ポーランドからの報告

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ホテル・ディアメント

2007年03月22日 | ホテル

カトヴィツェで開かれるヘヴィーメタルの祭典、メタルマニアの開催日が近づいてきました。我が家も夫が行きたがっていたのですが、今回は私が妊娠中ということで、遠出は控えてもらいました。というわけで、メタルマニア開催にちなんで、今日はカトヴツェのお勧めホテルをご紹介します。

ホテル・ディアメント・カトヴィツェ Hotel Diament Katowice
Diament とは「ダイアモンド」の意味。名前の通り、宝石のように素敵な洋館です。カトヴィツェ中央駅から徒歩5分、中央広場にも好アクセスです。

 

カトヴィツェは、ポーランド南西部の大工業都市で、かつて社会主義時代はスターリングラードの名前で知られていました。ワルシャワから特急で2時間半、クラクフからも1時間20分と交通の便はよく、昨今はヨーロッパ系格安エアラインがカトヴィツェ空港へ就航しているため、西ヨーロッパからも好アクセスです。

そして今回のメタルマニア初め、U2など世界規模のアーティストがコンサートを行うイベントの街。もちろん宿泊施設は沢山ありますが、それでもイベント開催時は、よほど早くにホテルを予約しないと、すぐに満室になってしまいます。


このホテル・ディアメントは、カトヴィツェ近郊の街グリヴィツェにも系列ホテルを持っていますので、あわせてご紹介します。

ホテル・ディアメント・グリヴィツェ Hotel Diament Gliwice
グリヴィツェ駅と中央広場の両方に好アクセスな三つ星ホテルです。

 

グリヴィツェは地方工業都市ですが、NGKポーランドなど日本企業の進出が相次いでおり、日本人も頻繁に渡航する街です。アクセスはカトヴィツェ、クラクフまたはヴロツワフからが便利です。


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ペンション・ヨハネ・パウロ2世 

2007年03月01日 | ホテル

今日のお勧めホテルは、ヴロツワフ旧市街の ペンション・ヨハネ・パウロ2世 Pensjonat Jana Pawła II です。ポーランド出身の先代ローマ法王、ヨハネ・パウロ2世にちなんだ名前のかわいらしいホテルで、ヴロツワフ旧市街の北側、オドラ川に面した便利なロケーションにあり、それでいて料金が良心的(=安い)ので、とてもお勧めです。

ペンションという名前ですが、れっきとした高級4つ星ホテルです。写真で見えるように、広々としたロビーは噴水で豪華に飾られており、お部屋のインテリアも高級家具で揃えられています。これまでに、レフ・カチンスキ現大統領やヤロスワフ・カチンスキ現首相らのほか、ルドヴィク・ドルン前内務相、スタニスワフ・ジーヴィシュ・クラクフ大司教・枢機卿氏ら各界のVIPらも多数利用しています。

ただこのホテルは、全館禁煙となっています。部屋だけでなく、レストランやロビーなど館内は一切喫煙禁止ですので、愛煙家の方には少しきついかもしれません。

   

ところでこのペンション・ヨハネ・パウロII世のように、前法王の出身国ポーランドでは、ヨハネ・パウロ二世と名のつくものが沢山あります。「ヨハネ・パウロ二世」と名がつくだけで、人気がでるからです。(以前の記事 ユーロブランドの魅力 のところでも書きましたが、ネームバリューの威力はすごいです。) 各地の街にヨハネ・パウロ2世の名前がついた通りや学校、病院があるのはもちろんのこと、ヨハネ・パウロ2世・ナイトクラブや、ヨハネ・パウロ2世・売春斡旋宿まである始末で、これはさすがに時として外国から笑いの種にされることもあります。


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コシチューシコの山と、ホテルFMポド・コプツェム

2007年02月13日 | ホテル

クラクフの西の郊外にあるコシチューシコの山は、ポーランドが三国分割時代、タデウシュ・コシチューシコ(Tadeusz Kosciuszko)が蜂起軍を結成した場所に作られた、人造の山です。数年前に大雨で一度全部流されてしまったのですが、きれいに修復されました。このコシチューシコの山からはクラクフ市内を一望でき、特に「黄金の秋」とよばれる9月から10月のシーズンは絶景です。

   

そして写真に見える赤レンガの建物は、オーストリー統治時代の教会をかねた要塞です。現在この要塞はきれいに改装されて、FMラジオ局 RMF FM(Radio Muzyka Fakty) になっています。

   

ラジオ局の隣には、 ホテルFMポド・コプツェム(Hotel FM Pod Kopcem) が併設されています。このホテルの入り口を入ると.. 早速ビョークのサイン入りパネルが出迎えてくれる豪華さ!もともとこのホテルは、RMF FM にゲスト出演する海外アーティストの宿泊用のホテルということで、かなりハイグレードな作りになっています。

   

全部で16室とこだわりのお部屋は、内装もアンティーク家具がとてもかわいらしい女性向きの内装。浴室もバスタブ付きでとてもきれいです。

   

そしてこのホテルのこだわりのもう一つが、お部屋番号。通常のホテルのような1号室、2号室ではなく、98.4 FM GDANSK などと、なんと全室の番号が、実際にある地方ラジオ局の周波数になっているのです。いやはやなんとも洒落心がきいています。

旧市街へはバス&トラムで約15分とちょっと距離があるのですが、それを補って余りあるほどの、とても素敵なホテルです。ぜひ一度ものは試しということで泊まってみましょう!


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ホテル・リトヴォル

2007年01月26日 | ホテル

今日はザコパネの最高級ホテル、ホテル・リトヴォルをご紹介します

ザコパネは、冬の今がシーズン期間で、どこのホテルでも、夏よりも冬の方が宿泊料金が高いのが一般的です。ちなみにこのリトヴォルも、宿泊するなら断然冬がお勧めです。なぜならホテル目の前にかなり大きなオープンスペースがあるのですが、夏の間はここに所せましと屋台が並び、一般の旅行客ですごくごちゃごちゃしているからです。(冬は屋台がない)

   

このホテルでは、どの部屋もダブルベッド+シングルベッドの組み合わせとなっています。子供を連れの家族などの利用を想定しています。ヨーロッパはこのタイプの部屋を持つホテルが多いです。

   

ロケーションはメインストリート、クルプフキ通りに面しした最高の場所。

   

ホテル内に室内プールもある、本格的リゾート高級ホテルです。とはいってもザコパネ価格ですので、そんなに高くありません。安く贅沢したい方にとって、理想のホテル、とってもお勧めです!


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眺めの良いホテル-Art Hotel Niebieski

2007年01月16日 | ホテル

もう一つ、クラクフの“知る人ぞ知る”ホテルをご紹介します。
ヴィスワ川をはさんで旧市街の対岸にあるホテル、-Art Hotel Niebieski アートホテル・ニィエビィエスキ- ニィエビエスキとは、ポーランド語で「青色の」といういう意味で、その名前の通り、青を基調としたおちついたトーンでまとめられている、かわいらしいホテルです。

ヴィスワ川をはさんで旧市街の対岸にあるため、クラクフの主な見所へは、ヴィスワ川を渡っていくことになります。この点がかなり不便なため、正直ロケーションはあまりよいとはいえません。ヴィスワ川南岸ということで、日本語ガイドブックなどでの紹介も殆どなく、これまで訪れた日本人も指折るほどだそうです。

 

しかしこのホテルの売りは、なんといっても、客室からの眺め。全客室ともヴィスワ川に面して大きな窓がとっており、バルコニーまで着いています。そこから、対岸のヴァヴェル城が一望できるのです。

プラハやブダペシュトのように、川の両岸に旧市街が広がる街と違い、ヴァヴェル城を含めたクラクフの旧市街は、ヴィスワ川北側のみとなっています。それゆえ、お城や旧市街の見晴らしを売り物にしたホテルは、旧市街への距離を二の次にして、ヴィスワ川南側に造らずを得ません。一方で、ヴィスワ川北側(旧市街側)のホテルは、観光に便利なものの、眺めがよくない(郊外の住宅地や工場しか見えない)ということになります。これは観光都市クラクフが抱える構造的な問題であると思います。今さらどうしようもないのですが。。


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歴史を感じさせるルネッサンス建築のホテル

2007年01月15日 | ホテル

中世からの街並みが残る街、クラクフ。
今日は古都クラクフの老舗ホテルをご紹介します。

旧市街・中央広場の一角に位置するホテル - WENTZL ヴェンツル -

17世紀由来のルネッサンス建築を改装した高級老舗ホテルで、一室ごとに内装が異なる全部で12部屋の客室は、ルネッサンス建築の特徴である木造天井の持ち味を生かしつつ、アンティーク家具で上品にまとめられています。ロケーションや雰囲気のよさに加え、料金も良心的、加えて限定12室ということで、いつもほぼ満室の人気ホテルです。

 

日本語のガイドブックなどに殆ど紹介されていないので、日本人の利用者は多くなく、“知る人ぞ知る”ホテル。実は知り合いの知り合いがこのホテルのオーナーさんなのですが、日本人にももっとこのホテルを利用してもらいたい、と言っていました。(このオーナーさんは、カジミエジュ地区のエステルというホテルも持っています。)

ただ一つ注意点。中世からの建物を利用したホテルだけに、エレベーターがありません。というのは、このWENTZLが入っている建物のように、とりわけ時代が古い建物は、市の条例かなにかで、エレベーター設置が禁止されているからだそうです。(文化財保存の目的)重いスーツケースを抱えた旅行者にとって、これは不便ですが、ここは一つ、中世にタイムスリップしたと思って、階段を使ってみましょう。


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サバイバルお風呂

2007年01月11日 | ホテル

旅の疲れを癒す、就寝前のお風呂。でも宿泊したホテルでお風呂の湯がでなかったら悲劇です。かつての社会主義時代はともかくとして、現在のポーランドでは、通常のツーリストクラスのホテルで、お風呂のお湯がでないなどということはまずないはずですが、それでも万が一温かいお湯が出なかったときには、それなりに工夫の方法があります。

お風呂に入ろうと思ってシャワーの温水の蛇口をひねったのに、お湯がでなかったら... ?

工夫その一。しばらく間をおいてから、もう一度温水の蛇口をひねってみてください。今度はちゃんとお湯がでます。ホテルによっては、大量の宿泊客が同時期にお湯を使うと、お湯の温度が下がってしまったり、水量が減ってしまうところがあります。そんなときは、意地でもとがむしゃらに入浴するよりも、一・二時間待ってからの方が、苦労せずにすんなり入浴できます。

   

もしそれでもお湯がでなかったら?
工夫その二。青の冷水のほうの蛇口をひねってみてください。案外お湯が出ます。

というのは、ポーランドに住んでいて気が付いたのですが、この赤色の温水の蛇口と青色の冷水の蛇口、間違って逆についていることが多いんです(爆)!通常だと写真のように、左側に赤色の温水の蛇口、右側に青色の冷水の蛇口がついています。これがもし、左側に青、右側に赤と通常と反対に付いている場合、工事の際に蛇口の取っ手の部分だけ、間違えて逆につけてしまった可能性が高いんです。えっ~という感じですが、ポーランドではこのようなミスも発生します。

もしあの手この手を尽くして、それでもお湯がでなかったら?

そのときは残念、あきらめましょう。今年のヨーロッパは暖冬なので、一日くらいお風呂に入らなくても大丈夫です。(ちなみに今、ロシアとベラルーシの間でガス代をめぐっての交渉が亀裂しており、そのためポーランドやドイツなど、ベラルーシを通るパイプラインでガスの供給を受けている国で、ガスの供給量に影響がでる可能性があります。その場合は、本当にガスが止まって温水がストップしてしまうこともないとはいえません。今のところはそういうニュースは聞きませんが... )


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屋根裏部屋に泊まる

2006年11月25日 | ホテル

ポーランドは元共産主義の国なのだから、物価も安いんじゃないか... そう考えがちなのですが、実際はそうでもなく、日本と比べて大して変りはありません。とくにホテルの宿泊代などは、外国人相手の商売のため、正規料金で一泊2万3万はざらです。

というわけで、旅行者は、いかに安い料金でいいホテルに泊まるか..をいろいろと思案することになるわけですが.. 工夫の一つに、屋根裏部屋に泊まってみるという手があります。屋根裏部屋は、天井が斜めになっているため、やや利用しにくく、そのため通常よりも安い価格に設定されていることがあるからです。例えば、クラクフのホテル・ヴィト・ストフォシュ(Wit Stwosz)このホテルの料金表 を見てみると、4階の部屋はスペシャル価格となっていて、通常価格より少し安くなっています。これが、屋根裏部屋特別価格(!)です。

   

ホテル・ヴィト・ストフォシュは、中央広場に程近い、ミコワイスカ通りに立っており、ロケーションもよく、非常にお勧めの三つ星ホテルです。ただ一つこのホテルの難点を挙げるとすれば、発音が難しいこと(爆)! タクシーに乗って運転手さんにホテル名を言っても、わかってくれるかどうか。。ちなみに ヴィト・ストフォシュ とは、16世紀のポーランドの有名な芸術家で、クラクフの聖マリア教会の、有名な中央の祭壇(ヴィト・ストフォシュ祭壇)を創った人物です。


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三人部屋に泊まる

2006年11月03日 | ホテル

旅を安く上げるこつのひとつに、三人部屋を利用するという手があります。

ポーランドには、三人部屋があるホテルが数多くあります。この場合の三人部屋とは、二人用ベッド+エキストラベッドの部屋ではなく、ちゃんと三つ同じ大きさのベッドが入った部屋のことです。

三人で旅行する場合、三人部屋を使えば当然一人当たりの宿代が安くなりますし、三人部屋は占有面積が広いことが多いので、ゆったりとした広い部屋で快適に過ごすことができます。

   

クラクフで三人部屋があるホテルは、フロリアンスカ門そばの ホテル・ポルスキ、駅前の ホテル・ポローニア などが有名です。中でもホテル・ポルスキ(写真)は、ダヴィンチの油絵があるチャルトリスキ美術館で有名な、チャルトリスキのお屋敷を改造して造られたホテルです。百年以上の伝統があり、ロケーションも抜群のことから、とても人気のホテルです。

   

一方ワルシャワでは、 ホテル・マリア などが利用しやすいかと思います。ワルシャワ・ゲットー跡周辺に近く、旧市街へも徒歩圏内です。ぜひお勧めします。


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ポズナニでゲストハウスに泊まる

2006年10月31日 | ホテル

国際規模の展示会が数多く開かれる街だけあって、ポズナニはホテルの数には事欠きません。メルキュール・ホテル、ノボテル、イビスなどの大型チェーンホテルや、HPパークホテル、ホテル・レフ、イカルなど中規模ホテル、さらに旧市街のこじんまりとした個人経営ホテルなど、さまざまなホテルがあります。加えて現在メッセ会場の真向かいには、シェラトンホテルが建設中です。

これだけホテルの数に事欠かなくても、それでもメッセ開催中は、やはり非常に宿泊予約がとりにくくなりますし、もちろん宿泊料金も高騰します。

実は今回のポズナニ旅行は、直前まで行くか行かないか決心が付かないまま迷っていて、ホテルの予約も一切していませんでした。普通私は旅行前には必ずホテルを予約する派ですので、今回自分としてはかなり荒業に出たなと思います。

で結局どうしたのかというと、ポズナニ中央駅構内の旅行会社で空き宿を紹介してもらいました。最初ホテルを検討しましたが、あえなく満室ということで、次に紹介してもらったのが、今回泊まったゲストハウスです。

   

上の写真のお部屋が今回泊まった部屋です。ゲストハウスという名前そのままに、普通の民家の一室で、朝食なし、風呂トイレ共同、これで一晩60zl=2400円です!ポーランドのホテル宿泊代は、日本と変わらずシングル1泊12000円~くらいが相場ですので、まさに破格のお値段といえます。しかも今回通された部屋はとても広く25平米くらいあり、下手なビジネスホテルや1つ星ホテルよりもずっと快適でした。

こういうゲストハウスは、中心から外れた場所にあることが多く、ロケーション面はホテルにややおとるのが常ですが、今回も旧市街やメッセ会場へはトラムの利用が必須でした。しかしそれも慣れてしまえば不便には感じませんでした。そもそもポズナニの街は、旧市街と駅・メッセ会場が離れているため、どこへ行くにも便利なホテルというのは存在しません。郊外のマルタンスキエ湖の方に立っているホテルも沢山あります。(湖から旧市街へはトラムで20分です。)そう行った面で、今回ロケーション面での不満はありませんでした。

しかもゲストハウスといえば英語すら通じないところが多い中、今回泊まったところは、ポーランド語のほかに英語・ドイツ語・フランス語がOKだそうです。ゲストハウス支配人のエミリー夫人のご主人はドイツ人で、夫婦の会話はドイツ語。しかもご主人は45年前に日本文学を学びに東大に留学されていたとのことで、少しなら日本語も話せます。そういえば上のお部屋のインテリアもどことなく和風ですよね!(写真では見づらいですが、左の絵は着物を着た女の人の絵です。)

こういうゲストハウスの類は、当たりはずれが出るものですが、今回は当たりだったと思っています。風呂のお湯の温度がどうにもぬるくてそれ以上熱くならなかったのはマイナスですが、その他は、料金、ロケーション、設備、待遇すべてに満足しました。

そしてなによりも嬉しかったのが、朝と夕方の一日2回、エミリー夫人がお茶をいれてくれたこと。今回一人旅だったので、3泊4日とはいえ早くも人恋しくなってしまい、夫人の暖かさがとても心にしみました。

ポズナニを旅行される方には、ぜひこのゲストハウスをお勧めします。


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