わが家に越して1年が過ぎ、再び迎える春の季節。春の訪れとともに庭には色とりどりの花が咲き乱れ、次から次へと異なる種類の花が、秋の終わり頃まで咲き続ける。この家を建てた以前の所有者さんが、思い入れと愛情をもって家や庭を設計したことが伺い知れて、目を楽しませるばかりでなく、心が温まる思いがする
今の時期、一番キレイなのはしだれ桜とその下に咲くチューリップとラッパスイセン
このしだれ桜、花と葉っぱが同時に出てしまうから、あんまりきれいじゃないのが残念 写真じゃ見えないけど、トラをもらってきたばかりの頃使っていた、土に返る素材の猫砂を花壇にまいてある。
青々として美しい芝生だけど、日が延びるにつれて草の伸びも早くなり、この先夏が終わるまでの間ずっと、週に1回の割合で刈らないとすぐにボウボウの状態になってしまう。
そして悩みの種は、タンポポ。
野に咲いていると可愛らしいタンポポだけど、庭の芝生に思春期のニキビのようにはびこる様は非常にいただけない。繁殖力が旺盛で、細っこいゴボウのようなしっかりした地下茎をもつので、除草には手間隙がかかる。庭をもつ家はどこも、この駆除に頭を痛めている。
昨年は、除草剤をタンポポに直接スプレーしてみたのだけど、タンポポが枯れて茶色くなったところが、緑の芝生に10円ハゲのように点在して、かえって醜くなったので止めた。
でも何とかしなくっちゃと、それなら頻繁に芝を刈って、花を咲かせないようにガンバってはみた。しかし、敵も去る者引っ掻く者、地面にペターッと這いつくばるようにして生えているので、芝刈り機で完全に刈り取ることは不可能、次から次へと花をつける…… もうイヤ~ッ
そこで、今年は園芸店に行って、タンポポ抜き用の器具を買ってきた。これは、円錐形で超小型のシャベルみたいな形をしており、タンポポに差し込んで、グルっとひねるとその部分の土がタンポポごとズボッと抜ける、という優れモノ。結構いい値段だったけど、中途半端なものを買って持て余すよりはずっとマシなので、思い切って買うことにした。
ちょっとコツがいるのだけど、これが面白いくらいに成果を上げるので嬉しい
しかし……
駆除作業を始めて気がついたんだけど、庭にはびこるタンポポの数はおそらく1,000株かそれ以上ありそうで、日によっては100株近く抜くのだけど、翌日になるともう黄色い花があちらこちらに咲いている…… キイイィッ これじゃきりがないじゃないのよ
お隣のオバちゃんにこの話をしたら、
「あら、それは大仕事だわね。うちはタンポポに熱湯をかけてるけど、結構うまく行くわよぉ」
……う~んその手があったか。
せっかく器具を買っちゃったから、ガンパって抜けるだけ抜いて、手に負えなくなったらその「奥の手」を使おうかな。
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