ポーランドからの報告

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ヴロツワフの"Hala Stulecia"(百年ホール)"が新たに世界遺産に登録される

2006年07月27日 | 観光ガイド
先日、ポーランド南部の都市ヴロツワフの、"Hala Ludowa(ハラ・ルドーヴァ)"が新たにユネスコ世界遺産に登録されました。建設当時、世界最大の円形天井を誇った建物で、"Hala Stulecia"(百年ホール)"という当時の名称での登録となります。先週リトアニアで開催されていた、第30回世界遺産委員会で正式に認定されました。

ヴロツワフはとてもきれいな街ですが、日程の都合などで、これまで日本から訪れる人がそう多くはありませんでした。今回の世界遺産認定で、今後は大手のツアーの日程に組み込まれることも多くなると思います。これでヴロツワフを訪れる人がもっと増えれば、と思います。

ポーランド国内では、他に「チェンストホーヴァのヤスナ・グーラ修道院」などが、世界遺産への登録待ちとなっています。


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夏休みの過ごし方

2006年07月17日 | 日常生活
7月も半ばを過ぎ、いよいよ夏本番。

学校や会社も夏休みに入り、トルコやエジプトなど海外のリゾート地へ出かける人で、各地の空港は大混雑です。ただ残念ながら、最近の不動産価格の上昇や光熱費の高騰、相次ぐリストラなどにより、懐具合が寂しい人が多く、TVニュースによれば、海外へバカンスへいける人は約 2 割とのこと。残りは近場で過ごす夏休みだそうです。

とはいえ、ザコパネ など近場のリゾート地へ行ったり、無料のフェスティバルを見に行ったり、ヴィスワ川遊覧船に乗ってみたり 、あるいは近くの公園やプールでのんびりしたりと、お金のかからない楽しみ方もできるのが、ポーランドのいいところです。




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ユダヤ文化フェスティヴァルが開かれる

2006年07月08日 | イベント

このカジミエジュ地区では、7月1日から9日まで、ユダヤ文化フェスティヴァルが開催されています。フェスティバルは今回で16回目を数え、期間中はユダヤ音楽やダンスのコンサートやパフォーマンス、ユダヤ料理やイディッシュ語のカルチャースクールなど、様々な催しものが開かれています。



写真は8日の土曜日にシェローカ通り広場で開かれた、フィナーレコンサートの様子。通常プログラム中のコンサートは2000~3000円程度かかるのに、このフィナーレコンサートだけ無料だからか(?)広場を埋め尽くす大勢の人でにぎわっていました。

昨今のポーランドでは、残念なことに、ユダヤ人に対して余り良くない感情を持っている人が多いのですが、こういった文化フェスティヴァル等の催しで、少しでも相互の文化への理解が深まれば、と思います。


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クラクフ・カジミエジュ地区 ①

2006年07月06日 | 観光ガイド
カジミエジュ地区は、中世からの歴史的なユダヤ人地区で、クラクフ旧市街の南隣に位置します。ポーランド全国で唯一、第二次世界大戦で破壊されずに残った為、今日でも古いシナゴーグやユダヤ人墓地などがそのまま残されており、大変歴史的価値のある場所です。



戦後長らく放置されていた為、一時期はスラム街かと見まがうほど廃れてしまいましたが、80年代から再開発が進み、さらに1993年にスピルバーグ監督の映画『シンドラーのリスト』が上映されると、ホテルや喫茶店、アートギャラリーなどが相次いで開設され、見違えるほどきれいになりました。現在ではすっかり「おしゃれな街」のイメージが定着しています。


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