ポーランドからの報告

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修復工事 I

2007年01月19日 | こぼれ話

古くからの街並みが残る、ヨーロッパの旧市街。歴史を感じさせる趣きのある建物は、とてもロマンチックですよね。といっても建設着工から百余年を経ると、建物も傷んできますので、修復が必要になってきます。とくに外面の色落ち、レンガの張替え、彫刻の修復など、定期的に手を加えないと、町並みが色あせてきます。そういうわけで、建物の修復作業はヨーロッパでよく見られる光景となっています。

  

景観を第一にするヨーロッパでは、中央広場や王宮前など旧市街の観光地で修復工事を行う場合には、細心の注意を払います。たとえば建物外面(ファサード)の修復作業では、外面に足場を組んで作業をするわけですが、足場を覆う幕に建物の窓の模様を施したものを使うなど、工事中であることがわかりにくくする工夫がされています。

   
   

また最近では、この足場をおおう幕に広告のついたものをよく見かけるようになりました。上の写真左側の建物、遠くから見るとただの普通の建物のように見えますが、近くで見てみると、建物の真ん中に、赤い手のひらのマークがついています。これもやはり修復工事の足場を覆う幕に広告を施したもので、赤い手のマークは、携帯通話会社ヘイヤHey-ya!のロゴなのです。Hey-Ya は通話会社の中では、後から参入したほうですが、積極的なCMキャンペーンなどで、どんどん加入者を増やしている会社です。ただこの中央広場の広告は、赤い手のロゴがとても奇抜なことから、「景観を壊すのでは」と賛否両論あったようです。(写真は2年前のものですので、現在はこの広告は見られません。)

つづく


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