ポーランドからの報告

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ミケランジェロのダヴィデ像

2006年08月22日 | その他のヨーロッパ

フィレンツェが生んだ天才的彫刻家、ミケランジェロ。そのミケランジェロの代表作といえるのが、ダヴィデ像です。フィレンツェにはこのダヴィデ像が三体あり、本物がアカデミア美術館に、他にシニョリーア広場(写真左)と、ミケランジェロ広場(写真右)にレプリカが一体ずつあります。今回フィレンツェ滞在が一週間と長かったので、出発前には、「アカデミア美術館には絶対行こう」と意気込んでいたのですが、シニョリーア広場のレプリカを一週間連続で毎日見ていたら「もういいや」という気になり、結局アカデミア美術館にはいきませんでした。果たしてそれでよかったのか。。

  
  

美術館めぐりに疲れたら、ミケランジェロ広場へ行って旧市街のパノラマを楽しんでみたり。フィレンツェ旧市街を展望できる場所としてはこのミケランジェロ広場が有名ですが、もうひとつ、ボボリ庭園となりのヘルヴェデーレ要塞に上ってみるのもお勧めです。ミケランジェロ広場が観光スポットなのに対し、こちらは地元の人のデートスポットといった感じ。この要塞へは、ピッティ宮殿裏のボボリ庭園から山沿いにいくのがお勧めです。




ポーランドからの報告


ポーランド人はヨーロッパで二番目に頭がよい!?

2006年08月20日 | 一般

ところで最近行われた調査で、ポーランド人はヨーロッパの中で二番目にIQが高い(IQ106)、という結果がでたそうです。(Frankfurter Allgemeine Zeitung 3月28日号) ちなみに一番目はドイツとオランダがタイでIQ107、イギリスはIQ100、フランスはIQ94 とのこと。この結果にポーランド人はとても驚きました。アメリカンジョークではポーリッシュといえば馬鹿の代名詞のように言われていますし、ポーランド人自身の評価もたいがいが自虐的でした。特に2004年の旧東欧圏10カ国のEU加盟後、チェコやハンガリー、スロベニアなどが急成長を見せているのに対し、ポーランドはいまや諸分野においてEU最下位レベル、「ポーランドはだめだ」という評価が国内外のあちこちから聞こえる状況だからです。

しかし考えてみれば、コペルニクスやヨハネ・パウロ二世のほかにも、ノーベル物理学賞と化学賞を受賞したマリア・スクワドフスカ=キューリー夫人、ショパン、ミツキエヴィチもポーランド出身ですし、ノーベル文学賞授賞者も4人もでています。実際私がこちらで生活していて出会うポーランド人も、皆まじめで勤勉な方ばかりです。最近明るい話題が全然ないポーランドですが、若者には自分の能力を信じて明るい未来を築いてもらいたいです。


ポーランドからの報告


ポーランド人はどこにでもいる

2006年08月19日 | 政治・経済

日本ではよく、「日本人は海外のどこにでもいる」といいますが、奇遇なことに、ポーランドにも、「ポーランド人はどこにでもいる~ポラツィ・フシェンジェ・ソン(Polacy wszędzie są)」 という言い廻しがあります。

いやはや本当でした。去夏訪れたリトアニア同様、今回のイタリア旅行でも、フィレンツェ・ヴェネチアなどあちこちで、ポーランド人団体旅行客を沢山見かけました。外見では何人か見分けがつきにくくても、ポーランド語をしゃべっているのですぐポーランド人とわかります。団体旅行客のほかに、カップルや家族単位の個人旅行者もけっこういました。

ポーランドの人口は約3700万人と日本人の約1/4ほどなのですが、渡航先の国が大体決まっているため、確かにいる所にはすごくいる、という感じです。況やイタリアおや、カトリック・ルネサンス文化の発祥の地であり、しかもバチカン市国のあるローマは、敬虔なカトリック教徒のポーランド人なら、一度は訪れたい憧れの場所。そしてポーランドから北イタリアまでは、1000km強と、バスでも一日程でこられる距離であるだけに、ポーランド人観光客が多いのも納得です。昨年のヨハネ・パウロ二世逝去の際にも、約50万人もの弔問客が訪れています。

最近はスカイ・ヨーロッパ社などの格安航空券を使えば、バス並みの格安料金で来られるようになりましたので、今後もポーランド人観光客はますます増える一方だと思います。


一方で観光客だけでなく、ポーランドからの出稼ぎ労働者も多数見かけました。実際2004年5月のEU加盟以来、若い人やインテリ層を中心に100万人単位の人が国外に流失しており、国の空洞化が深刻な問題となっいる状況なのです。イギリス、アイルランド、スウェーデンなどが多く、特にイギリスではすでに約100万人と、英国歴史上かつてない規模のマイノリティ集団を形成しています。

しかしイタリアでもイギリスでもどこでも、ポーランド人労働者の地位は決して高くありません。実は私が旅行に出かける少し前に、イタリアのポーランド人労働者についてのスキャンダラスな事件がテレビで大々的に報道されました。イタリア南部プーリア州の町バーリ(Bari)で、数十名のポーランド人出稼ぎ労働者が、イタリアマフィアの経営者に軟禁・拘束された上、少しの食料しか与えられず、1時間1ユーロという考えられない低賃金で働かされていたことが判明したのです。先日ついに警察当局が調査に入って、イタリア人経営者とポーランド人のブローカーが逮捕されましたが、労働者の大部分が病院に収容され、さらにその後の調べで自殺者もでていたことが明らかになりました。EU加盟以来、「ヨーロッパは一つ」の理念を基に桃源郷をもとめて国を出ようとするポーランド人に、冷たい現実が顕になったのです。

このニュースが報道されて、だからといってイタリア行きの旅行者が減ったわけではありません。バカンスにいくなら、イタリアはやはり最高の国です。ただどの国も、旅行で一時的に訪れるのと、実際に生活をしてみるとでは、まったく違った一面が見えてくるものなのでしょう。


ポーランドからの報告


グランド・ホテル・ミネルヴァとサンタ・マリア・ノヴェッラ広場

2006年08月18日 | その他のヨーロッパ

 

今回フィレンツェで泊まったホテルは、サンタ・マリア・ノヴェッラ広場に面して建つ「グランドホテル・ミネルヴァ」というところです(写真左奥)。旧市街の主要な観光スポットがすべて徒歩圏内な上、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ中央駅からも徒歩2分と、とても便利なホテルでした。

入り口を入ると、広々としたエントランスホールに、日当たりのよいレストランが続きます。お部屋は古代ローマのミネルヴァ神殿をイメージしたかわいいインテリアで、お風呂も広くとてもきれいでした。そして屋上にはプールバーがあり、ドゥオーモを見渡せます。日が沈んだ後、シャンパンを片手にプールバーでゆっくり語りあって...なんていう大人の旅、カップルでの旅行やハネムーンの方にぜひお勧めします。

そしてフィレンツェでもっとも美しいといわれるサンタ・マリア・ノヴェッラ広場ですが、残念ながらオベリスクやサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のファサードなど軒並み修復中です。でもそれであきらめず、ぜひ教会内部を見学してみてください。このサンタ・マリア・ノヴェッラ教会は、中央の大理石でできた祭壇がとてもユニークで、ミニチュアの大聖堂(ドゥオーモ)の形をしているんです。教会の中にある教会の入れ子という感じ?こういうのは初めて見ました。


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ヴェッキオ橋

2006年08月16日 | その他のヨーロッパ



フィレンツェの町のアクセントとなっているのが、アルノ河にかかるヴェッキオ橋。ヴェッキオとはイタリア語で古いという意味で、今なお中世の形を残すフィレンツェ最古の橋です。残念ながらオリジナルのものは洪水で流されてしまい、1345年に再建されました。1565年にはヴェッキオ宮殿とピッティ宮殿をつなぐヴァザーリ回廊が開通しています。ヴェッキオ橋のあたりは、ただ散歩をしているだけでも楽しめる場所。ただ日没後はやや治安が悪くなるようです。

それにしても、ミラノもフィレンツェも物価は高かかったです。シニョリーア広場で、ワイン二本と簡単なサンドイッチの夕食で約一万円。まあそれはよいとしても、メディチ家礼拝堂が、大部分が修復中なのに入場料は変わらずの6ユーロ、ピッティ宮殿裏のボボリ庭園も、とりたてて見るものが何もないのに入場料8ユーロは高いと思いました。


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ルネッサンス発祥の地、フィレンツェ

2006年08月15日 | その他のヨーロッパ

花の都、フィレンツェ。ルネッサンス文化の発祥の地として知られ、アルノ河の両岸に、中世からの町並みが広がります。

12世紀、共和国都市国家となったフィレンツェでは、メディチ家を中心にルネッサンス文化が花咲きました。祖国の建国の父といわれたコジモは、階級社会のヨーロッパにあって、それまで「職人」と見られていた画家や彫刻家などの才能を評価し、「芸術家」の地位を与えました。その後もコジモ以下歴代の当主がパトロンとなり、ミケランジェロ、ラファエロ、ボッティチェッリといった後世に名を馳せた芸術家を育て上げました。そしてフィレンツェ近郊のヴィンチ村は、レオナルド・ダヴィンチ生誕の地。ダ・ヴィンチは14歳のときにフィレンツェに移り、画家見習いとしてヴェロッキオに師事、ボッティチェッリらとともに絵画を学んだあと、ミラノに行き、有名な「最後の晩餐」の作品を仕上げました。

  
  
  

ルネッサンス文化の集大成といえるのが、ウッフィッツィ美術館です。いつも長蛇の列ですが、予約券を買うとすんなり入れますので、かならず見学したい場所です。ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」や「春」、ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ラファエロの「ヒワの聖母」などが有名です。


ポーランドからの報告


イタリア旅行から帰ってきました。

2006年08月12日 | 日常生活
今週の水曜日に、十日間のイタリア旅行から帰ってきました。

今回訪れたのは、ミラノ・フィレンツェ・ヴェネチア・コモの北部四都市で、そのうちフィレンツェには一週間滞在しました。アルノー河岸からヴェッキオ橋のあたりを散策して、ウッフィッツィー美術館で「ビーナスの誕生」を見たあとは、シニョリーア広場のレストランで白ワインを味わい、夜はホテルのプールで泳いで、と思う存分南欧ライフを満喫してきました。

ヴェネチアでは、さんさんと照り付ける太陽と、水色に輝く運河とのコントラストに思わずため息。そしてポーランドに帰ってきたら、曇り空でがっかり。。

これから順次旅行記をUPして行こうと思います。