本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

Victor CX-5

2012年06月05日 23時48分58秒 | ウォークマン
 このところ更新が滞っております。仕事で疲れてジャンクどこじゃなくなっちゃってるんですね。やはりジャンク弄りは体力・気力・時間、それぞれの余裕がないとできませんです。眠いです。

 余裕のないときはお手軽にウォーキングステレオをってことで、今日はジャンク箱に入っていたビクターのCX-5をメンテ。単三1本で動くオートリバースウォーキングステレオです。


 
 このモデルはちょっとユニークな形状をしていて、テープをセットしていない状態では上蓋が開口部にかけてスラントしております。写真を見るとわかりますが、開口部がボディー本体にスッポリかぶさる形になっているのです。テープをセットするとその部分の厚みが増す仕組み。スリム化への工夫なのでしょうが、そのぶん上蓋の面積が一回り大きくなっちゃってます。なんかムリしてますねビクターさん。おかげでテープも取り出しづらいです。

テープを入れてない状態

テープを入れた状態

テープをセットするとACアダプターのジャックも現れます。



 症状は電源入るもテープ回らず。とりあえずメカを摘出。小さい部品がいくつか転げ出てきて、あせりまくりです。


 故障の原因はモーター固着とベルトの伸び。


 このモデル、ものすごくメンテ性が悪いです。基板はフレキシブル基板を使っていて、配線はフレキ&リード線。ベルト交換はリール部分を外さなければできないのですが、ちょっと力を入れようものならフレキがピリリと破けてしまうし、リード線を外そうとしても半田ごてでフレキ基板を痛めそう。仕方ないのでイラツキながらもこの状態で恐る恐る作業。ゴムベルトは伸びてクセが付いてましたが、手持ちのものに合うサイズがなかったのでS-721Hで処理して再取り付け。


 ピンチローラーのそばにはリバース動作を制御する小型モーターが付いてました。凝ってます。


 オリジナルベルトでもなんとか動作したので、ケースに入れる前にこの状態で速度調整。これがまたメンドイ。


 というのもこの機種、スピード調整の半固定VRがフレキ基板の裏に付いているのです。テープをセットすると完全に隠れてしまうとこ。オシロで速度を確認しては基板を取り外して調整って作業を5~6回繰り返し、やっとのことでスピードをジャストに。きちんと動作することを確認してから慎重にケースに収めます・・・が、その途端になぜか全く動かなくなりました。

フレキがめくれてる。
裏から見たとこ。
 よーく観察したところ、フレキ基板が若干めくれあがっている部分が・・・その部分の裏にはハンダが盛られていて、どうやらそのハンダがモーターのケースに触れていないと一切動作しないようです。アースですかねえ・・・なんともまぁデリケート。


 問題箇所を修正したのちケースに収めて完成。フォワード・リバースともに問題なく再生するようになりました。しかし、FF・REWが回りません。ゴムベルトがヘタっているので、きちんとトルクが伝わらないようです。これはまたいつかピッタシのゴムベルトを探して取り付けることにします。