古文書

去る５月３日、東京へ行く前に京都・岡崎での「春の古本まつり」に
行ってそこで古文書をＧＥＴしました。ＧＥＴといってもペラペラの古文書を
持って歩いて東京へ行くのもイヤだったので店主にお願いして取り置きして
もらっていて昨日の午前中に京都のお店に行ったわけです。
買った古文書はこの４枚↓



まず４枚のうち下２枚が「口宣案」と言われるもので寛政期（江戸中期）のものですが
朝廷の辞令の内示書みたいなもんです。上２枚は江戸後期のものですが
「口宣案消息」と言われるもので「口宣案」に添えられて正式な辞令書を作れ！と
担当役人に命ずる消息（手紙）ですな。辞令書と言いましたがこれらはすべて
「位」に関するものなので職に任じるものではなくて位階昇進のものです。



上のものは「口宣案消息」ですが解説すると
差出人は今出川権大納言実種という公家で大内記という役職の役人に対して
「藤原親榮が従五位下に昇進したとの口宣案が蔵人頭（天皇の近臣）から
　出されたのでこれに従って正式な位記（昇進書類）を作れ」という意味です。