2012年最後のスタジオリハーサルでした。
サックスを除く6人が集まり演奏。
外の寒さも本格的に厳しくなって、体も凍え指もかじかみ気味ですが曲間をあまり取らず一気に1ステージ分を突っ走ってみました。
ショッパナから躓いてしまったが2回目は修復完了。
ノブはここのところ安定感が出てきたね。
いつ聴いてもミツ&タツの二管から発せられる響きは貫禄ものです。
シンの鍵盤加入も今まで欲しかった音が得られたことはもちろんですが、サウンドヴァリエーションが格段に広がったこと、つまりはアレンジの創造性がぐっと飛躍して面白くなってきました。
現実に今まで取り上げてきたどの曲もが今夏からとても刺激的に生き生きと蘇ったという感じです。
鍵盤なしだとイメージとしてはゴツゴツとしていた輪郭が、シンが施す音でマイルドさが加味されたような気分です。
「愛のきずな」も実を言うとシカゴが大々的にあらゆる鍵盤楽器を実験的に導入したアルバムからの最初のヒット曲です。
ポップな中での響きなのでそんなに派手な出しゃばり方はしていませんがイントロをはじめここぞというポイントでボビーがさりげなく決めてくれています。
そういう曲達を今までSTAは堂々とライブで演奏していました。
当初はちょっと物足りなさを感じつつも・・・。
それでも何故取り上げてきたかって?
だってメンバー皆、シカゴをやりたかったからに決まっています(^▽^)
まあそのへんの消化不良感覚はバンド内にしかわからないと思いますがそのうちにメンバーらも慣れっこに・・・。
でも今となっては振り返ってみるとあの頃はよくもまあってなのが正直な感想です。
スタジオでもその頃のことを思い出して笑い話にしていますが。
笑える話題は良い思い出として皆で大いに楽しみましょう!
で、ノブとマサがシンにリクエスト。
「この曲は重みと厚みと迫力が欲しい!」と。
早速シンはオーヴァードライブ効果を導き出して「ギュイ~~ン!!」
「いいねえ!」御本家のスタジオ・オリジナルテイクではギターを幾重にも重ねているのですがそこはノブひとりなので(それなりのエフェクターならばある程度は可能ですが)シンに頑張ってもらいましょう。
最終リハーサルゆえに前半は速攻ぶっ続けライブ感覚で早々に終えました。
休憩中は15日のライブ会場の説明会。
初出演のメンバーもいるために、場所、駐車場、リハーサル&本番の時間は特に綿密に。
先週できなかったミツのトロンボーン写真撮影会。
いろいろとウンチクを聞きその流れからお互いの担当楽器のおもしろ話題で盛り上がる。
それぞれに年月に差こそあれトロンボーン、サックス、トランペット、モデルとしてはストラトキャスター、レスポール、テレキャスター、ジャズ&プレシジョンベース等は誕生してからその形状がほとんど変わっていないということに感激。
ヴァイオリンなんてその極致ですね。
最初の段階でもうパーフェクトという奇跡的芸術品。
そう言われてみればずっと現役で活躍している機種ってのは見れば見るほど、いくら眺めていても飽きが来ないですし色々な角度から再検証しては、うっとりします。
これはこの世界にはまった人達ならば共感してくれますよね。
ちょっとでも曲線が変わっただけでも妙な違和感を感じるのですから不思議なものです。
ミツはますますビートルズにはまりまくっているようです。
そこからリッケンバッカー、ヘフナー、グレッチと使用楽器のことで質問。
ビートルズはいつの時代もどの世代も人種を超えてリスペクトされ続け歴史に確実に足跡を残すバンドです。
マサとタツはルナシーの新曲やギタリスト・メンバー両足骨折の話題など。
後半のリハーサルはやはり難解な部分や久しぶりの楽曲、おぼつかなく怪しい箇所に比重を置いてみます。
ミツが鬼門ともいえるフレーズに「なかなか気持ちよく当たらないんだよなあ・・・」とポツリ。
タツは黙々とスコアにメモの書き込み。
ケンはドリンクで喉を潤す。
残り時間10分弱は3曲ほどをノンストップバージョン。
マサ「さあ!本年最後の曲は何にしようか!?」
ノブは無言で小さくギターカッティング。
「やっぱりそれだよね!!」
後片付け後はスタジオ店長の優しいおもてなしでメンバー達はホットコーヒーをロビーでご馳走に。
マサはもっぱらカウンター上サーヴィスのノド飴をご馳走になります。
ミツは他のスタジオ部屋から出てきた、やはりホーンセクションを擁する(管楽器はバリトンサックスも含めて全員女性。でもジャンルは違います)バンドのベーシストと顔見知りでしばし歓談。
来年初頭からは爆音テクニカル・ドラマーのヤスが復帰します。
そのヤスもずっとシカゴを聴きまくりイメージトレーニングをしていたようで、ちょっと前までは「シカゴⅢのエレジー組曲(!)」、今はロバート・ラムの初ソロアルバム「華麗なるロバート(名盤)」を愛聴している模様。
う~~~ん・・・相変わらず渋いというか、目の付け所が違うというか、マニアックですなあ。
どんどんとコアなシカゴワールドに浸透しているSTAです。