黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

四天王寺 篝の舞楽

2006-08-04 23:31:33 | 聖徳太子巡礼
日付を誤魔化して書いてます。ただ今6日の正午すぎ。
金曜日から昨日まで大阪・奈良・京都・滋賀と
4府県を渡り歩いていて更新できませなんだ。

で、4日の金曜日のこと。この日は休みを取って
昼から大阪にいました。夕方までは駅前付近を
歩きまくってその後天王寺のホテルにチェックイン。
そしてこの日の目的である四天王寺へ。

8月4日は毎年四天王寺で「篝の舞楽」と称して
夕刻から篝火が灯されて舞楽があるので観にいきました。
毎年4月22日の舞楽大法要はもう3年間連続で
見に行っていますが、この篝の舞楽は初めてです。

夕闇に四天王寺はライトアップされて伽藍内の大講堂前に
舞台が組まれて午後7時から9時まで約2時間舞楽が
奉納されました。

今でこそ舞楽(雅楽)は宮中や神社での音楽というのが
一般的な認識でしょうが、本来舞楽は聖徳太子によって
仏教とともに大陸から輸入された芸能であるとされて
います。仏教経典にも、例えば四天王寺が根本経典と
する「法華経」の中にも「諸天天鼓を撃って常にもろもろの
伎楽をなし・・・」と浄土において釈迦如来のもとで
楽が奏されている様子が書かれています。

まさにこの日の舞楽も如来や菩薩などの諸仏の御前に
おいて舞楽がなされて浄土を思わせる情景でした。
写真はライトアップされた四天王寺の伽藍です。
四天王寺は聖徳太子の創建にして1400年来の歴史
を誇る寺院ですが建物自体は度重なる戦火で焼かれて
現在のものは戦後のコンクリート建造物です。
伽藍の配置や外観は創建当時のものを再現しています。