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★白花桔梗★花シリーズ

2012年07月18日 | ★花シリーズ★
白花桔梗(シロバナキキョウ)

原産地:日本(北海道~九州)、朝鮮半島、中国東北部
性状:多年草
草丈:50~100センチ
花期:6~9月

秋の七草のひとつ。日本全土の日当たりのよい山野、乾いた草地に自生。自生のほとんどは青紫色の一重。つぼみは膨らました風船のような形をしていて、緑色から徐々に青紫色に変わる。
花は茎の先端につき、ときに枝分かれした花茎につき、星形に5裂した広い鐘形で、花冠は直径4~5センチ、ふつう青紫色である。淡紫色や白色のものもある。
雌しべより先に雄しべが成熟する。開花の後、雄しべは花粉を出し、やがて花柱から離れる。雄しべは5本。

雄しべが花柱から離れた後、柱頭が5つに裂開し、他花受粉する。葉は螺旋状に互生し細い披針形で長さ4~7センチ。先端は尖り、ほとんど葉柄はない。稀に対生や3~4枚の輪生もある。葉縁に鋸歯がある。葉裏はやや白味を帯びている。
根茎は黄白色で太く多肉質、少し横縞があり、長い紡錘形で真っ直ぐに地中にのびている。キキョウサポニンを含み、乾燥したものを漢方薬として利用する。
江戸時代には多くの園芸品種が作られ、白花、八重、渦、紋、綿、二重などがある。

キキョウ(桔梗)はキキョウ科の多年性草本植物。山野の日当たりの良い所に育つ。日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布する。

万葉集のなかで秋の七草と歌われている「朝貌の花」は本種であると言われている。絶滅危惧種である。













形態

根は太く、黄白色。高さは40-100cm程度。葉は互生で長卵形、ふちには鋸歯がある。下面はやや白みがかっている。

つぼみの状態では花びら同士が風船のようにぴたりとつながっている。そのため "balloon flower" という英名を持つ。つぼみが徐々に緑から青紫にかわり裂けて6-9月に星型の花を咲かせる。雌雄同花だが雄性先熟で、雄しべから花粉が出ているが雌しべの柱頭が閉じた雄花期、花粉が失活して柱頭が開き他の花の花粉を待ち受ける雌花期がある。花冠は広鐘形で五裂、径4-5cm、雄しべ・雌しべ・花びらはそれぞれ5本である。

なお、園芸品種には白や桃色の花をつけるものや、鉢植え向きの草丈が低いもの、二重咲きになる品種やつぼみの状態のままほとんど開かないものなどがある。

利用ぬ・生薬

キキョウの根

キキョウの根はサポニンを多く含むことから生薬(桔梗根という)として利用されている。生薬としては、根が太く、内部が充実し、えぐ味の強いものが良品とされている。去痰、鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱作用があるとされ、消炎排膿薬、鎮咳去痰薬などに使われる。主な産地は韓国、北朝鮮、中国である。桔梗湯(キキョウ+カンゾウ)や十味敗毒湯、防風通聖散、排膿散などの漢方方剤に使われる。

文化

花の形から「桔梗紋」が生まれた。美濃の山県氏、土岐氏一族は桔梗紋を紋所にしていた事で知られている。明智光秀も土岐氏一族であり、桔梗紋を用いていた。
安倍晴明が使用した五芒星を桔梗印と呼び、現在の晴明神社では神紋とされている。