ポーランドからの報告

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修復工事 II

2007年01月20日 | こぼれ話

写真のスウォヴァツキ劇場は、クラクフ旧市街の北部、中央駅付近の聖霊広場(Plac Św. Ducha)にあるバロック式の劇場です。1893年建設されて以来、ポーランドを代表する演劇やオペラが上映されており、「文化の都クラクフ」にふさわしい建物です。

ただ写真をよく見ると、同じ建物の正面と後ろの方の部分がやけに白く、前の方が黄色とまだらになっています。(写真は側面部から撮影したものです。)実はこれ、もともと建築当時はアイボリー色だったのですが、建築から百余年をへて色あせ黄色になってしまい、そのため昨年あたりからペンキの塗り替え工事が行われているのです。しかしなにぶんその工事のペースが遅いため、一部がアイボリー、残りが黄色のままのおかしな体裁になっています。

  

ポーランドでは、修復は可能な限り長引くのが慣例となっています。もちろん工事着工の際に、○月○日までに完了、という契約を交わすのですが、その期限ぎりぎりまで伸びることも。写真のスオヴァツキ劇場も、見るたびにアイボリーの部分が広がっているので、工事は継続しているようなのですが、それにしても、もう一年以上もまだらの状態が続いています。

つづく


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