ポーランドからの報告

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ポーランドがユーロ2012開催地に決定 2

2007年04月22日 | イベント

ウクライナとともにユーロ2012の開催地に決定し、おおいに盛り上がっているポーランドです。

ところで最近よく聞く言葉が -Czy zdonżymy? 間に合うのか?-

サッカー選手権・ユーロ2012では、ポーランドでは、ポズナニ、ワルシャワ、グダニスク、ヴロツワフの4都市が、ウクライナでは、キエフ、リボフ、ドニェプロペトロフスク、ドネツクの4都市、合計8都市が競技開催地となります。これらの都市では、これから2012年までの5年間で、スタジアムやホテルなどの整備に追われることになります。それに加え、鉄道や高速道路などの未整備が指摘されており、これから急ピッチでのインフラ整備作業に追われることになります。

ここで問題な点は、ポーランド・ウクライナとも欧州有数の国土が広く、ポーランド北部のグダニスクと、ウクライナ南東部のドネツクでは実に約2000kmもはなれていることです。これは北海道から鹿児島までに匹敵する距離ですが、その間に高速道路が50km以下であることから、高速道路の建設を急ピッチで進める必要があります。

ポーランドでは、建築業界・土木作業業界での労働力の不足が指摘されています。これらの業界で働く若者が、ポーランドよりも賃金の高いイギリスやアイルランドなどに出稼ぎに出てしまい、国内では逆に深刻な労働力不足となっているためです。18日の共催決定を受けて、19日に開かれた記者会見では、早くもヤロスワフ・カチンスキ首相が、「建築・土木作業業界での労働力の不足の問題については、中国などアジア地方から労働者を補充する」と発言しており、多方面からの投資計画が進められています。

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ポーランドがユーロ2012開催地に決定 1

2007年04月19日 | イベント

昨日4月18日、サッカー・ヨーロッパカップ・UEFA EURO 2012 の開催地の最終選考会が行われ、ポーランド・ウクライナの共同開催が決まりました!もちろん今ポーランドはこの話題で持ちきり!今日も朝から新聞でテレビでEURO 2012 の話ばかりです。

  

2012年開催のサッカー欧州選手権の開催地選考は、ポーランド・ウクライナ(共催)、イタリア、クロアチア・ハンガリー(共催)が最終選考に残っており、昨日18日、ウェールズのカーディフで開かれた最終選考会にて、ポーランド・ウクライナが過半数の8票を獲得して、最終的に開催地に選ばれました。またこの最終選考をうけて、ポーランドは開催国としてEURO2012への出場権をも獲得しました。

  

これまでメディアなどでは、イタリアが有力視されていたため、今回のポーランド・ウクライナ共催決定は、各国で驚きをもって受け止められました。最終候補地の中でもポーランド・ウクライナはとくに鉄道や高速道路などのインフラ未整備を厳しく指摘されていたからです。加えてウクライナは国内政治が不安定、また最近ポーランドサッカー界でも試合買収に関する一大スキャンダルが発覚していました。しかしこれらの難問を跳ね除けて、今回、ポーランド・ウクライナが見事候補地に選ばれました。

それにしてもポーランド各地でのフィーバーぶりはすごいもの。とくに最終選考の結果発表のシーンで、UEFAのミシェル・プラティニ会長が、封筒から「ポーランド・ウクライナ」と書かれた紙を取り出す写真のシーンは、昨日だけでテレビで30回くらい見させられました。(写真はポーランドの新聞Gazeta Wyborcza ですが、ポーランド・ウクライナ共催決定を受けて、裏表紙がウクライナ語でのタイトルになっていました。)

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移動遊園地

2007年04月12日 | イベント

クラクフでは、4月7日から、グルンヴァルツキ・ロータリー前の広場に、移動遊園地がでています。観覧車や木馬、バイキング船などもあり、結構スリリングな本格的なものです。夜はライトアップされて、対岸の旧市街側からの眺めがとてもきれいです。

   

ただ実際に近くで見ると、狭いスペースにごちゃごちゃといろいろな遊具がありすぎて、少し怖いのですが、安全性は大丈夫なのでしょうか?日本なら消防法違反なように思います。

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悪魔の祭典? メタルマニア

2007年03月18日 | イベント

ヘヴィーメタルの祭典 メタルマニア - Metalmania が、今年もカトヴィツェで開かれます。

今年のメタルマニアは、3月24日(土)カトヴィツェの SPODEK にて。値段は当日券が125~210zl(5,250~8820円)、そのほかワルシャワ、クラクフ、ウッヂ、カトヴィツエ、ビトム、チェンストホーヴァ、ポズナニなど全国各地のミュージックショップにてチケットを取り扱っています。(下のビラは昨年のものです。) 

   

実はポーランドはヨーロッパでも有数のヘヴィーメタル大国なのは、知る人ぞ知るところです。社会主義の時代から数々のヒットバンドを産出しており、体制変換後にテクノやトランス、ハウス、R&B、ヒップホップなど西側のありとあらゆる音楽ジャンルがテレビやラジオで流れるようになってからも、ヘヴィーメタルシーンには、10代の若者を中心に熱狂的なファンがいます。

時として悪魔信仰、サタニズム、オカルト崇拝とも関連付けられるへヴィーメタルですが、敬虔なカトリックの国ポーランドが、ヨーロッパ有数のヘヴィメタル大国であることは、非常に興味深いことだと思います。

キリスト教では、悪魔・オカルト信仰はタブー視されています。そのためポーランドの子供たちは、小さいころから家庭や学校の宗教の時間で、悪魔信仰は悪であることを厳しく教えこまれます。また極右カトリック系ラジオであるラジオ・マリアやTelewizja Trwamなどは、ヘヴィメタル音楽を聴くことを公然と非難しています。(ちなみにカトリック教会はウッドストックなども非難しています。) そのリバウンドとして、若者を中心に悪魔崇拝の土壌が育ちやすいということかもしれません。

というわけで、今年もメタルマニアに注目です。前日の23日(金)にハンガリーの首都ブダペシュトで開かれる、同じくメタルの祭典 Almássy Téri Szabadidőközpont とあわせて訪問されてみるのも面白いかも知れません。


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世界バレー決勝をリネクで観戦しよう!

2006年12月02日 | イベント

日本で開催されている世界バレー2006 ですが、ポーランド男子チームが大健闘し、昨日ブルガリアを3-1で破って決勝進出を果たしました。

日本と同じグループAに入ったポーランド男子チームは、なんと一次リーグから10連勝、これまでロシア、セルビア=モンテネグロなどの強豪を次々と打ち負かして、とうとう決勝まできました。特にロシア戦では、2セット取られてから3セット取り返しての、大逆転勝利。ポーランドチームの大健闘に、今国中がちょっとしたお祭り騒ぎになっています。

決勝は明日3日、東京・国立代々木競技場にて。対峙するは前回覇者の強豪・ブラジルチームです。この決勝戦に勝てば、ポーランドチームは、32年ぶり、2回目の優勝となります!クラクフの中央広場(リネク)では、この決勝選の模様を巨大スクリーンで生中継するそうです。寒いですが、皆でリネクにポーランドチームの応援に行きましょう!


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ウィンタースポーツのシーズンが始まります

2006年11月21日 | イベント

11月も後半に入り、いよいよウィンタースポーツのシーズンとなりました!

ポーランドでウィンタースポーツ観戦といえば、なんといっても、スキージャンプ競技。ポーランドは、伝統的にスキージャンプ競技が非常に強く、毎年ワールドカップの常連になっています。中でも、アダム・マウィシュ(Adam Małysz)選手 は、2000-01年に若干23歳でシーズン総合優勝し、2002年のソルトレイクシティ・オリンピックでも、ラージヒル銀メダル、ノーマルヒル銅メダルに輝くなど、ポーランドの国民的スター的な選手で、その活躍が大いに期待されています。

ポーランドは、ウィンタースポーツは他にクロスカントリーやトライアスロンなども強いですが、なんといっても人気No1はやはりジャンプ競技です。ポーランドの山の首都と言われる街、ザコパネが、毎年ジャンプW杯ツアーの開催地の一つとなることも、根強いジャンプ観戦人気の理由のひとつです。

今年のワールドカップは、第一戦が今月24日、フィンランドのKuusamoにて、その後一週間おきに、ヨーロッパ各国を転戦してのW杯ツアーとなります。長く退屈なポーランドの冬の期間、ポーランド人は週末ごとにテレビの前に陣取って、ビールを片手に、ジャンプ競技でのポーランド勢の活躍を応援するわけです。


ところで、日本人選手の応援に、ザコパネへ出かけてみませんか?今年のサッカーワールドカップ・ドイツ大会では、沢山の日本人サポーターが現地までイレブンを応援に行きました。しかし、日本の冬のお国芸であるジャンプ競技には、まだまだサポーターが少ないよね... なんてふと思いました。周り180度全部ポーランド人の中で、日の丸を振って日本人ジャンパーの応援してみるなんて、なかなか雰囲気があって乙な経験になるんではないでしょうか?ちなみにポーランドで、日本選手陣らは、「カミカゼ飛行隊」「サムライ戦士」などと、その活躍が好意的に紹介されています。

ザコパネは、国際空港のあるクラクフからバスで2時間と、非常に便利な場所にあります。「ポーランドの山の首都」といわれるだけあり、民族舞踊を見ながらおいしい川魚料理をいただいたり、ザコパネスタイルと呼ばれる木造建築を見学したりと、ジャンプ競技観戦だけでなく、観光も十分に楽しめる町です。

ザコパネでのジャンプW杯は、来年2007年1月20・21日です。試合期間中は、当然現地のホテルは早くから埋まってしまいますので、もし、ザコパネ行きをお考えの方は、今のうちからもう予約が必要です。ちなみに、一週間前の13・14日にノルウェーのVikersund で、一週間後の27・28日にドイツのOberstdorf で、それぞれジャンプW杯があります。選手とともに、ヨーロッパ内を「転戦」してみるのも、面白いですよ!


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ポズナニの国際見本市に行ってきました III

2006年10月29日 | イベント

今回のメッセでは、メインの Tour Salon 2006 に隣接する会場で、ホテル・レストラン事業の見本市、Gastro Invest Hotel 2006 が同時開催されていました。

こちらのサロンでは、ベッド、家具、カーテン、照明器具、バスローブ、鍵、防犯カメラなどに始まり、メニューボード、厨房の調理器具、ケーキデコレーション器具に至るまで、ホテル開設に関係する、ありとあらゆる業者の出展がありました。

   

メインの旅行見本市と違い、こちらは投資家向きの内容のため、それほど客の入りは多くはありませんでしたが、それでもあちこちのブースから、熱心な商談が聞こえてきました。

日系企業も2社出展していました。

   

バーマンのフリースタイルコンテストというプログラムがあり、面白そうなのでぜひとも見てみたかったのですが、私が訪れた日は、なぜか開催されず、残念。。。結構な数の人が会場ステージ付近に集まっていたのに、「キャンセルになりました」の放送すらありませんでした。

   

こちらはケーキデコレーションの器具。
こういった展示を見ていたら、なんだか私もホテルを経営したくなってきました。
な~んてもちろん無理ですが...一応「将来の野望」ということにしたいと思います。

ちなみにポーランド、とりわけクラクフでのホテル経営は、非常に儲かるそうです。
(観光客の数に比べ、まだまだいいホテルの数が少ないため。ホテル経営者の友人がいる人から聞きました。) 投資家の方はぜひご一考ください!なんて。


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ポズナニの国際見本市に行ってきました II

2006年10月29日 | イベント
   

こちらはポーランド国内の各都道府県の紹介のコーナーです。

   

トルン市のコーナー。トルンは中世からの街並みが残る、大変美しい街です。
どことなくドイツの都市にも似た旧市街の街並みは、ユネスコ世界遺産に指定されています。
天文学者コペルニクスの故郷としても知られる街です。
トルン名物のお菓子、ピエルニクの製作実演をしていました。

   

ポモルスキエ県の展示コーナーは、船の形をしていました。バルト海沿岸地方で、グダニスクやグディニィア、ソポットなどの街がある県です。日本ではグダニスクぐらいしか知られていませんが、グディニアやソポットも、海水浴や毎夏のイベントで国内外に有名な街です。

   

つづく


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ポズナニの国際見本市に行ってきました I

2006年10月28日 | イベント

ポズナニで開かれている国際見本市、Tour Salon 2006 に行ってきました!

ポズナニはポーランド西部の大都市で、国際規模の展示会が毎年数回定期的に開かれることで有名な街です。

メッセ会場は、ポズナニ中央駅の目の前と、非常に便利な場所にあります。大きな会場なのですが、入り口が狭いため、入場待ちの列が長く続いていました。今回は入場予約してあったため、それでもあまり待たされることなく入場できました。

   

今回開催された Tour Salon 2006 は、旅行関係業者の見本市で、ポーランド人に外国の魅力を紹介するコーナーと、外国人にポーランドの各地の見所を紹介するコーナーの、二部構成となっています。

   

ポーランド人に外国の魅力を紹介するコーナーでは、チェコ、スロバキア、ハンガリー、クロアチア、イタリア、ノルウェーなど、主に欧州内の各国への旅行を扱う旅行代理店や航空会社の出展が目立ちました。ポーランドは人口3700万人と中欧一人口が多く、また毎年海外旅行へ行く裕福層も増えてきているとあって、各国ともポーランド人旅行者の獲得に力をいれているようです。
 
   

各社とも思い思いの装飾でブースを飾っています。
中には、豪華二階建てのブースも。

欧州外では、タイ、インドネシア、チュニジア、南アフリカ共和国など。いずれもポーランド人に人気のリゾート地です。政府観光局や大使館みずから出展している国もありました。

   

チュニジア観光のブース、こちらも二階建て。
今回の出展の中で一番豪華でした。

つづく


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ミス・ワールド大会

2006年09月30日 | イベント

今日30日ワルシャワで ミス・ワールド大会 が開かれます。

連日メディアをにぎわせていたのでご存知の方も多いかもしれませんが、このミス・ワールド大会の開催をめぐっては一大スキャンダルがあり、一時は開催そのものが危ぶまれていました。

というのも、このミス・ワールド大会は、ミス・ポローニア社主催・ポーランド政府公認での開催が決まっていたのですが、その後不透明な金の動きがあり、2人も逮捕者が出ました。さらに7月に首相がマルチンキエヴィチ前首相からヤロスワフ・カチンスキ新首相に交代すると政府公認が取り消され、一気に資金繰りが付かなくなってしまったのです。このままでは資金難から大会の開催が不可能になるということで、結局ミス・ポローニア社がミス・ワールド社に開催許可費用を値切りにいく始末に。。「汚職まみれのポーランド」を対外的にも印象つけるスキャンダルとなってしまいました。

ポーランドの汚職問題については、今後も当ブログで紹介していきますが、まずはこんなジョークをお楽しみください。

  100ズローチ 盗むのは泥棒、100万ズローチ盗むのは政治家


ところで、今年のポーランド代表(ミス・ポローニア優勝者)は この方 です。ミス・ポローニア決勝大会で、数いるブロンド美人を制してただ一人の黒髪美人マジェーナさんがミスの冠を制しました。 正直「う~ん、この人?」という感じがしましたが。。

というのも、日本人が色白美人を好むように、ポーランド人も容姿の好みははっきりしており、やはりブロンド・ブルーアイの女性が人気があります。そういうわけで、毎年ミス・ポローニア大会の決勝にもブロンド・ブルーアイの人が多数残ります。今年も大会ファイナルでブロンド女性が多数残っていたので、ブロンドのミス誕生かな~と思いきや、黒髪のマジェーナさんがミスに選ばれました。

興味深いのは、決勝にどんなにブロンド美人が揃っていても、ミスの冠を勝ち取るのはほぼ決まってブルネットか黒髪の人なんです。ここ数年ずっとその傾向にあります。しかも歴代ミス優勝者は、本当に美人の人もいれば、中には「え?」という人も。。。ミス・ポローニア大会主催者の親戚とかそんなんでなければいいんですけど。なにせミス・ポローニア大会の周囲で不正とワイロが横行しているのは、すでに今回のミス・ワールド大会開催の段取りのお粗末さ加減で証明されていますし.....

ちなみに例年必ずブロンド美人を出してくるクロアチア・スロベニア・マケドニアなど旧ユーゴ各国も、今年のミス大会には黒髪美人を出しており意外でした。なにか流行りとか国同士の取り決めでもあるんでしょうか!?とりあえず今日のミスワールド本選に注目したいと思います。


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