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【D902i】Fのいいとこ取り

2005年11月17日 03時21分34秒 | DoCoMo
 902iシリーズの先陣を切って登場した「D902i」は、一般的なQVGA液晶より80ピクセル縦に長い2.8インチ液晶を搭載したFOMA端末。スライドボディの採用により、大きなメイン液晶が常に表に出ているのが特徴となる。待受設定画面の1機能である「画面のカスタマイズ」を使えば、常に直近の予定を待受画面上に表示できるなど、PDAライクな使い方が可能な端末だ。

 そこで注目されるのが、付属CD-ROMに収録される「データリンクソフト」。D902iとPCを接続することで、どんな連携機能が利用可能になるのかをチェックした。

 なお、データリンクソフトは三菱電機のWebサイトからも入手可能。対応端末は「D901i「D901iS」「D701i」「D902i」の4モデルだ。

 データリンクソフトをPCにインストールすると、端末とPCとの間でデータのやりとりが可能になる。端末とPCとの接続にはFOMA USBケーブルを利用する。

 データリンクソフトは、Microsoft Outlookの連絡先や予定表とD902iとのデータ同期やD902i内にあるデータのバックアップ、PC上で編集した各種情報のD902iへの書き戻し機能などを備える。ほかにもアドレス帳/メール/スケジュール/ブックマーク/テキストメモ/マルチメディアデータのバックアップおよび転送機能も装備。データリンクソフト自体が編集機能を備えているため、Outlookを利用していないユーザーでもPCとD902iとの間でPIM情報を共有できる。

 Outlookと同期できるのは、スケジュール帳と電話帳。同期する項目はD902i側の項目とOutlook側の項目を任意に組合せることができ、電話帳ではD902i側のほとんどの項目(携帯固有の着信音設定などは除く)を同期できる。スケジュール帳でもD902i側を基準に見ると同期できない項目は「要約・メモ」と、携帯電話固有の機能である「メンバーリスト」のみ。更新日時やスケジュールの開始日時による同期対象の絞り込みにも対応するので、将来のスケジュールのみの同期も可能だ。

 同期処理は、PC/D902i双方の変更を反映させる一般的な同期に加え、D902i側、Outlook側のいずれかを優先して同期させることも可能。D902i側を優先にすれば、D902i側で作成した予定を常にOutlookにバックアップできる。スケジュールをPC中心で管理するなら、常にOutlook側の情報をD902iに書き込む設定にすればいい。

 双方の変更を反映させる場合でも、「D902iとOutlookの両方で変更があった情報のどちらを優先するか」「削除時の処理をどうするか」といった設定が可能であるなど、必要充分な同期機能を備えている。

 データリンクソフトは編集機能も備えているので、PC上で使うシンプルなPIMソフトとしても利用できる。特にスケジュールは、カレンダー内で予定の有無や内容を確認でき、枠外にはスケジュールの一覧も表示される。カレンダー内の予定と枠外の予定一覧はいずれも、スケジュール項目をクリックするだけで編集を行え、「メモ・要約」もPCにバックアップ/編集して端末に書き戻せる。同期機能は持たないものの、その分転送速度は高速だ。

 D902iからのマルチメディアデータ(画像や動画、PDFなど)のバックアップは、一括で行う設定のみとなるが、PCから端末に書き込む場合は、個別のデータを選べる。

 データリンクソフトには画面キャプチャ機能も用意され、PC上に表示した情報の任意の領域をトリミングして端末内に取り込める。デジカメで撮った写真をD902iの画面サイズに合わせてトリミングすれば、オリジナル待ち受け画面も作成可能。地図や時刻表などを取り込んで保存しておけば、必要なときにデータフォルダから呼び出して確認できる。

 D902iからバックアップしたマルチメディアデータは1つのファイルとして保存されるが、任意のデータを選択して個別のファイルとして取り出せる。カメラで撮影したデータを内蔵メモリに保存している場合でも、任意の撮影画像だけを簡単にPC上にコピーできる。

 またminiSDカードに保存したマルチメディアデータや、バックアップしたPIM情報も、PCへの取り込みや編集、端末への書き戻しが可能。PCへのバックアップはメール全体、マルチメディアデータ全体といった単位で1つのファイルとして保存されるので、バックアップの世代管理も把握しやすい。特にPCとの連携を必要としないユーザーでも、バックアップ用途として役立つはずだ。

Outlookとの同期に対応──「D902i」のデータリンクソフトを試す

 実はこのPDAライクな「画面のカスタマイズ」も、Outlookとのシンクロ機能も富士通がお得意としていた機能であって、富士通と三菱がFOMA端末のソフトの共同開発した事により三菱のFOMA端末でもできるようになった機能に過ぎない。富士通はF2102Vの頃からOutlookとシンクロできたのだ。富士通のいいとこを三菱が手に入れたという格好だ。

 それと引き換えに富士通は三菱と同じ200万画素のハニカムCCDカメラにしてしまった。個人的にはハニカムCCDが嫌いなので、これは大ショックで、これだけでF902iは魅力を感じない端末になってしまった。

 D902iは富士通の良さを取り込んだばかりでなく、FOMA最大の2.8インチ液晶という最大の武器を持っている。残念なのは、その2.8インチ液晶を生かすのに最適なフルブラウザを搭載しなかった点だ。
 

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