本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

ヨイトマケの唄

2013年01月01日 23時58分39秒 | 音楽
 やはりというか当然というか、昨日の紅白は美輪明宏の「ヨイトマケの唄」が全てをかっさらっていったようですね。紅白、自分はヨイトマケの部分しか見ませんでしたが。基本、「ガキ使」見てたんで。

 いやしかし、凄かった美輪明宏。自分、この歌は涙なしには聴けないのですが、今回は最初の数小節で涙ナミダとなってしまいました。久しぶりに本当の歌を聴いた気がいたします。表現力がハンパないです。声もよく出ます。この人、77歳なのに。大トリにしたほうがよかったんじゃないかなあ。

 自分、ヨイトマケの唄って、歌詞に「ヨイトマケ」「土方」「やくざ」という表現があるので、NHK的には完全にアウトだと思っておりました。NHKってうるさいでしょ、そういうとこ。歌詞に商品名が入っている場合なんてのもアウトだし。過去には山口百恵はプレイバックパート2って曲の「真っ赤なポルシェ」って歌詞を「真っ赤なクルマ」に言い換えさせられたし、南こうせつも神田川の歌詞で「クレパス」ってところを「クレヨン」にしろと指示されたし(まぁ、こうせつはすっかり忘れてクレパスって歌っちゃうんだけども。これ、サクラクレパスの商標。)。ましてや世間的には差別用語と認識されている「ヨイトマケ」「土方」って歌詞がある歌、しかもこれは言い換え不能ですから、これを国民的番組である紅白で流すなんて絶対にしないと思っておりました。まぁNHKはこの曲を放送禁止歌にしているわけではないので、何も障害がないっちゃーないんですが。自分はいい意味で予想を裏切られたわけで。ホント、この素晴らしい一曲のおかげで今年の紅白は大成功だったと言っても過言じゃないと思います。

 自分はこの歌、中学生くらいの頃から知ってたはずですが、改めて意識したのは桑田佳祐のベストアルバム「TOP OF THE POPS」で桑田のカバー(ライブ音源)に接してからでした。これがまたよくてね。もちろん「土方」等の表現があるんだけど、歌詞カードには「本人の意向により不快な表現もそのまま掲載している」って断り書きがありましたなあ。ヨイトマケの唄には、それだけ「放送禁止歌」というイメージが付いておったのです。でも、本当は放送が禁止されてる歌ってないんだよね。これはむかーし民放業界が「なんかクレームがあったら困る」ってんで自主的に決めた「内規」であって、しかもこの内規も1983年には廃止されてますんで。でも、未だにこの廃止された内規が影響力持ってるもんだから、民放では現在でもいわゆる(当時の)放送禁止歌は放送されていないようです(この流れも桑田が2000年にフジテレビでヨイトマケを歌ってから変わってきているそうですが)。

 このヨイトマケの唄、NHKでは放送禁止にされていなかったとはいえ、今回の紅白で堂々と放送してくれたことは非常に良かったと思います。この放送によって、若い人にもこの曲の素晴らしさが知られることになったし、また、民放のいわゆる「放送禁止歌」に対するスタンスがこれによって多少変わるかもしれません。。。そんなことを思いながら新年を迎えました。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (どむぞう)
2013-01-05 16:20:20
大晦日のお仕事、お疲れ様でございました。

懐かしいですね、タイマーズ。なんか頻りに体制批判していた記憶が・・・。FM東京とケンカして、そのとばっちりを同じレコード会社の松任谷由実が受けたこともありました。

確かに放送局にとってはアブナイバンドでしたねえ。でもちゃんとメッセージがあった・・・これぞ反骨、ロックの精神。今は単にアブナイだけのバンドが多いですね。
返信する
Unknown (ナイ)
2013-01-03 05:49:52
毎年、大晦日は職場で迎えてます(笑)

NHKもあまり規制すると出演辞退とか恐れてるんでしょうかね?昔は、忌野清志郎のタイマーズなんかの歌詞がマズくてもめてた記憶あります。
局の事情もあると思いますが歌詞に含まれたメッセージとか、アーティスト精神を尊重して欲しいもんです。

返信する

コメントを投稿