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にほんブログ村ウチダザリガニとニホンザリガニの区別法 その壱
最近ちょっと下火になってきたが、ウチダザリガニがずいぶん新聞紙面をにぎわしていたことがあった。ウチダザリガニが阿寒湖でマリモ食害、釧路春採湖でのヒブナ産卵床の水草食害といった北海道新聞記事が記憶に残っている。
本州では滋賀県淡海湖、福島県の湖沼などに繁殖して在来種との間で問題をおこしているらしい。
近年の繁殖ぶりをみるともはや外来種というよりもはや帰化種とでも呼んだほうがふさわしいかも知れず、やがて本州のアメリカザリガニのごとく、将来、地域によっては市民権を確立してゆく可能性がある。
○ウチダザリガニ Pacifastacus troubridgii 特定外来種 ひたすら悪さをするらしい。
○ニホンザリガニ Cambaroides japonicus
北海道全域 青森 岩手 秋田県(天然記念物) に分布
日本固有種 2000年から 絶滅危惧2類(VU):環境省レッドリスト
私は従来、ザリガニ類には何の興味もなく過ごしてきたが、近年ずいぶんとマスコミなどに登場するので多少気になっていた。
それで最近私のブログにも時々ザリガニが登場するようになった。
新聞記事などで最も多いのは外来種ウチダザリガニが新たにどこどこで見つかった。近年激減しつつあるニホンザリガニが食べられてしまう、ないし駆逐されてしまう、ないし水カビ菌をもっていて在来のザリガニに感染すると致命的(ザリガニペスト)であるといった対ニホンザリガニの悪役として取り上げられることがほとんどだ。
魚の卵を食べたり、種々の水生生物を捕食したりするほか木の根に穴を開けて川岸の土壌を弱くするなど河川環境にも悪影響を与えるらしい。
洞爺湖、阿寒湖、塘路湖、摩周湖、然別湖など大きな湖や沼、十勝の鈴蘭川、機関庫の川、美幌の鶯沢川など多数の小規模渓流、その他全道いたるところで発見されているようだ。
私の家の近くの北見市富里ダムにもウジャウジャいるといい、実際わたしたちもウチダザリガニを採って現地でそのままゆでて食べたことがある。
阿寒湖の食堂で食べた茹でたウチダザリガニが目茶おいしかったのが印象的であったが、ザリガニ君には当初あまり興味がなかったので、これらの記事はいつも読み飛ばすことが多かった。しかし、つい最近とてもそうとばかりも言っておれない場面に遭遇してしまった。
2009-7-5 日 晴れ 忠類川 下流域の川岸で偶然にザリガニ1♀を捕まえたことがある。抱卵している。さて、これはウチダザリガニだろうか。それとも大きめのニホンザリガニだろうか。
恥ずかしながら、このときは改めてそう言われてみれば、同定に全く自信がなかった。
考えてみれば、それまで明確な区別法を知らなかったので当たり前だ。阿寒湖で食べたウチダザリガニは巨大でありこんな小さなのは見たことがない。
北見市あたりで見るニホンザリガニはこれよりかなり小型だ。そうするとこいつは何だ。
持ち帰って調べようかと思ったが、もしウチダザリガニであったなら生きた状態で持ち歩くと特定外来生物法違反に問われる可能性がある。
ひどく心配になった。写真を撮ってもとの場所に置いてきた。もし稀少なニホンザリガニなら殺すと寝覚めが悪いからだ。
この項、続く。
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最近ちょっと下火になってきたが、ウチダザリガニがずいぶん新聞紙面をにぎわしていたことがあった。ウチダザリガニが阿寒湖でマリモ食害、釧路春採湖でのヒブナ産卵床の水草食害といった北海道新聞記事が記憶に残っている。
本州では滋賀県淡海湖、福島県の湖沼などに繁殖して在来種との間で問題をおこしているらしい。
近年の繁殖ぶりをみるともはや外来種というよりもはや帰化種とでも呼んだほうがふさわしいかも知れず、やがて本州のアメリカザリガニのごとく、将来、地域によっては市民権を確立してゆく可能性がある。
○ウチダザリガニ Pacifastacus troubridgii 特定外来種 ひたすら悪さをするらしい。
○ニホンザリガニ Cambaroides japonicus
北海道全域 青森 岩手 秋田県(天然記念物) に分布
日本固有種 2000年から 絶滅危惧2類(VU):環境省レッドリスト
私は従来、ザリガニ類には何の興味もなく過ごしてきたが、近年ずいぶんとマスコミなどに登場するので多少気になっていた。
それで最近私のブログにも時々ザリガニが登場するようになった。
新聞記事などで最も多いのは外来種ウチダザリガニが新たにどこどこで見つかった。近年激減しつつあるニホンザリガニが食べられてしまう、ないし駆逐されてしまう、ないし水カビ菌をもっていて在来のザリガニに感染すると致命的(ザリガニペスト)であるといった対ニホンザリガニの悪役として取り上げられることがほとんどだ。
魚の卵を食べたり、種々の水生生物を捕食したりするほか木の根に穴を開けて川岸の土壌を弱くするなど河川環境にも悪影響を与えるらしい。
洞爺湖、阿寒湖、塘路湖、摩周湖、然別湖など大きな湖や沼、十勝の鈴蘭川、機関庫の川、美幌の鶯沢川など多数の小規模渓流、その他全道いたるところで発見されているようだ。
私の家の近くの北見市富里ダムにもウジャウジャいるといい、実際わたしたちもウチダザリガニを採って現地でそのままゆでて食べたことがある。
阿寒湖の食堂で食べた茹でたウチダザリガニが目茶おいしかったのが印象的であったが、ザリガニ君には当初あまり興味がなかったので、これらの記事はいつも読み飛ばすことが多かった。しかし、つい最近とてもそうとばかりも言っておれない場面に遭遇してしまった。
2009-7-5 日 晴れ 忠類川 下流域の川岸で偶然にザリガニ1♀を捕まえたことがある。抱卵している。さて、これはウチダザリガニだろうか。それとも大きめのニホンザリガニだろうか。
恥ずかしながら、このときは改めてそう言われてみれば、同定に全く自信がなかった。
考えてみれば、それまで明確な区別法を知らなかったので当たり前だ。阿寒湖で食べたウチダザリガニは巨大でありこんな小さなのは見たことがない。
北見市あたりで見るニホンザリガニはこれよりかなり小型だ。そうするとこいつは何だ。
持ち帰って調べようかと思ったが、もしウチダザリガニであったなら生きた状態で持ち歩くと特定外来生物法違反に問われる可能性がある。
ひどく心配になった。写真を撮ってもとの場所に置いてきた。もし稀少なニホンザリガニなら殺すと寝覚めが悪いからだ。
この項、続く。
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