ポーランドからの報告

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チェスのお土産

2007年03月09日 | 民芸品・お土産

ポーランドのお土産に何か一品買うとしたら?このブログでも、バルト海琥珀やボレスワヴィエツなど、さまざまなお土産を紹介しています。でもそんなオーソドックスなものでは納得できない方に、一風変わったところで、チェスのお土産などいかかがでしょうか?

   

クラクフ中央広場の織物会館には、土産物屋がずらりとならんでいます。ここでポーランド特産のチェスを買うことが出来ます。中でもお勧めは、チェス盤のところに、歴代のポーランド王の肖像画が刻まれたもの。

チェスはヨーロッパを中心に世界中で人気の遊びとあって、いろいろ凝ったものがでています。例えば下の写真は、フィレンツェでみかけた、アフリカバージョンのチェス。

  

これも、おなじくフィレンツェで見かけた、神聖ローマ帝国騎士団?をモチーフにしたチェス。

  

旅先ごとに、いろいろなチェスを買い揃えてみるのも、面白いのではないかなと思います。


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いつでもズブロッカ

2007年02月22日 | 民芸品・お土産

もうずっと前にですが、宴会の景品で、「いつでもズブロッカ」なる ズブロッカ草 (写真)をいただきましたので、ご紹介します。

   

ズブロッカの名前で日本でも親しまれているジュブルフカ(Żubrówka)は、ヨーロッパバイソンの絵のラベルでおなじみの、ポーランド特産のウォッカです。アクセントにバイソン草(ズブロッカ草)が1本入っているため、ほんのりと薄黄緑色をしており、桜餅に似た香りがします。(ズブロッカ草に桜餅と同じ芳香成分クマリンが含まれているためです。)

   

日本へのお土産として、このジュブルフカは大変好まれていますが、ボトルを何リットルも買って帰るのは重すぎる!という人にお勧めなのが、上の写真のズブロッカ草です。この「ズブロッカ草」さえあれば、普通のウォッカが、いつでもジュブルフカに早代わり!というとても優れた一品なのです。しかも本物のジュブルフカよりも、安くて、軽い!ただ本物のジュブルフカを知らない人には「?」な品物なので、ちゃんとしたお土産というよりは、宴会の景品的なアイテムといえます。


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コペルニクスの生家が買えるそうです!

2007年02月21日 | 民芸品・お土産

世界的な天才天文学者、コペルニクスの生家が買えるそうです!

といっても、おもちゃの家の話。コペルニクスの出身地トルンでは、コペルニクスの生家の形をした箱のお菓子が売られています。

  

売られているときは左の写真のような、長方形の形の箱に入って売られていますが、箱を開けて、右の写真のように、家の形にして遊ぶことができるというすぐれものです。箱の中身は、もちろん トルン名物のピエルニク です。ピエルニクとは、硬く焼いたしょうが味の菓子パンに、チョコレートコーティングをしたもので、全国どこでも売られていますが、それでもトルンを訪れたら一度は本場ものを食べてみたい伝統的なお菓子です。

このコペルニクスの生家、トルンのお土産にぜひお勧めです!


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ボレスワヴィエツの陶器

2007年02月17日 | 民芸品・お土産

今日は、世界的に有名なポーランド名産の陶器、ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)をご紹介します。

ボレスワヴィエツとは、ドイツ国境に近いボレスワヴィエツという町で作らている陶器の総称です。青い幾何学模様が特徴のこのかわいらしい陶器は、日本ではあまり知られていませんが、欧米ではつとに有名で、毎年大勢の観光客が、このボレスワヴィエツの陶器製作工場に買い付けに訪れます。このボレスワヴィエツという地名は、ドイツ語ではブンツラウ(Bunzlau)とよばれており、隣国ドイツでも有名です。

  

ボレスワヴィエツの街へは、ポーランド南西部のゲート都市、ヴロツワフ(Wrocław)から鉄道で、車ならハイウェイA4でアクセスできます。特に車の場合、ドイツ国境からボレスワヴィエツまで続く国際道路E40号沿いをドライブしてみるのがお勧めです。この国際道路E40号沿いには、ボレスワヴィエツ社(Bolesławiec、地名と一緒)、アルティスティチナ社(Ceramika Artystyczna)など有名な陶器製作工房がいくつも並んでいるからです。それぞれの会社によって模様や色加減などが違うので、いくつも見比べてみると、大変面白いと思います。

ちなみに非常に紛らわしいことに、ポーランドには、ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)という名前の町が二つあります。どちらもまったく同じつづり、発音の上、両方ともヴロツワフから約100kmと非常に紛らわしいので、レンタカーなどで出かけるときは、間違えないように、お気をつけください。片方はドイツとの国境近く、もう片方はヴロツワフとウッヂ(Łódź)との中間あたりにあります。(地図では黄色でハイライトされています。前者のドイツに近い方が、陶器の街ボレスワヴィエツです。)
http://johnzama.mydns.jp:8888/poland/other/20051106_boleslawiec.gif

情報提供: Polandの色々な情報のペヱジ。


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『琥珀ロード』 をめぐる旅

2006年12月19日 | 民芸品・お土産

ポーランドは、世界的な琥珀の名産地として知られています。グダニスク、グディニアなどバルト海沿岸のポモージェ地方、ロシアのカリーニングラード、そしてリトアニアのバルト海沿岸地方は、世界的な琥珀の名産地として知られ、世界で生産される琥珀の8割以上を産出しています。

 

琥珀(こはく)とは、コハク杉などの樹液が、長い年月を経て固まり宝石化したものです。琥珀には、古くから身体を癒す不思議な力があると信じられており、 「不死身」「永遠」のシンボルとして大切にされ、ペンダントやイヤリング、ブローチ、ブレスレットなどの装飾品として愛用されてきました。

かつてポーランドには、『シルクロード』ならぬ、『琥珀ロード』がありました。ポーランドが最も繁栄したヤゲウォ王朝の栄光の時代、バルト海沿岸で産出された良質の琥珀は、グダニスク、トルン、ワルシャワ、カジミエジュ、サンドミエジュと南下して、クラクフ・ヴァヴェル城の王族の元へと献上されました。沿道の街をむすぶ道は、『琥珀ロード』と呼ばれ、ヴィスワ川を使った琥珀の貿易で大いにさかえました。

ヴァヴェル城の構内には、その古来よりの伝統を引き継ぐ、琥珀アクセサリーの名門店、「Krol-Jantar(琥珀王)」のアクセサリー工房があります。グダニスクから『琥珀ロード』にそってクラクフまで南下し、ヴァヴェル城のアクセサリー工房で、琥珀原石がアクセサリーへと加工される過程をのぞいてみましょう!

太古の時代からの伝統工芸に触れる、『琥珀ロード』をめぐる旅です。


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琥珀アクセサリーにまつわる伝説

2006年12月19日 | 民芸品・お土産

ヨーロッパでは、古代より琥珀にまつわる様々な伝説が伝わっています。

古代ローマ人は、琥珀のことを「オオヤマネコの尿(lyncurium)」と呼んでいました。一風変わった呼び名ですが、オオヤマネコの尿が金色の化石になるという伝説に由来しています。ローマ時代において、琥珀は宝石としてだけでなく、厄よけの道具として、またその粉末が飲み薬や塗り薬としても使用されていました。

 

古代ギリシャでは、水平線に沈んだ太陽の光が、海の中で固まって琥珀になったと信じられていました。英語で琥珀のことを「アンバー(AMBER)」というのは、ギリシャ語の「アンバール~漂うもの」が語源となっています。そして琥珀には物を引き付ける「摩訶不思議な力」があることが知られており、この「摩訶不思議な力」が不運や不幸を人から引き離し、幸運をもたらすと考えたからです。そのため、琥珀は愛を叶える宝石として愛されてきました。この「摩訶不思議な力」とは、静電気のことです。古代ギリシャ人は、琥珀を綿などの布でこすると、静電気が発することを知っていました。琥珀を意味するギリシャ語の elektron が西欧語の電気(electrum など)の語源となっています。

イギリスでは、結婚10年目の夫婦がお互いに琥珀のアクセサリーを送るという「琥珀婚」の習慣があります。「幸せをよぶ宝石」である琥珀をプレゼントすることにより、お互いに幸せが訪れ、愛が花開くとされていています。


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バルト海琥珀の魅力

2006年12月19日 | 民芸品・お土産

バルト海沿岸産の琥珀は、非常に色のバラエティーに富んでいることで知られています。薄い黄色、 はちみつ色、黄金色、乳白色、青、緑、無色、黒、赤など様々な色があり、まれですが透明な琥珀や蛍光色の琥珀も存在します。

この色の違いは、樹木の種類、琥珀が生成されたときの温度や湿度、琥珀が埋もれた周囲の土壌成 、樹液分泌部位の日照度などによってきまるのだそうです。

 

また琥珀は、その透明度も実にさまざまです。琥珀の透明度は、気泡や有機物の含有率によって決まり、透明なものから完全に不透明なものまでは、実に様々な琥珀があります。


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琥珀職人と琥珀ギルド

2006年12月19日 | 民芸品・お土産

ポーランド琥珀工芸は最も古い民芸のうちの一つで、ポーランド沿岸地域において中世の時期になされた民族工芸です。何世紀にも渡るグダニスクの琥珀職人の技術は世界でも最も高い水準に達しています。

 

1477年、カジミエジュ4世はグダニスクに琥珀製作のためのギルド創設を認めました。この琥珀ギルドは、1480年にはスウプスキに、1539年にはエルブロングとクニングスベルグに創設されました。ギルド制度によって認定された職人の数は厳しく決められており、レベルの高い琥珀工芸が代々受け継がれていきました。

ユネスコ世界遺産に指定されているマルボルクの古城には、スタニスフワフ・ポニャトフスキ王のものといわれる、18世紀の木製キャビネットが展示されています。このバロック調キャビネットの琥珀細工は大変美しく、現在までに世界中で作られた琥珀細工の中で、もっとも美しい作品と絶賛されているほどです。


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琥珀アクセサリーのいろいろ

2006年12月19日 | 民芸品・お土産

琥珀の名産地、ポーランドでは、日本では考えられないような破格のお値段で、良質の琥珀が購入可能です。そのため、バルト産琥珀はポーランドのお土産として大変人気があり、琥珀を買いに来るのが目的で、ポーランドへ旅行される方も沢山いらっしゃいます。

琥珀アクセサリーの値段は、色と形、重さで決まります。形が丸型やひし形などに整えられているもの、重さの重いもの(形の大きいもの)ほど高価とされています。また色は、透明な黄色のものや蜂蜜色のものが比較的安く、逆に乳白色のものがもっとも価値が高いとされています。またブルーアンバーと呼ばれる青色の琥珀は、南米ドミニカ共和国で産出されている、非常に珍しいものです。

 

またインクルージョン物と呼ばれる、内部にハチ、ハエ、チョウ、ガ、などが入っているものは、非常に高価になります。通常宝石鑑別においては、内包物があると価値が低下するのが常ですが、琥珀においては逆で、昆虫などインクルージョンがあるほうが、価値が高いとされます。

インクルージョンには、虫や蝶などの有機物のほかにも、サンスパングル(sun spangle) と呼ばれるものも頻繁に認められます。サンスパングル とは琥珀の中に見られる丸い円盤状のもので、このインクルージョンの表面が光を反射する事からのその名がつきました。サンスパングルが出来るのは、琥珀が化石化する過程で内部に含まれるガス成分が、地熱や圧力で分離分解されることにより、生成されます。そのキラキラと光る美しい模様は、琥珀の魅力とされています。


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琥珀アクセサリーの価値の見極め方

2006年12月19日 | 民芸品・お土産

琥珀を買うときに厄介なのは、本物の琥珀に混じって、偽者も相当流通している点です。例えば、クラクフでは、フロリアンスカ通り、中央広場の織物会館、そして、中央広場からヴァヴェル城へ続くグロツカ通りが、琥珀専門店が並ぶ場所ですが、織物会館の一階に並ぶ店では、売り物に一部偽物が混じっているという話も聞きました。ですので、買うときはよくよくの注意が必要になります。

琥珀の偽物は、コーパル、ガラス、セルロイド、プラスティックなどが出回っています。このうちコーパルとは、琥珀になる一歩手前の半化石の琥珀とも言うべきもので、外見が琥珀に非常によく似ています。しかも琥珀より融点が低いため熱処理して中に虫や蝶などの内包物を詰め込むことが可能とあって、インクルージョンの偽物としてかなりの量が出回っています。インクルージョン・アクセサリーで、値段が割と安いものは、このコーパル製の偽物の可能性が高くなります。

 

本物の琥珀と偽物の琥珀の見極め方はいくつかあります。

本物の琥珀は綿の布でこすると静電気を発する性質があります。琥珀を意味するギリシャ語のelektron が、欧州言語の電気を意味する単語(electricity など)の語源となっていることからもわかるように、琥珀が静電気を発するという性質は古代から知られているものです。琥珀として売られているアクセサリーを、綿の布でこすってみて静電気が発生しなかったら、まず偽者です。

また飽和食塩水に入れて、浮いたら本物、沈んだら偽物です。ただこの方法でも、コーパルだとやはり本物同様海水に浮くので見分けが付きません。また買うときにわかないのが致命的ですが・・

一流の琥珀アクセサリー専門店では、琥珀アクセサリーの購入の際に、「本物の琥珀です」という鑑定書を発行しています。この鑑定書があれば、購入後にもし商品が偽物と判明した場合に、購入代金を返金するシステムです。高価な琥珀アクセサリーを買うときには、心配ならば、このような鑑定書を出してくれるお店で買うのがよいでしょう。


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