幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「なかったことにしたくなかった 実父から性虐待を受けた私の告白」 東小雪著 LGBTご存知ですか?

2015-02-24 01:19:11 | 本の紹介
東小雪さんは元タカラジェンヌです。初舞台の時に、靴に縫い針が入れていて、それを知らずに履いて刺さったそうです。その痛みは心の痛みにもなり、その舞台がフィナーレを迎えるまでいられなくて、飛び出しました。そこから苦しみ、お酒や薬に頼ってなかなか立ち上がれませんでした。

彼女は演劇やミュージカルをやりたいと思い、劇団四季に入りたいと思っていましたが、母から「あんたは無理」と言われ諦めていました。そんな時に宝塚の雑誌に出会い、私がやりたいのはこれだと思ったそうです。母親は宝塚に関しては「あんたは無理」と言わなかったのもやってみる気持ちにが強まりました。

中学3年から高校3年の4年間が宝塚音楽学校受験のチャンスで高校2年生だった彼女には2回しかチャンスがありませんでした。1回目は途中までは行ったのですが、落ちました。目指して来た人の中での20倍の競争率です。落ちて、専門に学ばないといけないことに気付き、宝塚にある予備校にも通い、また地元(金沢)で必要な学校にも通いました。その努力が報われ、91期生として入りました。

宝塚音楽学校は2年間で、1年先輩の本科生が予科生(新しく入った学生)を虐めと思われるほど本科生が予科生に対して指導をするのが習わしになっています。彼女は一度辛くて苦しくて実家に帰り、その後戻っています。本科生になったら、虐められ辛かったことを忘れて虐める側に回ったそうです

19歳の時から精神科に通うなどしていました。また同性愛に関心も持っていました。医者に通う中で、実父から性的な虐待を受けていたことに気付きました。父とお風呂には中2まで一緒に入っていて、いろいろされたことがフラッシュバックのように蘇って来ました。医者の治療や周りの支えにより少しずつ社会生活に復帰してきました。お母さんにも実父の性虐待のことを伝えましたが、母は知っていたようで、でも認めてくれませんでした。

LGBT(レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の活動を知り、今はその活動にも参加しています。身体的性、性自認(自分はどちらと思っているか)、性的指向(どちらを、両方愛せるか)がそれぞれ違っています。

同棲していた彼女とディズニーランドで結婚式を上げたいと思って、東京ディズニーランドに電話したら、女性同士でも結婚式は挙げられるが、どちらかが男性の服装をして欲しい。パレードする時に周りの目があるのでと言われました。同棲している彼女に電話を代わって交渉すると確認するので待って欲しいと言われました。その後、ディズニーランドより社内で検討、米国本社に確認したら女性二人がドレスで結婚式があげられるとの返答が来て、初めて女性同士の結婚式をあげました。

感想;
小さい時の性虐待が、知らず知らずの内に彼女を苦しめ、それがわからないところで彼女も苦しみ続けて来られたのだなと思いました。ようやく、実父などかの性虐待をカミングアウトする人が出て来ましたが、それもできずに苦しんでいる人が多いのだと思います。