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【W-SIM対応端末】ソフィアが開発プラットフォームを製品化

2006年06月26日 22時57分34秒 | WILLCOM
 ソフィアシステムズは6月26日、Linux OS搭載/W-SIM対応端末向け開発プラットフォーム「Sandgate WP(W-SIM Phone)」を製品化し、発売すると発表した。ウィルコムのPHSモジュール「W-SIM」に対応したハードウェアやアプリを開発するベンダーを対象に、8月より販売を行う予定だ。

 Sandgate WPは、W-SIMを利用する端末の開発用途や、検証用ツールとして利用できるリファレンスプラットフォーム。W-SIMを挿すと音声端末として利用できるストレート型PHS端末、デバッグ用ボードなどのハードウェアと、Linuxベースのミドルウェア(仮称はWTOOL)やSDKなどのソフトウェアで構成される。ハードウェアはソフィアシステムズが、ソフトウェアは富士通ソフトウェアテクノジーズが開発した。

 Sandgate WPを購入したハードウェアベンダーには、回路図や部品表も提供するため、W-SIM対応端末を簡単に開発できるようになる。Sandgate WPに実装されているメールソフト、アドレス帳、スケジューラーなどの上位アプリも、提供メーカー(下表参照)のライセンスを受ければそのまま流用できる。PHSや携帯電話の開発には1年程度かかるのが通常だが、「目安としては、最短2~3カ月で1機種の開発が可能になるはず」(ウィルコムコアモジュールフォーラム)

 Sandgate WPの評価端末は、CPUにIntel XPA270(416MHz)、64Mバイトのメモリ、128MバイトのフラッシュROM、Linux Kernel 2.6.15ベースのOSを採用し、130万画素CCDカメラ、2.2インチQVGA液晶、USB(mini Bコネクタ)、miniSDスロット、赤外線、Bluetooth、W-SIMスロット、JTAG・Serial・LANなどのデバッグ用ボード、ハードウェア追加のための拡張ポートなどを備える。本体サイズは145×48×22ミリ、重量110グラム。

 W-SIMはもともと、通信機能をハードウェアから分離してモジュール化することにより、家電や玩具など、通信機器の開発経験がないメーカーが対応端末を開発したり、少数生産を可能とすることを狙っていた(2005年7月7日の記事参照)。

 W-SIMに対応した音声端末は、まだ「W-ZERO3」「TT」「キッズケータイpapipo!」しかないが、Sandgate WPのようなプラットフォームを使えば、対応端末の開発はより容易になる。ウィルコムが当初アピールしていた「少数生産ニーズの掘り起こし」「多様な端末の開発促進」といった目的に沿った展開が進みそうだ。

 6月28日から東京ビッグサイト(国際展示場)で開催される「組込みシステム開発技術展(ESEC)」の富士通グループブースでは、Sandgate WPのデモ展示を行右予定だ。


ソフィア、W-SIM対応端末の開発プラットフォームを製品化

 この製品の登場で、W-SIM対応音声端末の開発期間が短縮され、どんどんと音声端末が登場することを期待したい。

 またこの製品を個人ユーザーが使って、自らソフトを開発して組み込むなどができるようだととても面白いことになりそうだ。


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