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★沼虎尾★花シリーズ

2012年07月21日 | ★花シリーズ★
ヌマトラノオ(沼虎尾)

サクラソウ科の多年草。地下茎を引いて群生する。全株無毛。茎は丸く、直立し、高さ60~70cm。葉は密に互生し、細長く、長さ4~5センチ。初夏、茎の先に直立する総状花序をつくり、白色で径約5ミリの5弁花を下から順に開く。原野の湿性地に生え、本州から沖縄、および中国、インドに分布する。

本州、四国、九州、朝鮮、中国、インドシナに分布する多年生の草本。沼沢地やため池の湖岸などに生育するが、長期間の沈水にはあまり大きな抵抗力を持っていない。葉は柔らかく、地下茎でも繁茂し、群落を形成する。和名の由来は通常の草原に生育するオカトラノオと比較したもの。初夏に花穂を形成し、白い花を咲かせるが、オカトラノオのようには頭を垂れない。

湿地、溜池畔、棚田の畦や休耕田、用水路脇などに生育する多年草。
地下に根茎を横走し、群生する。茎は高さ60~70cmであまり分枝せず、基部は紅色を帯びる。
葉は無毛、淡色の腺点があり長さ3~8cm、幅1~2cm。
花は総状花序にやや密につき、小花柄は1~3mm。萼は5深裂し、裂片は卵状楕円形で鈍頭、背面には黒点がある。

花冠は5裂し径5~6mm。雄蕊5個。柱頭4個。果は球形で径2~2.5mm。

湿地に稀に見られる近似種サワトラノオは茎に稜があって角張り、葉肉内には黒点があり、花期は6~8月。














トウサワトラノオ(L. candida)は絶滅危惧1A類に指定されている稀少種で、幅7~10mmの細いへら形~倒披針形の葉を持つ。

山野の草地にはよく似たオカトラノオが生育する。小花は密に集合して先の垂れた太い花序となり、葉幅は2~5cmと広い。
ノジトラノオは葉がヌマトラノオににるが、花序の先は垂れ、葉や花序に淡褐色の毛が多い。

他にヌマトラノオとオカトラノオの種間雑種イヌヌマトラノオ、ノジオカトラノオとオカトラノオの種間雑種ノジオカトラノオなどがある。

ヌマトラノオ、オカトラノオを除いていずれも稀で、近畿地方では確認されていない。

近似種:サワトラノオ、トウサワトラノオ、ノジトラノオ、オカトラノオ 。