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【ウィルスバスター騒動】トラブル後の復旧方法

2005年04月24日 21時37分53秒 | PC
 トレンドマイクロは4月23日、同日午前7時30分ころに公開された同社ウイルス対策製品向けの「ウイルスパターンファイル 2.594.00」に問題があり、アップデートを行うとCPUの使用率が100%になり、PCの動作が極端に遅くなるトラブルが発生したことを明らかにした。

 この問題が発生するのは、Windows XP Service Pack 2およびWindows Server 2003上で動作している「ウイルスバスター」「ウイルスバスター コーポレートエディション」「Trend Micro Client/Server Security」および「ServerProtect」の各製品。バージョン2.594.00のパターンファイルを適用するとCPUの負荷が高まり、動作が重くなったり、再起動を求められてもPCを起動できなくなるなどの障害が発生する。

 トレンドマイクロでは23日11時ごろに、問題を修正した「ウイルスパターンファイル 2.596.00」を公開した。

●再起動できない場合はセーフモードで対処

 同社によると、バージョン 2.596.00にアップデートできれば、動作が重くなるなどの問題は発生しないという。

 しかし2.594.00を適用した結果、動作が遅くなり、再起動もままならない(つまりアップデートもできない)などの状態に陥った場合、Windowsを「セーフモード」で起動し、手動で当該パターンファイル(ファイル名は「LPT.594」)を削除する必要がある。その後、通常モードでPCを再起動し、手動でウイルスパターンファイル 2.596.00へのアップデートを行う。

 LPT.594が存在する場所は、デフォルトでは以下のとおりだ。トレンドマイクロでは各製品ごとの対処法をまとめている。

  製品名   「LPT.594」ファイルの存在する場所(デフォルト設定の場合)
  ウイルスバスター2005   C:Program FilesTrend MicroVirus Buster 2005
  ウイルスバスター2004   C:Program FilesTrend MicroVirus Buster 2004
  ウイルスバスター コーポレートエディション 6.5   C:Program FilesTrend MicroOfficeScan Client
  ウイルスバスター コーポレートエディション 5.58/5.5   C:Program FilesTrendMicroOfficescan Client
  ウイルスバスター コーポレートエディション 5.06/5.02   C:Program FilesOfficescan NT
  Trend Micro Client/Server Security   C:Program FilesTrendMicro
  ServerProtect Ver5   C:Program FilesTrendSprotect

 トレンドマイクロはまた、4月23日、24日の両日、この問題に関する電話での問い合わせを24時間体制で受け付けるという(個人向けの電話番号は03-5334-1441)。またウイルスバスターでの対処法については、Webサイトにまとめたほか、FAX BOX(03-5972-5746)や携帯電話向けサイト(http://tmqa.jp/)でも情報を提供する。

トレンドマイクロ、PCを守るはずのパターンファイルに不具合

 WindowsをSafeモードで再起動して、パターンファイルを見つけて削除するなどという方法は誰にでも簡単にできる作業ではない。Windowsに対してそれなりの知識のある人でないと難しいと言えよう。もっと簡単に復旧できる方法が必要だろう。

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