分からない。

望むらくは前者であって欲しいのだが賢明な読者諸兄はどんな見立てをお持ちだろうか。







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米大統領によるガザ停戦協議の超楽観見通しに思う

2024-08-18 09:30:46 | 国際問題
このところバイデン米大統領のガザ停戦交渉に関する発言が紙面を賑わせている。
その中身と言えば「停戦協議が合意に近づいている」というものだ。
バイデン氏と言えば2年半前のロシアのウクライナ侵攻直前に、「ロシアの侵攻」を(確信をもって)予言していたことを昨日のことのように思いだす。
これが諜報機関の情報収集力か、と思ったものだ。
翻って今回のガザ停戦交渉の行方だがバイデン氏が提示している停戦条件はザックリいえば①ガザ地区からのイスラエル完全撤退②ハマスによる人質の全員開放③ガザ復興着手、とされる。
これではとてもハマス側がのむとは思われないがバイデン米大統領は驚くほど楽観的なのだ。(これがプロパガンダというものか?)
本来、停戦協議、仲裁というものは中立であるべきで一方的であってはいけない。
イスラエル、ハマス両者の合意点は奈辺にあるのか?もっと双方の立場に立って話を詰めるべきではないか。
もとより筆者は「合意」を否定するものではない。
いやむしろ「合意」に向けて停戦条件をエジプトやカタール(そしてハマス)の意見も聞きつつ見直したらどうだろう、ということだ。
でなければ折角の努力も水泡に帰すだろう。
今回はバイデン氏の発言を信じることが難しい。


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ウクライナに勝機はあるか

2024-08-16 16:50:42 | 国際問題
ウクライナの越境攻撃が戦果をあげているようだ。
ウクライナに隣接するロシアのクルスク州でウクライナの支配する地域が拡大しておりその中心地に何とウクライナ軍の司令部が設置されたとのことだ。
さらに驚くのはウクライナ4州の侵略地に長らく陣取っていたロシア軍の一部が撤収し始めたことだ。
これはロシア・ウクライナ戦争のだろう最大の転換点と言ってもいいだろう。
英国、ウクライナの両国はウクライナ軍のロシア越境攻撃に英国製新型戦車が投入されたことを認めている。
予期せぬ不意打ちにロシア軍全体が慌てふためき浮足立っている様子が目に浮かぶようだ。
さらにもう1つ、先般配備された米国製戦闘機F16がまだどう使われているのか明らかになっていないが新鋭戦車だけでこれだけの威力を持っているのならF16 効果はもっと凄いことになる。
とにかくウクライナ軍にとって今が戦局転換のいいチャンスなのだ。
ウクライナ本土防衛、ロシア越境攻撃、クリミヤ奪還、停戦合意など戦略・戦術のメユーは多々あるが要は冷徹な見極めだ。
ただプーチンが当たり前の判断力を失って核兵器などに手を出すようなことは避けなきゃあねぇ・・・。
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G7のウクライナ支援策は有効か?

2024-06-14 11:48:10 | 国際問題

G7がロシア凍結資産を活用して7.8兆円をウクライナ支援に供する合意が発表された。

このところNATO加盟国からのウクライナ支援疲れが報道されているだけに(この金額がいかほどの意味を持つのかは不明にしても)ひとまず安堵する。

このニュースは議長国イタリアからもたらされたものではなく英国の外相(首相ではなく)というのも若干違和感があるがウクライナを思ってのことだ、ひとまず是としよう。

ここで筆者は開戦直後のウクライナの戦術・戦法についての疑問を思い出した。

何故空軍力を強化、発揮しなかったのか?

友軍から戦闘機を借用する計画もあった。

戦闘機パイロットを訓練する動きもあった。

しかし未だにウクライナは空軍力を行使した形跡はない。

ウクライナは、そしてNATO 加盟国は何をモタモタやっているのか。

一年以上も前にこのブログで指摘したが今や榴弾砲を打ち合ったり戦車が威張ってウロウロしたりする時代ではないだろう。

筆者は戦争の専門家ではないがあえて言わせてもらえば「この時代、もっと空軍力を利活用すべきだ」と考えている。

支援額は支援額で結構だがこの戦争がウクライナにとって有利に運ぶ手練手管を関係者はもっと深堀したらどうかと思うが如何だろう?

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