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★ほおずき市★浅草寺四万六千日

2012年07月09日 | ★イベント★














2012・ほおずき市(浅草寺)

2012年浅草ほおずき市7月9日~10日

浅草寺四万六千日のご縁日にちなんで開かれるほおずき市

2日間で60万人も訪れる“四万六千日”の縁日

浅草寺では7月9日か10日に参拝すると4万6千日お参りをしたのと同じご利益があるとされ、江戸時代より、この日の参拝は盛んだったそうです。今では境内によしず張りの露店が軒を連ね、ほおずきと風鈴を売る店が約250も並び、縁日のようなにぎわいを見せ、2日間で60万人もの人出が見込まれているそうです。

鬼灯・ほおずき・酸漿




























観音さまのご縁日は「毎月18日」ですが、これとは別に室町時代以降に「功徳日(くどくび)」と呼ばれる縁日が新たに加えられました。月に一日設けられたこの日に参拝すると、百日分、千日分の参拝に相当するご利益(功徳)が得られると信仰されてきました。中でも7月10日の功徳は千日分と最も多く、「千日詣」と呼ばれていましたが、浅草寺では享保年間(1716~36)ごろより「四万六千日」と呼ばれるようになり、そのご利益は46,000日分(約126年分)に相当するといわれるようになりました(この数については「米一升分の米粒の数が46,000粒にあたり、一升と一生をかけた」など諸説ございますが、定説はありません)。
なお、この10日を待って一番乗りで参拝したいという民衆の思いから、前日の9日より人出があって、7月9・10日の両日が四万六千日のご縁日と受け止められるようになりました。
また、この両日には「ほおずき市」が「四万六千日」のご縁日にちなんで開かれます。そもそもこの市は、芝の愛宕(あたご)神社の縁日に始まり、「ほおずきを水で鵜呑(うの)みにすると、大人は癪(しゃく)を切り、子どもは虫の気を去る」といわれるなど薬草として評判であったようです。その愛宕神社の縁日は観音さまの功徳日にならい四万六千日と呼んでいたのですが、やがて「四万六千日ならば浅草寺が本家本元」とされ、ほおずきの市が浅草寺境内にも立つようになり、かえって愛宕神社をしのぎ盛大になったと伝えられています。
一方、江戸の昔、落雷のあった農家で「赤とうもろこし」を吊るしていた農家だけが無事であったことから、文化年間(1804~18)以後に「雷除(かみなりよけ)」として赤とうもろこしが売られるようになりました。ところが明治初年に不作が原因で赤とうもろこしの出店ができなかったことから、人々の要望により「四万六千日」のご縁日に「雷除」のお札が浅草寺から授与されるようになり、今日に至っています。

2012年の四万六千日 ほおずき市詳細

日時:7月9日(土)・10日(日) 午前9時頃から午後9時頃
場所:浅草寺境内
出店数:ほおずき屋(約120店)、その他(約100店)
お問い合せ先:浅草観光連盟(電話:03-3844-1221)


★エイグヮーのマース煮★ 沖縄料理

2012年07月09日 | ★食べ物・沖縄★
アイゴ(藍)とはスズキ目・アイゴ科に分類される魚の一種である。西太平洋の暖海域に生息する沿岸性の海水魚である。鰭の棘に毒をもち刺されるとひどく痛むが、食用にもなる。

特徴

成魚は全長30cmほどで、体は木の葉のように左右に平たい。体色は緑褐色の地に褐色の横縞が数本あり全身に白っぽい斑点があるが、この斑点は環境や刺激によって素早く変化する。口は小さいが唇は厚い。皮膚は比較的厚く丈夫である。

背鰭・腹鰭・臀鰭の棘条は太く鋭く発達していて、それぞれに毒腺を備える。この棘に刺されると毒が注入され、数時間-数週間ほど痛む。刺された場合は40-60℃ほどの湯に患部を入れると、毒素のタンパク質が不活性化し痛みが軽減できる。冬場は肌寒いこともあり痛みが和らぎにくい。アイゴが死んでも棘の毒は消えないので、漁獲したら刺されないようはさみなどでとげを切断しておくのが望ましい。


















生態

本州・朝鮮半島南部から琉球列島、オーストラリア北部まで、西太平洋の熱帯・温帯海域に広く分布する。 沖縄のものは従来シモフリアイゴと呼ばれ、別種扱いされていた。 海藻の多い岩礁やサンゴ礁に生息するが、汽水域にもよく進入する。食性は特に海藻を好んで食べるが、甲殻類や多毛類なども捕食する雑食性である。この植食性の強さから、水族館ではしばしば餌としてコマツナ等の葉菜類を与える。漁法としてもサツマイモを餌にした籠漁(沖縄)や、酒かすや味噌などを練り餌にした釣りが存在する。西日本では沿岸の藻場が消失する磯焼けの原因として、アイゴによる食害を指摘する説もある。

産卵期は7-8月で、付着性卵を産む。1-2日のうちに全長2.1-2.6mmの稚魚が孵化する。稚魚はプランクトンを捕食しながら浮遊生活を送るが全長3cm程度まで成長すると沿岸域に大群で集まり、海藻を食べるようになる。夏から秋にかけては、港などで餌を漁る全長数-10cm程度の若魚の群れが見られることもある。

地方名

イタイタ(富山)、ヨソバリ(小笠原)、シャク(静岡)、バリ(西日本各地)、アイ(関西・三重)、シブカミ(アイゴの老生魚・和歌山)、アイノウオ(島根)、モアイ(広島)、モクライ、アイバチ(山口)、イバリ(福岡)、ヤー、ヤーノイオ(長崎・天草)、ウミアイ(熊本・宮崎)、エイガー、アーエー、シラエー(沖縄)など、日本各地に様々な地方名がある。

イタイタ、アイバチ、ヤーノイオなどは毒の棘をもつことに因んだ呼称である。また身の磯臭さを「小便くさい」と捉えた事に由来するのが「バリ」や「エエバリ」などの系統の方言呼称で、小便の別称「ばり」「いばり」に由来する。和歌山の「シブカミ」は老生魚の皮膚の質感が渋紙(柿渋を塗った丈夫な紙)に似ることに由来する。

利用

定置網、地引き網、釣りなどの沿岸漁業で漁獲されるが漁獲地周辺での流通が主で市場に流通することは少ない。毒の棘をもつうえに肉が磯臭いので人や地域により嫌われるが、徳島県や和歌山県などでは美味な魚として珍重する。「アイゴの皿ねぶり」(盛り付けた皿を舐めるほど美味い)という言葉もある。

磯臭さを除けば肉質は悪くない。歯ごたえのある白身で刺身・洗い、塩焼き、煮付けなどで食べられる。磯臭さは内臓から身に移るので新鮮なうちに内臓を傷つけずに処理し、ショウガや柚子胡椒でくさみを消すとよい。皮を引かずにさくにとり、カツオのたたき(土佐作り)のように表面を焼いて刺身にすると厚い皮も味わえる。

沖縄料理の「スクガラス」はシモフリアイゴや近縁種のアミアイゴ S. spinusを主としたアイゴ類の稚魚(スク、シュク)を塩辛にしたもので、豆腐に乗せるなどして食べる。また、塩辛だけでなく酢締めや唐揚げにもされる。成魚はもっぱら塩味で煮付けたマース煮で食される。

香港では岸釣りの定番の魚として捕られ、泥鯭(広東語:ナイマーン)と称してスープの具などにされる。大衆食堂などでも生きたまま流通しており従来は非常に安価であったが、近年は海洋汚染による影響か取れにくくなり値も上がっている。

写真は沖縄料理から「エイグヮー(アイゴ)のマース煮」