オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

知床半島、温泉水が流れ込む渓流の野性的オショロコマとヒグマたち。

2024-07-31 10:55:02 | ヒグマの被害など
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知床半島、温泉水が流れ込む渓流の野性的オショロコマとヒグマたち。




朝9:30 久しぶりに知床半島の渓流へ出発。約2時間ほどひた走って昼過ぎに大岩ゴロゴロの暴れ川、最初の目的渓流へ到着。天候は晴れ、気温25℃。



渓流沿いの林道へ入っていしばらく行くと、やや開けたところに観光客やカメラマンが10人ほどいて三脚やらビデオカメラを並べてヒグマが現れるのを、今や遅しと待っていると言う。異様な光景だが、かなりの確率でヒグマが現れるらしい。今日はまだみかけていない由。


知床ではヒグマと観光客の超接近遭遇は稀でなく、しばしば観光シーズンには林道で観光客の車が渋滞します。先端部では道路脇で草を食べるヒグマ親子を接近激写する観光客がヒグマを取り囲んでいて、知床財団の担当者が到着してヒグマを森に追い払うまで渋滞が続きます。



知床の新世代ヒグマはあまり人を恐れませんが、まさにいつ人身事故が起きてもおかしくない状況と言えます。人気観光地の知床五湖では2024-7-16 駐車場付近に親子ぐまが現れ、子グマ保護本能からか、母グマが観光客に威嚇行動を繰り返したため知床財団はこの母ヒグマを捕殺すると言う出来事がありました。



このように今回の母ヒグマ捕殺の是非とは別に、現在、知床では観光客とヒグマとの人身事故は、一触即発の状況があり、まさにヒヤヒヤものです。




私自身はこの渓流ではヒグマの痕跡はよく見るものの実際に出くわしたことはありません。いつも盛んにホィッスルを吹き鳴らしながら釣っているせいでしょうか。ただ、この渓流でヒグマにあったら万事休す、逃げ場はないので入渓には覚悟が必要ですが、いつもどおり軽いノリでヒグマの巣窟へ入って行きます。



いざと言うときは常時携帯している大型ナタの出番になるかもしれませんが、知床に限らずあまり深刻な気持ちでは北海道の渓流調査はできません。これまで何度もヒグマと接近遭遇していますが幸運にも全て、向こうの方が速やかに去ってくれています。一方、万一相手がいわゆる悪いヒグマであったなら私の命運は尽きると思います。


かなり上流で苦労して渓流に降り釣り始めた。















ここのオショロコマは派手やかさはないが、餌が豊富なせいか、やや大型で体型も立派でいかにも野性的な外観の個体が多く私は好きだ。白点紋理が小さく数がとても多いことからこの渓流独特の外観と言えると考えています。



























下流域は、大岩、大石ゴロゴロのかなりの暴れ川で、これまでに大雨で川沿いの林道がズタズタに破壊されることがしばしばあった。



上流に行くにつれ樹々が鬱蒼となる一方、渓相はいかにも穏やかになってオショロコマの姿も多くなる。こんな浅瀬にいるのかと思われる場所からもオショロコマが飛び出してくる。






















































しかし、知床のほかの渓流と同じく、この30年ほどの私の調査ではこの渓流のオショロコマ個体数は明らかに急速に減少しつつあります。理由はきっと複合的なものと思っています。






この渓流の川底はしばしば特異な緑色文様の岩石が敷きつめられているところがあり、珍しいミドリオショロコマがいないか注意してみてきましたが、今までのところミドリオショロコマは発見できないでいます。















































さらに上流に行くと渓相はとりわけ優れたものになるが、不思議なことにオショロコマの姿はパッタリと消えてしまう。完全な魚なし川になってしまうのです。




当初はその理由が分からなかったが、水温を測ってみて驚いた。なんと水温が20度Cもあるのです。冷水を好むオショロコマは、とても棲めない環境です。その理由は上流に比較的高温な温泉水が流れ込んでいるせいだと思います。





今回も、撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。



実はこの渓流に入ったもう一つの大きな目的は、大型ヤマベ。ここでは種々の理由から知床ではとても珍しいヤマベが釣れ、しかも時期によっては巨大な3年魚が釣れることが多いのです。



         この項、続く。


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