goo blog サービス終了のお知らせ 

江戸の妖怪、怪奇、怪談、奇談

江戸時代を中心とした、面白い話を、探して、紹介します。

河童の名称の数々  「古事類苑」の動物部

2023-02-09 19:26:00 | カッパ

河童の名称の数々


                                             2023.2

以下の文は、「古事類苑」の動物部七、獣七 より


川童 がわたろう

畿内(きない)、九州では、「がわたろう」、又「かわのとの」、また「川童(かわっぱ)」と呼ぶ。(九州に多い。特に、筑後の柳川に多い。)

周防(すおう、山口県)及び石見(島根県)、又四国にては、「えんこう」と言う。

土佐(高知県)の土民は、「がわたろう」、また「えんこう」とも言う。その手の肱(こう)は、よく左右に通り抜けて、滑らかである。
猿猴(えんこう)に似ているので、河太郎も「えんこう」と言う。

東国では、「かっぱ」と言う。(「川わっぱ」の縮んだ言葉である。小児をしかるときに「かっぱ」とも言う。

越中(富山県)では、「がわら」と言う。

伊勢(三重県)の白子では、「かわら小僧」と言う。

姿かたちは、四五歳の子供のようで、頭の毛は、赤く、頭頂には、くぼみがあって皿の様である。
そこに水がある時には、力が大変強い。相撲を好み、人を水中に引き入れようとする。
あるいは、怪異なことをおこし、婦女を姦淫する。

その災いを避けるには、猿を飼うのが、一番良いそうである。

以上



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。