黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

西国番外花山院菩提寺

2010-01-16 18:34:34 | 西国三十三所巡礼
西国番外の花山院菩提寺へお参りにいきました。そして今回は花山院の麓から5kmほど離れた「有馬富士公園」に
車を停めてそこから徒歩でてくてくとお寺へ向かいました。参道口まではてくてく・・・でも参道を登り始めたら
ゼィゼィ・・・ですよ。前回は車で山門前までドピューンって行ったので難なく行きましたけど今回は初の歩き。
とんでもなくしんどかったです。では参拝記をどうぞ。

花山院菩提寺(以下花山院)のある兵庫県三田市は鉄道で神戸市や大阪市と繋がるベットタウンで市街地は
マンションや団地が林立する中型都市であるが、少し郊外に出ると田園が多く残る農村地帯となる。その三田市の
シンボルと言われるのが「有馬富士」。今回はその麓の公園の無料駐車場に車を停めて花山院に向かう。


公園から出ると有馬富士を左に見て道幅の広い県道の歩道を歩く。車の往来の多い県道であるが沿道には人家が
少ない。やがて県道は交差点で四方に道が分かれるが、左折して北上する県道が花山院への道である。
またその県道に並行するように農道のあぜ道があるので、今回はその道を歩いた。やがて眼前に花山院のある
菩提山が現われ、その山頂付近に花山院の境内を確認することができる(写真赤○のところ) はるか遠い・・・。


花山院は西国巡礼中興の祖とされる花山法皇の隠棲の地であるが、その法皇を慕って女官たちが麓に住み着いた
ので麓の地名は「尼寺」(にんじ)と言うらしい。その女官たちの墳墓と伝えられる「十二尼妃の墓」が残る。
花や正月の注連飾りがしてあって、人の管理がされているみたいだが、見るとホースの切れ端が括りつけて
あったりして、ちょっと物悲しかった。




この十二尼妃の墓から5分ほど歩くと花山院への坂参道に入る。この坂は上記の説明版にも書いてあるとおり
「琴弾坂」と言うらしいが、車道のためコンクリート舗装がしてあり、風情はない。そしてこの坂はとんでもなく
急坂である。歩いて登るとすぐに息が切れて、真冬だというのに汗がにじみ出た。杖がなければさらにしんどい
であろう。休み休みしながら登ると参詣口から約20分ほどで山門にたどり着いた。息を整えるためにしばし
休息した後、白衣を身につけて山門をくぐった。


花山院菩提寺、本尊は薬師如来で西国薬師霊場第二十一番札所である。境内には花山法皇をお祀りする
花山法皇堂が左に薬師堂が右に並立している。そしてその対面に法皇ご廟所がある。




納経所の前方では標高400mからの眺望が楽しめる。参道を登る前には見上げていた有馬富士も眼下に
あり、千丈寺湖という名の湖とともに美しい風景を見せてくれるが、1000余年前には同じ風景を花山法皇も
眺めておられたのかと思うと、感動もひとしおである。


しばらくこの眺望を楽しみ、体の疲れも癒したあと山門を出て下山した。

黒駒思いのままの記」←こちらも見てやってください。

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コメント
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