オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

陸封型アメマスの行く末は ?? 網走川水系源流域の小型エゾイワナ

2019-05-19 07:49:37 | エゾイワナ
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陸封型アメマスの行く末は ??  網走川水系源流域の小型エゾイワナ


201X-8-29 (金)  晴れ


網走川水系支流源流域は小型アメマスが多い。 









実に多彩な色調・斑紋で外観を見ただけで、いまだに遺伝子の多様性に満ちた個体群であることが推定される。












側腹部の白斑は小さなエゾイワナ的なものから、瞳より大きなものまで種々雑多。












斑点模様も緑をおびた白斑、真っ白い白斑、黄色味を帯びた白斑など多彩であるが 本州産イワナのように赤みを帯びる斑点はなかった。













これまでの何万年かは海と源流域とは交通があり、繁殖は海から遡上する大型ウミアメマスが主体となって行われてきたとおもわれる。















ところが、田中角影の日本列島改造論のころから全国に狂ったように造られてきた無数の砂防ダムで、このサイクルは断ち切られ、北海道においても多くの渓流のアメマスたちは源流へ閉じこめられた格好になってしまった。



網走川水系は河川横断構造物( ダムとは異なり取水の期間、川を堰き止める )が多い。一部サクラマスはその間隙をぬって遡上するものがある。




数万年とも推定される北海道のアメマスの歴史のなかで、砂防ダムや種々の河川横断構造物群などで陸封されるようになって、実はまだ100年もたっていない。
























いまだ遺伝的にはビクともせずに繁栄しているこれら陸封型アメマスをしばしばエゾイワナと呼んでいるが、ごくごく狭い水域に閉じこめられた場合( たとえば礼文島最奥地など )は、はや独特の形態に特化しつつある。




これら遺伝的に血が濃くなってゆく個体群、エゾイワナの行く末は50年、100年、500年 といった時間的スパンのなかでは一体どうなってゆくのだろう。



そのころ、このブログを見た人たちが居るとすれば、その結果を知るのだろうけれど............。




そんなことを考えながら次々と釣っては撮影、リリースを繰り返した。


                        この項、続く。




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