ソニー・エリクソン初のFOMA端末として登場した「SO902i」の発売から約50日。早くも第2弾となるストレート型の新モデル「SO902iWP+」が登場した。
最大の特徴は、IPX7(JIS保護等級7)相当の防浸仕様(2005年11月18日の記事参照)を備えている点で、「水深1メートルまでの水中に沈めても、30分間は有害な影響を生じる量の水が流入しない」という。このため水中でもメールを書いたりできる。また泥やホコリにも強く、表面は水で洗うことも可能で、風呂場や海辺、スキー場などでも安心して使える。
ちなみに型名につけられた「WP+」には、「Water Proof(防水)によって、携帯の利用シーンがさらにプラスされる」(説明員)といった意味が込められているという。902iシリーズを購入するようなハイエンド志向のユーザーの中でも、特にアクティブな層をターゲットとして想定している。ボディーカラーは側面にオレンジ色のアクセントをつけたアクティブホワイトと、黒とグレーのツートーンカラーとなるシティダークの2色を用意した。
SO902iWP+の外観は、SO902iによく似ている。実際に横に並べてみると、サイズが若干大きくなった程度で、側面のボタンやコネクタの配置はそっくりだ。それもそのはずで、SO902iWP+はSO902iをベースに開発されている。
よく見ると、ダイヤルキーの形状は「premini-II」で採用されていた細長く背の高いものになっているのがわかる。ただ、キーはpremini-IIのように横一直線に並んでいるのではなく、中央のキーを半段ほど下げ、さらに若干くぼませて配置しているのがユニークだ。キーのタッチは比較的硬めとなっている。
ボディには3カ所に状態を表示するLEDが搭載されている。上部の左右には、FeliCaの通信が行われると光と振動で知らせる「FeliCaサイン」を用意。FeliCaリーダー/ライターの通信圏内に入ると点灯し、実際に通信が行われると点滅する。また上部中央には着信を知らせるLEDがある。こちらは12色の中から好みの色が指定でき、全色を表示する設定も可能だ。充電時には本体左下にあるLEDが赤く点灯する。またダイヤルキーは中央部がうっすらと白く光る仕様で、高級感を醸し出している。
IPX7というIP値が示すとおり、耐衝撃性については特別な仕掛けは用意しておらず、落下などに対する耐性は他の端末とそう変わらない。しかし、防水携帯ということで、SO902iWP+は比較的乱雑に扱われる機会も多いことが予想される。そこでドコモは「アクティブホルダ」と呼ぶ専用の保護カバーを同梱した。このアクティブホルダは、本体の一部を保護する役割を担うほか、着脱式のフックを持ち、ベルトやかばんに簡単に取り付けられる。アウトドア派のユーザーだけでなく、かばんやベルトに端末をぶら下げたい人などは重宝するだろう。
アクティブホワイトにはオレンジ色の、シティダークには青いアクティブホルダが付属する。端末に取り付けるにはボタンを1つ外し、上下のパーツをはめてボタンを閉めるだけでいい。ナス環のような形状のプラスチック製フックは、アクティブホルダ本体と簡単に着脱できる。アクティブホルダは装着したまますべての機能が利用できるので、若干大きくなる点さえ気にならなければ、普段から取り付けておきたい。
先にも述べたとおり、SO902iWP+はSO902iをベースに開発された端末のため、操作性や機能はほぼSO902iに準ずる。キーの配置や[MENU]キーだけで複数のタスクを自在に切り替えて使えるユーザーインタフェースなど、SO902iの魅力的な機能はすべて継承していると考えていい。ディスプレイは1.9インチと小ぶりだが、輝度が400カンデラあり、太陽光の下でも比較的見やすい点もSO902i譲りだ。
日本語入力には定評のあるPOBoxを採用しており、ストレスなく文章が作成できる。ソニー・エリクソン端末ならではの利用頻度の情報をもとに候補を表示する「ランキング」機能も備えており、メールの作成や音声通話の発信時には重宝する。デコメールユーザーなら、ソニエリの独自機能「クロスデコパレット」が利用できるというメリットもあるだろう。
ただ、自動時刻補正に対応していなかったり、オーディオプレーヤー機能を持たず、オーディオファイルの再生はiモーションのプレーヤーでしか行えなかったりと、SO902iの不満点も同時に持ち越してしまっている。
アウトカメラは有効130万画素のCMOSカメラとなっており、300万画素クラスのカメラを搭載していたSO902iと比べると見劣りしてしまう。撮影できる写真の大きさは最大で1280×960ピクセルだ。外部メモリにはかたくなにメモリースティックDuoおよびメモリースティックPRO Duoにのみ対応しており、miniSDは利用できない。ちなみにメモリースティックDuoスロットはボディ下部のカバー内にある。
また、あまり派手なポイントではないが、ストップウォッチ機能やタイマー機能を提供するiアプリ、Stopwatch/Timerアプリがプリインストールされる点にも触れておきたい。キッチンや風呂場などの水回りでちょっと時間を計りたいときなどに便利そうだ。
写真で解説する「SO902iWP+」
G’zOneなどは防水性能のためにメモリーカードは採用されないなどの制約があった。
しかし、SO902iWP+はほとんど性能・機能はSO902iのままで、かつ防水機能を実現した事はとても評価できる。
特にメモリースティックDuoが使えるのは大きい。
「SO902iWP+の外観は、SO902iによく似ている。実際に横に並べてみると、サイズが若干大きくなった程度で、側面のボタンやコネクタの配置はそっくりだ。それもそのはずで、SO902iWP+はSO902iをベースに開発されている。」というか、むしろSO902i開発時点でSO902iWP+が念頭にあり、「SO902i(左)とSO902iWP+を並べたところ。外形寸法が幅で4ミリ、高さで5ミリ、厚さで1ミリ増えているが、それほど大きくなったという印象はない」というように寸法的にもあまり差がないのだと思う。
せっかく進化したSO902iWP+なのだが、preminiⅡにあったオーディオプレーヤー機能すらもないなど機能的に見劣りする部分もあるのが残念だ。
最大の特徴は、IPX7(JIS保護等級7)相当の防浸仕様(2005年11月18日の記事参照)を備えている点で、「水深1メートルまでの水中に沈めても、30分間は有害な影響を生じる量の水が流入しない」という。このため水中でもメールを書いたりできる。また泥やホコリにも強く、表面は水で洗うことも可能で、風呂場や海辺、スキー場などでも安心して使える。
ちなみに型名につけられた「WP+」には、「Water Proof(防水)によって、携帯の利用シーンがさらにプラスされる」(説明員)といった意味が込められているという。902iシリーズを購入するようなハイエンド志向のユーザーの中でも、特にアクティブな層をターゲットとして想定している。ボディーカラーは側面にオレンジ色のアクセントをつけたアクティブホワイトと、黒とグレーのツートーンカラーとなるシティダークの2色を用意した。
SO902iWP+の外観は、SO902iによく似ている。実際に横に並べてみると、サイズが若干大きくなった程度で、側面のボタンやコネクタの配置はそっくりだ。それもそのはずで、SO902iWP+はSO902iをベースに開発されている。
よく見ると、ダイヤルキーの形状は「premini-II」で採用されていた細長く背の高いものになっているのがわかる。ただ、キーはpremini-IIのように横一直線に並んでいるのではなく、中央のキーを半段ほど下げ、さらに若干くぼませて配置しているのがユニークだ。キーのタッチは比較的硬めとなっている。
ボディには3カ所に状態を表示するLEDが搭載されている。上部の左右には、FeliCaの通信が行われると光と振動で知らせる「FeliCaサイン」を用意。FeliCaリーダー/ライターの通信圏内に入ると点灯し、実際に通信が行われると点滅する。また上部中央には着信を知らせるLEDがある。こちらは12色の中から好みの色が指定でき、全色を表示する設定も可能だ。充電時には本体左下にあるLEDが赤く点灯する。またダイヤルキーは中央部がうっすらと白く光る仕様で、高級感を醸し出している。
IPX7というIP値が示すとおり、耐衝撃性については特別な仕掛けは用意しておらず、落下などに対する耐性は他の端末とそう変わらない。しかし、防水携帯ということで、SO902iWP+は比較的乱雑に扱われる機会も多いことが予想される。そこでドコモは「アクティブホルダ」と呼ぶ専用の保護カバーを同梱した。このアクティブホルダは、本体の一部を保護する役割を担うほか、着脱式のフックを持ち、ベルトやかばんに簡単に取り付けられる。アウトドア派のユーザーだけでなく、かばんやベルトに端末をぶら下げたい人などは重宝するだろう。
アクティブホワイトにはオレンジ色の、シティダークには青いアクティブホルダが付属する。端末に取り付けるにはボタンを1つ外し、上下のパーツをはめてボタンを閉めるだけでいい。ナス環のような形状のプラスチック製フックは、アクティブホルダ本体と簡単に着脱できる。アクティブホルダは装着したまますべての機能が利用できるので、若干大きくなる点さえ気にならなければ、普段から取り付けておきたい。
先にも述べたとおり、SO902iWP+はSO902iをベースに開発された端末のため、操作性や機能はほぼSO902iに準ずる。キーの配置や[MENU]キーだけで複数のタスクを自在に切り替えて使えるユーザーインタフェースなど、SO902iの魅力的な機能はすべて継承していると考えていい。ディスプレイは1.9インチと小ぶりだが、輝度が400カンデラあり、太陽光の下でも比較的見やすい点もSO902i譲りだ。
日本語入力には定評のあるPOBoxを採用しており、ストレスなく文章が作成できる。ソニー・エリクソン端末ならではの利用頻度の情報をもとに候補を表示する「ランキング」機能も備えており、メールの作成や音声通話の発信時には重宝する。デコメールユーザーなら、ソニエリの独自機能「クロスデコパレット」が利用できるというメリットもあるだろう。
ただ、自動時刻補正に対応していなかったり、オーディオプレーヤー機能を持たず、オーディオファイルの再生はiモーションのプレーヤーでしか行えなかったりと、SO902iの不満点も同時に持ち越してしまっている。
アウトカメラは有効130万画素のCMOSカメラとなっており、300万画素クラスのカメラを搭載していたSO902iと比べると見劣りしてしまう。撮影できる写真の大きさは最大で1280×960ピクセルだ。外部メモリにはかたくなにメモリースティックDuoおよびメモリースティックPRO Duoにのみ対応しており、miniSDは利用できない。ちなみにメモリースティックDuoスロットはボディ下部のカバー内にある。
また、あまり派手なポイントではないが、ストップウォッチ機能やタイマー機能を提供するiアプリ、Stopwatch/Timerアプリがプリインストールされる点にも触れておきたい。キッチンや風呂場などの水回りでちょっと時間を計りたいときなどに便利そうだ。
写真で解説する「SO902iWP+」
G’zOneなどは防水性能のためにメモリーカードは採用されないなどの制約があった。
しかし、SO902iWP+はほとんど性能・機能はSO902iのままで、かつ防水機能を実現した事はとても評価できる。
特にメモリースティックDuoが使えるのは大きい。
「SO902iWP+の外観は、SO902iによく似ている。実際に横に並べてみると、サイズが若干大きくなった程度で、側面のボタンやコネクタの配置はそっくりだ。それもそのはずで、SO902iWP+はSO902iをベースに開発されている。」というか、むしろSO902i開発時点でSO902iWP+が念頭にあり、「SO902i(左)とSO902iWP+を並べたところ。外形寸法が幅で4ミリ、高さで5ミリ、厚さで1ミリ増えているが、それほど大きくなったという印象はない」というように寸法的にもあまり差がないのだと思う。
せっかく進化したSO902iWP+なのだが、preminiⅡにあったオーディオプレーヤー機能すらもないなど機能的に見劣りする部分もあるのが残念だ。
ソ\ニー・エリクソ\ンは、DoCoMoには、SO903i以降、どのような変化をしていくのか?