
「ブラス・ロックのすべて」
血沸き肉踊る、灼熱サウンド。これがブラス・ロックだ!
・・・・というCDが今夏登場してSTA内はもとよりシカゴファン仲間内でも盛り上がりました。
格安値段にて日本の管楽器某専門誌監修のもと発売。
編集長自ら力のこもった解説付きです。
「ブラバン・ティーンズも必聴」という補足が(^▽^)
CD盤材質もBLU-RAY DISCの素材と製造技術を応用した高品質「BLU-SPEC CD」
タイトルからして真っ先に王者シカゴが思い浮かぶのに、いろいろな事情で収録されていませんが、他は申し分のない内容でボリューム満点16曲、中にはマサやノブが狂喜乱舞したレアなテイクもあります。
映画「スィング・ガールズ」のヒットをきっかけに(傑作ですね、これ。ご都合主義部分もありますがマサ&シゲはソフト持っています。その後大活躍中の女優陣の初々しい熱演必見)ブラス関連のコンピレーションは数多く出回りましたが今回の紹介盤はまさに極めつけ、決定打。
それでは中身の方へ・・・・
openingにうってつけのチェイス大ヒット曲「黒い炎」から幕明け。
ハイノートのかっこよさを思う存分に体感。
これが2分台の曲なんですから驚き。
あの忌まわしい事故がなければその後、ビルはどのような音楽を想像し続けたのだろう?
STAもタツのペットをフユーチャーしてずいぶん演奏しました。
お次の曲も3分を切る一発屋の名曲「ヴィークル」
STAの十八番でもあるナンバーでアイズ・オブ・マーチのリーダー、ジム・ピータリックの作&ヴォーカル。
彼はその後、チェイス、サヴァイバーと渡り歩き名曲を残しています。
もちろん現在も大活躍中。
この曲、マサもノブもレコードでは所持していましたがやっとCDでゲット!。
1,2曲ともに歌詞の内容は萌える男の欲求を表しています\(//∇//)\
シカゴのライバルと当時はよく比較されていたBS&Tの「スピニング・ホィール」
これもSTAはミツのトロンボーンやリコーダー(!)シゲのトランペットをフューチャーしてお披露目しました。
この曲が収録されているアルバムのプロデューサーはシカゴ育ての親ジェームス・ウィリアム・ガルシオだ。
ね、ここまでの3曲なら誰でも知っている超スタンダードナンバーばかりでしょ。
次にシカゴの「長い夜」が飛び出してきたら
それこそ失禁ものですが企画内容が「クラシックブラスロック&そこから派生したファンクやフュージョンを網羅」とのこと。
4曲目はそれにふさわしいバンド「ブレッカー・ブラザーズ」
マサが今回一番衝撃を受けた1曲。
テクニカルファンクの決定打。
続いてはノブのお気に入りタワー・オブ・パワーの出世作。
リズムセクションの充実ぶりにも注目。
ここのメンバー達はビル・チャンプリンとも親交があり、お互いに共演もしています。
ハイノートの親分メーナード・ファーガソン「ロッキーのテーマ」が続きます。
ビル・チェイスの師匠でもあり、シカゴ13では「ストリート・プレィヤー(ダニー・セラフィンとシカゴの弟分的バンド、マデュラのデヴィッド・ホウク・ウォリンスキーとの共作)」において貫禄のゲスト参加。
また彼のアルバム「ホット」ではシカゴからダニー・セラフィン、そしてロッキー・バルボアことシルヴェスター・スタローンが「ロッキー2のテーマ」でゲスト参加しています。
ちなみにこのアルバムではメイナードの頼れる心強い片腕としてニック・レーン(トロンボーン)が八面六臂の大活躍です。
ニックはジミー・パンコウがシカゴのライブに参加不可能な時の代理プレイヤーでもあります。
7曲目はSTAが以前よくライブ演奏していたAWB「ピック・アップ・ザ・ピーセス」
キャンディ・ダルファーのカヴァーもヒットした軽快なインストウルメンタル。
全米1位を記録しています。
これがホワイトファンクの顔ならばお次は本家本元ブラックファンク初期の会心の一撃クール&ザ・ギャング「ジャングル・ブギー」
STAは同時代のいかしたストリート感溢れるスリリングなディスコチューン「ファンキースタッフ」をカヴァーしています。
9曲目は先述ジェームス・ウィリアム・ガルシオが手がけたバッキンガムスの「マーシー・マーシー・マーシー」
ブラスロック初期の原型ともいえるバンドです。
この流れからの発展完成理想型がシカゴと解釈するのもありかも。
驚異のスーパーバンド「エレクトリック・フラッグ」が登場。
バディ・マイルス&マイク・ブルームフィールド等が結集。
マサは昔、高額な輸入LPをコツコツと収集したものです。
ノブが在籍している吾平バンドが敬愛するEW&Fの「石の刻印」
この曲はシカゴ奇跡の復活に貢献したデヴィッド・フォスターがモーリス・ホワイト等と共作したもの。
そういえばこの頃このバンドは「黒いビートルズ」と呼ばれていましたっけねえ。
鬼才スライ・ストーン率いる「スライ&ザ・ファミリー・ストーン」
このバンドの「アイ・ウォント・トウ・テイク・ユー・ハイヤー」とくればやっぱりあのウッドストックでの伝説的名演が脳裏をかすめます。
GFR「T・N・U・C」におけるドラムソロでもライブではドン・ブリューワーが「アイ・・・・・ハイヤー♪」と何度も雄叫びあげて観客を煽っています。
スライは数年前に衝撃の来日も実現させましたね。
「アステカ」はラテン・ソウル系大所帯バンド。
パーカッションにはシーラEの父親でもある元サンタナのメンバー、エスコヴェードや名セッションドラマー、レニー・ホワイトらが在籍。
ギターはジェームス・ビンセントが在籍していました。
彼は若き頃、元シカゴのピーター・セテラと共に地元シカゴにてエクセプションズで活動、その後シカゴの70年代ホームグラウンド、カリヴ・ランチにてデビュー・ソロアルバムを制作、ロバート・ラムの初ソロアルバム「SKINNY BOY(邦題:華麗なるロバート)」のなかの1曲「CITY LIVING(街の生活)」でテリー・キャスに負けないくらいの超速弾きを聞かせてくれています。
ジェームスのセカンドソロ「スペース・トラヴェラー」には旧友ピーターの他EW&Fからホワイト兄弟が参加しています。
元シカゴのビル・チャンプリンが主軸を勤めていた「サンズ・オブ・チャンプリン」。
このバンドは1969年デビューでそのアルバムが2枚組、ホーンセクションを率いていたという面で恐ろしいくらいにシカゴとの共通項が見受けられます。
その後の合流も頷けるかも・・・。
サンフランシスコの重鎮として現在も再結成にて活動中。
祈!初来日!!
そのサンズ・オブ・チャンプリンのカバーをビル本人のヴォーカルで収録しているのがスタックスの名ホーンセクション「メンフィス・ホーンズ」
マサはアルバムは輸入LPで所有していましたがCD音源は貴重なのかな!!??
最後を飾るのはその役目にふさわしい幻のジャズロックグループ「ドリームス」だ。
ブレッカー兄弟、ビリー・コブハム、ジョン・アバークロンビー、ウィル・リー・・・・そうそうたる顔ぶれ。
でも残念ながら商業的成功にはいたりませんでした。
マサはアルバム2枚を輸入LPで所有していますがこれってCD化になっているのかなあ・・・・?
このオムニバスCDに収録されているバンドがいくつか「ブラスロック名盤選」というタイトルで完全限定生産・紙ジャケット仕様最新リマスターBLU-SPECにて格安発売されています。(ノブは早速数枚購入)
第1弾はチェイスの日本CD初登場2,3作目他。
ノブ&マサが熱望するのは誰がなんと言っても「アイズ・オブ・マーチ」です。
いずれにしてもよくぞ出してくれました!!というこのシリーズに拍手喝采。
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