THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,141 ~夏の終りの~北運河サウンドエナジー6(PART,1)

2017-08-30 23:24:07 | Live Set List

2017,8,27(SUN)

短い北海道の夏の熱き音楽イベントもいよいよ佳境にさしかかってきました。

締めくくりは恒例の小樽屋外ライブにつきるでしょう。

先月に引き続いてやってきました。石造り倉庫の真ん中に位置する噴水広場が今回の舞台です。

おお!早いもので今年で6回目W迎えるのですかあ。私は初回からの皆勤賞組ですよ。

土日で総勢42バンドが出演。

北海道のありとあらゆる街からやってきました、ツワモノ軍団。

前日の26日は22バンド。

土砂降りが降ったり止んだりの繰り返しだったそうですが、そうとうに盛り上がった様子(名物の特性ビニール屋根を使用)。

なんとG-HIPからノビさん率いるバンド達が後半戦で大暴れしたそうですよ。見たかったなあ。

で、雨男、雨女は誰なんだろう!!??(笑)

さあ、先月のマリンフェスタ、浅草橋は雨に祟られてしまいましたが、今月の27日は快晴の上に風が心地よくって最高のシチュエーション。

カモメたちも優雅にロックサウンドに酔いしれてノンビリと青空を漂っていました。

この日は20バンドの出演。

初出演バンドも増えてきてとても新鮮。こういう新たな出会いもこの種の出し物の楽しみの一つ。

主催の最高責任者サイトウ氏、音響チーフのミワくん&イガラシくん、そしてアシスタントの若者カザマくん、司会者のヤチヨさん(前半)とシンちゃん(後半)、パーティーズのクドウさんにミナガワさんにご挨拶。

それではライブ・レポートといってみましょうか!!

トップバッターは札幌から2年連続2回目の出演で「Grumblhin’ Groovin’」

人数の関係で10:00~10:25の持ち時間。

重圧の大きいオープニングアクトをJ-POPで見事に飾ってくれました。よく頑張ったね。

セカンドアクトの「Y’s Factory」はガラッとジャンルが変わってフュージョン。

10:30~10:50

こちらも札幌からの参戦で2年連続2回目。

テクニカルに決めまくりのこのバンドは前半に登場なんてもったいないくらい。

現体制での等身大の演奏ができたと自負。器材トラブルもありましたが、お客様からお褒めの言葉をいただいた模様。更なる演奏に磨きをかけていくそうです

3、J-ROCKの「ライスアンドチキン」も札幌からで2年連続2年目

10:55~11:15

今年の小樽・冬の雪明かりの路でも今は無き「エンペラー」で熱演を繰り広げてくれましたね。

編成は5人組みで・・・・VOがムック、Gはようへい、BはKJ、そして紅一点のショウコちゃんはもちろんドラマーね。

女の子のドラム叩く姿ってチャーミングで男性陣からしたらグッとくるものがあります。

もちろんショーコちゃんは人気者で早い出番なのに、常にエールが送られていましたよ。

で、彼女は力が入っています。ライブ当日の朝、意気揚々とSTVに出向いて例の「24時間テレビ」のTシャツを購入。

ネイビーとオレンジのどっちにしようか迷った挙句、結局両方共ゲット。2枚重ねでライブに望んだ次第。

ネイビーを表にして着たんだけど、後で「アレンジを表にしたほうが良かった・・」と本人は悔やんでいたさ。

「似合わない・・・」とも。でも皆、異口同音に「似合ってるよ!」と言ってたよ。マジで。

とにかく元気イッパイに弾けるステージを展開してくれました。

曲目・・・1、悲しみの果て(エレファントカシマシ) 2、今宵の月のように(エレファントカシマシ) 3、ファンキーモンキーベイビー(キャロル) 4、My First Kiss(Hi Standard) 5、ツッパリハイスクールロックンロール(横浜銀蠅) 6、リンダ・リンダ(The Blue Hearts)

けっこう初物尽くしで嬉しい内容。個人的にもエレカシが大好物。腕を上げてきたね、ライス&チキン!

中盤から後半は疾走感溢れるストレートなるロックンロール大会。もちろんメンバー全員その時には黒のサングラスを装着するのはお約束です(もちろんショーコちゃんもね。かっこいい!)ライブ後の彼女はオーディエンス兼カメラスタッフに変身。

4、11:20~11:45

J-POP「キリンドバーグ」は小樽からの参加で初出演・・・といっても皆見たことのある顔ばかりだぞ!

まずはバンド名からしてピンとくるでしょう。リンドバーグのカバーですよ。

J-POPの極めつけで軽快にノリノリ。

盟友デグヤンも声を大にして応援。

5人編成で、ヴォーカルはここも紅一点のキリちゃんで皆のアイドル・・・と言いたいところだけど遂に彼女はこの間ご結婚されましたよ!おめでとう!!

今の彼女はハッピーモード全開。

でもあいかわらずキュートではじけまくりのステージングは健在で、笑顔振り撒いて注目の的。華やかで華麗なるパフォーマンス。

残念なことにラズベリーは脱退したとのことで、ラズベリー活動停止なんだそうです。彼女の生まれて初のライブが私企画STAイベントだったんだから感無量です。あれから8年ですかあ・・・。

ドラマーはノロちゃん。

ギターはあきらっち。このようなジャンルにも精通しているとは意外。彼は器用なギタリストで順応性が巧みですなあ。なにをやっても様になる憎い奴。それでいて一貫したポリシーは貫き通す硬派なミュージシャン。

ベースは問答無用の伊達男キラー兄貴だ。トレードマークのベースを手にあいかわらずアクティブに動きまわって観客を煽りまくっておりました。

キーボードは見事真っ黒に日焼けしていたキムキム。

彼は一体全体幾つのバンドを掛け持ちしているんだ!?

めちゃくちゃに売れっ子でずっと引っ張りだこなのは間違いなし。ちなみにキラーちゃんとキムキムはお揃いでG-HIPのTシャツを着ていました。キラーは赤、キムキムは黒のカラーでね。

曲目・・・1、リトルウィング 2、恋をしようよイエーイエー 3、会いたくてラバーソウル 4、今すぐキスミー 5、ビリーブインラブ

5、POPS系で「AQUASONAR」

11:50~12:15

このバンドは旭川からの参加で初出演ですね。

ちょっとアダルトなムード漂うお洒落なバンド。

女性シンガーを前面にフューチャーして落ち着いた歌声を披露。

名物ダンサーのアベさんもケニーさんも絶好調。

最前列で足腰振り振り猛烈なるダンシングに熱中。

時にはバンドサイドを食っちゃうほどの勢いがあるから演ずる側もウカウカできないよ。

アベさん、足の具合は大丈夫かな?・・・・・

6、12:20~12:45

札幌から初出演の5人組「MAGIC CAPSULE」

このバンドもお馴染みのメンツ。

そうです、このバンド名ならば誰でも察しがつくでしょう、ゴダイゴのカバーバンド。

ヴォーカルにサイババ ヒロユキ、ギター・アミサン、ベース・フォックスアキラ、キーボード・ミッキー晴子、ドラム・トミー秋山。

ズランズラン、ラブガン、48高中、コンセプション、Y’s Factory、AXIA、セブンスワン等々一筋縄では収まらないバンドに関連した猛者達が結成した鳴り物入りバンド。

懐かしき曲の連発。

写真を見てもおわかりのとおり伝説のテレビドラマ「西遊記」の登場人物に扮しているのですよ。

紅一点の晴子さんが制作した力作の数々。素晴らしいの一語につきますな。

その出来栄えは想像を絶する完成度。

これをきっかけにコスプレに目覚めちゃったメンバーもいたそうですよ(笑)

バックの演奏メンバー達は孫悟空、沙悟浄、猪八戒、三蔵法師、そしてボーカルは白装飾姿に白馬の被り物でノッシノッシと登場。

ご丁寧なことにSEで日テレ西遊記のオープニングが流れているではないか!?

やることなすこと、芸が細かい。感心しきり。

その馬の面をとったら1曲目スタート!

馬の玉龍の正体はラブガンのヒーロ・スタンレーでした!

バックステージにはピーター・エロスも駆けつけてくれましたよ。

曲目は・・・「モンキー・マジック」 「HOLY&BRIGHT」 「THANK YOU、BABY」 「ガンダーラ」 「銀河鉄道999」

改めて言うまでもなく名曲揃いですなあ。

いつまでも色あせない永遠のナンバーばかりだ。

7,12:55~13:15

多方面よりリスペクトされている、紳士な振る舞いのクルさん率いる新生「AXIA」のお披露目ライブ

ある意味ではこの日最大の目玉。

もちろん全曲カシオペアの究極カバー・インストウルメンタルバンド

AXIA」ともS・T・Aはもう何度同じ舞台に立ったことでしょう。

走馬灯のように、それらライブの数々が脳裏を駆け巡ります。

今回の出演バンド達は、どれもこれも個性では甲乙つけがたいですが、テクニカルな面においてはアクシアに圧倒的軍配が上がるでしょう。

札幌から5年連続5回目の出演

問答無用に全曲ぶっ通しで攻めまくってもらいましょう!!

ステージ下に貼り出されているこのイベントの横断幕風看板がゴージャスですなあ。焦らしに焦らされて興奮した皆が、我慢できないのがこちら側にもビンビンと伝ってきます。

メンバーの構成は・・・・ギターのクル氏(愛器ヤマハ野呂一生モデルの青を携えています。このギターは絶対的にAXIA専用)、シオ・ユニットのバンマスでもあるシオ氏はローズ指板で赤の多弦ベースを使用(シオ・ユニットの名サックス・プレイヤーのイチノミヤ氏が家族で観戦)、キーボードはタカハシ氏、ドラムはオールディーズ・バンドの大御所ホットワックスのワタナベ氏という本家カシオペア同様に4人組み。

そういえば以前から噂にはずっと聞いていたけれども、私がAXIAを生体験したのが数年前のこのステージでした。

当然高度で迫力満点のアクロバティック奏法に決して大袈裟ではなく腰抜かしてぶっ飛んだのでした。

今回はメンバーを一新してのライブということで注目の的。私もずっとこの日がくるのを楽しみに待っていましたよ。

今後もアクティブに活動再開とのこと。ワクワクと期待しましょう。何から何までとっても勉強になること請け合いよ。

序盤「CATCH THE WIND」からクルさんのギターがウォームでいい響きしています。

エフェクターの持ち味を最大限にフル稼働。さすがです。

知性漲る巧みの業師。唯一無二の存在感を遺憾なく発揮しています。一部の隙も無いほどに計算されつくした演奏の妙技。1曲目の第一音から情け無用の火花散る攻防戦。それらを青筋一つ立てないで、涼しい顔にて演じるのですから全く憎いですね。

「SUNNY SIDE FEELIN」

ここでも全体をビシッと引き締めて牽引役を一手に担っているのはカリスマ・クル氏。何度見てもやはり別格。

緊張の雰囲気がそこかしこに漂うメンバー達を余裕シャクシャクに、しかもクールにまとめあげる。

「SWEAR」ではキーボードのタカハシ氏いわくMONTAGEのピッチが微妙にずれてしまい、途中ではブラスもプラスしたのだそう・・・・・。

KRONOSも和音がひっくり返るトラブルが!

でもいつもどおりに安定感抜群に冴え渡るクル氏のフィンガリング。タップリと超絶技巧にはじきだして、よりグレードアップしたトーンを堪能させてくれました。音楽が音楽だけにエフェクト類も凝りに凝った接続。もうこれだけでも音のバリエーションが、ふんだんに施されているのが垣間見えてきそうです。

ラストの「SUNNY CRUSE」にいたるまで徹底的にこだわりぬかれた選曲群も特筆すべき点。

ありきたりなスタンダード・ソングではなく、マニア泣かせなところをついてきましたね(笑)

琴線をしきりに刺激してきます。パーカッシブなベースライン、ハイポジションを駆使したギター・ソロ。

ワタナベ氏によるパワフルで緻密に組み上げられたスティック・ワークも見所、聞かせどころ。

難易度強の構成渦巻く曲をいとも簡単にこなしちゃうんだから御見それしちゃうよ。それとは対極に位置する、ポーカーフェイス・クルさんいつもの陶酔した表情によるギター・ソロ。ここいらあたりからが、本当のアクシア真骨頂。最大の見せ場到来。

序盤だけでも十分に域を飲むシーンばかりなのに、それがドンドンと加速しながらフレット上を縦横無尽に這いずり回るのです。

人間の指で再現できる限界まで挑戦するがごとくの光速インター・プレイ。

もちろん嵐のような拍手喝采。お約束の複雑極まりない究極の極み。この日のアクシアは全4曲の演奏ですが濃厚この上ない、内容的には10曲分に値する内容だ!と豪語しちゃいましょう。

欲を言わせてもらえば、いつもの知的美学を含んだクルさんのMCに酔いしれたかったです。

ちょっと贅沢かな!

とにもかくにも最近、のりにのっているアクシアの皆さんでした。

8、13:20~13:45

「ちゅーブゥー」

ハイ、バンド名が示しているとおり、チューブのカヴァー・バンド。

札幌から初出演とのことではありますが、あれあれ・・・?見たことのある顔がズラッとならんでいるぞ・・・!!

6人編成で・・・・歯切れの良いカッティングが冴え渡るキャップがお似合いのタンピーさん(G)、鮮やかなメタリックブルーのプレシジョンでブイブイと客をのせるパフォーマンスにかけては彼の右に出る者はいないといわれるキラー兄貴(B)、フクマ氏(KB)、ルミちゃん(KB&CHO)、図太いハイトーンゆえに迫力も倍増のサトウ氏(VO)、そしてSTAからは器用なオールラウンドプレイヤーのセッキー(DR)だあ!。

「傷だらけのHERO」「ゆずれない夏」「REMEMBER ME」「夏を待ちきれなくて」

続々と出てくる曲がこのイベントの季節に一番うってつけなサウンドですな。

メンバー達も思い思いの明るくお洒落で派手なアロハシャツに着替えて気合十分で臨んでいますよ

司会のヤチヨ嬢も仕事を忘れて熱狂しているしね。

ボーカルのサトウ氏の声がチューブのマエダ君にソックリなのも驚き。

「ありがとうございます!アリーナ!!(笑)最後はこいつで決まり・・・あー夏休み」

聞かせどころともいえる全員による合唱パートに差し掛かると「はい!みんなでいきますよ。あー夏休み!!」

観客たちは腕を左右に振って延々と応戦。

キラーと観客が一体となってジャンプの連続。息もピッタリ。

「はい、もう一丁派手にいくよ。コーラスね。はい!3カメにいきます。いいだろ、いいだろう!ワンモア・タイム!4回目ラスト!サンキュー!!どうもありがとうございました!!」

セッキー、嬉々として叩きまくっていたけれども、このあとのSTAライブでのスタミナ温存は大丈夫かな?(問題なしでした!)

興奮冷めやらぬ状態のヤチヨ嬢「かなりカロリーも消耗しました。息あがってませんか?大丈夫?ゆく夏ではなく、夏を呼び戻してしまった感のあるちゅーブー!カロリーを消費して痩せたかな!?さあ、たっぷりの水分を補給してね。この後も個性溢れるバンドがわんさかと登場しますよ。日差しが益々強くなってきました。多くの皆さんが足を運んで盛り上げてくれています。」

この時間を利用してヤチヨ嬢から「協賛商社」のご紹介があります。

9バンド目のSTAライブ・リポートは別のコーナーで・・・・。

10、14:35~15:05

「Y-PROJECT」

待ってました!小樽の永ちゃんことマッツ率いる全曲・矢沢永吉カヴァーバンドが満を持して最高のロックショーを繰り広げてくれました。

Yプロの「Y」とは偉大なるジャパニーズ・ロッカー矢沢永吉の「Y」であります。

2年連続2日目の出演。

思い起こせば、マッツとマサとの出会いは小樽音楽界の重鎮でこの日の最高責任者サイトウ氏との会話がきっかけ。

マサと同郷のいかした男がいるよ!とサイトウ氏その場でマッツを電話にて呼んでくれたのです。それが縁で以降は小樽ライブ会場はもちろんのこと、夕張コンサートに参加してくれたり、お互い初詣の際夕張神社で鉢合わせになったり・・・という仲です。

ご先祖様のお墓も同じ場所なのですよ

マッツはなんと最近、全国放映のゴールデンタイムのテレビ番組にボーカリストとして出演しました。もちろん名前テロップ付き!

超有名人だ。

内容はマッツの青春そのものでバンドでもカバーしていた敬愛するブルーハーツのモノマネクイズ。

東京にまで出向いてスタジオ収録したそうです。

さて、今回は矢沢プロジェクト。マッツは出番の時間が迫ってくる中、着々と面構えがロックンローラーになってきていますよ。

そして定番の白いストレートのマイクスタンドに愛用のマイクを白のビニールテープでグルグルと自ら巻きつけています。まるで世界タイトルマッチに臨むプロボクサーがバンテージに勝利を願って手に巻くストイックな姿にダブって見えてきましたよ。

 もちろん長いマイクケーブルも白です。

8人編成の内訳は・・・マッツ(VO)、ナチュラルボデイカラーで指板はローズのストラトキャスター使用のハルケン(G)、ブラウンサンバーストのレスポール使用のマサキ(G)、ソウメイさん(B)、ヒロシくん(DR)、ナカジ(CHO)、ミキティ(AS)、ヒロポン(TS)という布陣

もはやSTA位のバンド人数では驚かなくなってきたね!

今回はちょくちょくマサとソーメイ氏とはベーシスト同士、ご挨拶ができましたよ。ソーメイ氏はフェンダーUSAの5弦ジャズ・ベース(メイプル指板)でのプレイ。

彼は小樽市民ならば知らない人はいないといわれる大御所バンド「スターレス・ネオ」のメンバーでもあるのです(雷神コマタ氏もギターで在籍)。

ステージ前方には地元小樽から応援に駆けつけてきた仲間達でビッシリ。恐るべし小樽パワー!

開演前からすでに皆エネルギッシュに出来上がっていますよ!

ステージ上には隅々までビッシリとメンバー達が自分のポジションについています。

矢沢といえば毎夏、小樽ライブイベントで人気のバンド「E.SANADA」が思い出されますが(この日のトリをつとめます)、マッツはサナダ氏と同い年。

小樽にもマッツのようなダイナマイト野郎が存在するんだということをこの日はいやというほどに見せつけられましたよ。

準備万端整いまして、ライブスタート!

矢沢ロックのなかでもコアなフリーク受けしそうな大人のナンバー「レイニーウェイ」(ワーナー移籍第一弾アルバム「カヴァチ」から。このタイトルは広島弁。まさにライブ向けの一発。オリジナルのスタジオ音源ではなんと永ちゃんがベースをプレイ。スネアの音はダンボールを使っているんだそうですよ)で幕開け。「1・2・3・4!」のカウントと共にはじまったファン感涙に咽び泣く1曲。

タイミングを見計らったかのように噂のマッツが堂々君臨!!

今までにもマッツはディープ・パープル、B’Z、ブルー・ハーツなどのバンドで歌ってきましたが、このバンドが一番しっくりとなじんでいるように感じました。というか蓄積されてきた経験が花開いたかのよう。

全身黒ずくめで右肩には真っ赤なタオルをさりげなくかけてサングラス姿。白いストレート・スタンドにセットされたマイクを荒々しく鷲掴みして、振り回しながら歌う姿も堂に入っています。

「♪雨に泣いてる国道フリーウェイ~~♪」

バックのメンバーも強力。

ギターのマサキはヴァンヘイレン奏法で一瞬の自己主張(笑)。サックスの2人も耳をつんざくハイノートで思い切り炸裂ブロー!口に含んだ水を勢いよく空中に霧吹きしたマッツの「HEY!HEY!HEY!」美学に酔いしれたまえ、諸君!

ガラッと場面転換して、ヒット曲「YOU」(アルバム・ライジングサンに収録)で更なる追い討ちをかけてきます。情け容赦なき野獣のごとく猛り狂う。

マッツ、今度はモニター・スピーカーに左足を乗せて感情込め丁寧に熱唱。

貫禄溢れる男気全開のポーズも自然体でほどよくフィットしています。

「♪傷つくだけと言い聞かせても、あなたに会いたくて~~♪」

高ぶる感情をより後押しするかのようにサックス・ソロ、そしてコーラス・ガールが申し分なきいい仕事をしていますよ。

「Y-PROJECTです、よろしく!ステージはじまる前に飲みすぎました!(笑)。俺達はあちこちの街から集合して幅広く活動しています!!」

コーラスのナカジ嬢は加入して1年にも満たないのだけれども、普段はメイン・ボーカリストをはる本格派。コーラス担当だけなんてもったいないくらいに贅沢な人材なんだそうです。

リーダーのギタリスト・ハルケンは余市在住。

アーミング奏法も豪快に決めまくるレスポールのマサキ君は独自の世界観をすでに確立しているね。

ヒロシくんはあいかわらずのへヴィー・メタリック・ドラムを轟かせる。アルトサックスのミキティ嬢にはあちこちから「可愛い~!」の声が飛び交っていましたよ。

テナーサックスのヒロト(ヒロポン)くん、本当は普段ピッコロやフルートを吹いているとのことですよ、ビックリ

「最高のメンバーの中で歌わせてもらいます。時間もないのでここからはポンポンといきますので。一番過激な曲・・・・ワン・ナイト・ショー!」

マサが大好きな曲。

若き頃の永ちゃんが最も脂がのってハードにシャウトしていた決定打。

永ちゃんCBS在籍最後のアルバム「キス・ミー・プリーズ」から。

マッツもYOU TUBEで検索していたらこの曲にたまたま出会って一目ぼれしたという曰くつきの1曲。

最前列では写真&ビデオ撮影者が、ごった返して芋洗い状態。

ドスの効いたマッツのド迫力矢沢節が炸裂。細かな節回しも完璧。

「魂の咆哮」という言葉が彼のボーカルを表現するのにはピッタリ。

「♪アー・ユー・レディ・トウナイト!街中の眠りを吹き飛ばすハリケーン!♪」

マッツの先導で全員が力強くコブシを思い切り振り上げて、ハルケンのギター・ソロに応戦。

「まだまだいくよ~!サイコーなROCK YOU!!」

この曲は比較的最近の円熟期を迎えた永ちゃんのアルバム「ツイスト」から。

でも微塵も衰えなど感じさせないようなフィーリングがヒリヒリするほどにテンション・マックスでぎらついています。そこをマッツがほどよく料理して自分のものに見事に吸収。まるで永ちゃんが乗り移ったかのような様相を呈しています。

「最後いきます・・・・止まらないHA~HA!!」

重厚なるコーラス・ワークと共にマッツはレッド・ゾーン振り切れる寸前まで剥き出しのエナジー出し惜しみ一切なし。

たっぷりと永ちゃんの研究をしたのでしょう。成果あり!で報われたね。

「HA~HA!」でお約束のタオル投げがあちこちからはじまった!これをやらなければライブは終わらない。

「ワンモア・タイム!ワンモア!!」を連発しながら、会場に背を向け仰け反り、両手を広げてエンディング合図を送る完全燃焼のマッツ。

「いいぞ~~!!」と満足気な声援が後方から飛び、温かな拍手はいつまでも鳴り止みませんでした・・・・。

バンドとして数段ステップ・アップしたその雄姿がまぶしいくらいだ。

打ち上げのお酒も格別な味だった事でしょう!

 

11、15:15~15:45

「MR,EKB」伊達男のテッチャン率いるMR,チルドレンを中心としたコピー・バンド「MR,EKB」(AKBじゃあないよ・・・・笑)

札幌から4年ぶり2回目の出演。

なんとまあ、9人編成だあ!この日一番の大所帯よろしくオール・スター総出演の様相を呈しています。テッチャン、ジンニャン、キムさんたち同じ職場が縁で結成。恵まれた環境が羨ましい。体内の血液が勢いよく逆流しそうだ。

しかも皆、お馴染みの連中。掛け持ちのメンバーがけっこう所属しているのも特徴。

私がこのバンドを知ったのはSTA企画としてホットタイムに出演したのがキッカケでしたね。

感無量の極致でありまする(笑)。

メンバーの構成は・・・・何を歌っても絵になる憎いやつジンニャンがヴォーカル、エレキギターがイケメンのナイスガイのテッチャン(タバコサンバーストのストラトキャスター。メイプル指板。以前にG-HIPオーナーのノビさんが「テッチャン、ギター上手いなあ」としきりに褒めていたのが印象に残りました。)、もう一人のエレキギターがどこにいっても人気者のデグヤン(メタリックブルーのテレキャスター。ローズ指板)、アコースティックギターは松山千春命男のキムさん、ベースはセガチン、ドラマーはナベちゃん、キーボードにルーちゃん(ローランドVR-09)、あちこちから引っ張りだこのワーカホリック真っ黒に日焼けたキーボーディストのキムキム(KORG KRONOS)。新婚ホヤホヤでハッピーモードフル回転のキリちゃんここではコーラス・ガールとして華を添えます。まあ、いずれにしても賑やかこの上ない布陣。

さあ、舞台は整った模様。

「皆さん、楽しんでますかあ!?今日も超満員で所狭しとひしめき合っております。頑張ります!」

手拍子の要求。

すでに掴みはオーケー!

「高嶺の花子さん(BACK NUMBER)」では目一杯にサスティーンを響かせたデグヤンのギターが唸りをあげる。

カリスマ・ヴォーカリストじんにゃんは情感豊かな歌心はもちろんのこと、観客いじりも巧みでドッカンドッカンとかましまくります。

爽快そのもの。これはじんにゃんの持って生まれた才能ですね。決して磨き上げて育んだパフォーマンスではない。

本人に確認してみたところ、バンド・ボーカル歴はめちゃ浅いんですよ。

ライブ・ボーカリストになるべく運命の星の元に生まれた男なのだあ!でぐやんのギター・ソロでは「MR,EKB」と書かれた手作りのウチワを掲げる観客もいて仕込みバッチリ。用意周到ですね。

「改めましてMR,EKBです!人口密度もマックスで今日のライブ・チケットを入手できなくてモニター・ライブ・ビューで見ている人達、残念ですね、可哀想に・・・・(入場無料です・・・・爆笑)」

お馴染み「箒星(MR,CHILDREN)」でも盛大なる臨場感を演出。

やっぱり本家ミスチルの曲はどれをとっても別格。

心に染み入る憎いほどのメロディライン。

完成度が半端ではない。

プロデュースも最大限にバンドの力量を引き出しているし(徹底した妥協を許さぬ創作活動が透けて見えそう。駄作なんてありえない。桜井は天才だ!)。

どんな歌でもこなすジンニャンの実力は折り紙つき。器用なボーカリストです。

テッチャンやヨッシーと組んでいた「中年スランプ」も絶品だったもんね。しかもサンプラザ中野くんに声がソックリだったし(ライブ前半ではスキン・ヘッドのカツラに黒いサングラス姿で立派にがなっていました)。

などと思いを巡らせていると、ジンニャンが指し示した方向に、でぐやんがスライド・バーを駆使している姿が飛び込んできた。

その後の転調でエクスタシーに達する。

「皆さん、ミスチル好き?う~~ん・・・そうでもないかあ?」「お客さん、歌ってるじゃん。」「俺も少し休みたいんだよね。皆も歌ってよ~!一緒に楽しみたいと思います」

リム・ショットの「HANABI」でも和みムードはあいかわらず継続中。

ムード満点。ドラマーのナベちゃんは表情のヴァリエーションも豊富だけど(顔芸とも言われていた)一打一打に対する気迫は鬼気迫るもの。そのくらいのほうがライブ栄えするんだからたいしたものですよ。ただでさえドラムって奥に引っ込み気味だけど、ナベちゃんにはそんな心配は取り越し苦労だった様子。

「じゃあ次いきましょうか!?皆で歌おう!・・・・TO U(BANK BAND)!HEY!HEY!!」

キリちゃんが真っ赤な星型タンバリンを振りかざして呼びかけると、大合唱で観客も即応。

灼熱、猛烈、激烈、一体となった会場のヴォルテージはとどまる事を忘れたかのよう。

デグやんは前列のテーブル上に置いてあるビールをグイッと飲み干す。絵になる粋な男だ。美味いんだなあ、これが!

「皆、盛り上がってますか!?最後の曲です。G-HIP最高!シー!」「ソー!」「シー!」「ソー!」「シーソー!」「シーソーゲーム!!」

パン!パン!とクラッカーがあちこちで炸裂。

北海道が生んだフォーク界のスーパースター松山千春の熱狂的ファンを公言するキムさんは、アコースティック・ギターで常に好サポート。

スネアのアタック音にあわせて皆が皆、手にしているタオルをブンブン振り回す光景は一種独特なロックの祭典を見ているよう。

「暑い~!!ありがとう~!!」

 

12、15:55~16:20

初出演「ZURAN ZURAN」は6人編成。

はい、このバンド名からもおわかりでしょう。筋金入りのデュラン・デュラン・コピーバンド。

函館からやってまいりました。

編成は・・・・サイモン・ズラン(VO)ジョン・ズラン(B)ロジャー・ズラン(DR)ニック・ズラン(KB)ドミニク・ズラン(G)モニカ・ズラン(CHO)

愛称まで凝りにこっております。私はハッキリいってこういうの大好き!

名前を見てもピンとこないのはしようがないこと。

実はボーカルはこの日ゴダイゴのカバーバンド「マジック・カプセル」で出演していたサイババ・ヒロユキくんなのです。

これでもピンとこない?

じゃあ、泣く子も失禁しちゃうキッスのカバーバンド「ラブ・ガン」のヒーロ・スタンレーその人だ!といえばおわかりでしょう。

マサと彼とは同姓でして、久し振りの再会を称えあいました。

彼との出会いは岩見沢ライブハウス「ストロベリー・ジャングル」でのタイバン。

あのときの彼のバンドはマルコシアス・バンプ風なジャンルでしたね。

もうあれからかなりの年月が経ちましたね。

感無量の極み。

今回彼等がデュラン・デュランをやるとのことで、マサも「デュランデュランのメンバーらが立ち上げたプロジェクトでパワー・スティションのサム・ライク・イット・ホットをSTAでやっているんだよ!」と教えたところ興味津津でした。

全員が衣装をセンスよく黒で統一。

ファッショナブルでカラフルなロングヘアーが見た目に華麗です。サウンドももちろん超華麗。

この日一番見栄えの良いバンド。

チームワークもバッチリです。

タイトにカッチリ、ポップに仕上げられたデュラン・デュランの曲ってサラッと聞き流しがちですが、よくよく聞き込んでみると高度に計算されつくしたプロデュースとアレンジ、プレイスタイルに気づかされることでしょう。脱帽モノですよ。

まさに80年代のMTV全盛期、産業ロックの申し子代表格。

そんなバンドに着目したサイモン・ズラン達は只者ではないね。惜しみない拍手がたくさん贈られていました。もちろん踊らにゃあそんそん!とばかりにダンシング・ウェーブ。

曲目は・・・「A VIEW TO A KILL(007美しき獲物たちのテーマ)」「ORDINARY WORLD」「WHITE LINES」「PLANET EARTH」「RIO」

ラブガンの盟友ピーター・エロスもバック・ステージまで応援に駆けつけていましたよ。

13,16:25~16:45 

「セイラーズ」

唯一岩内から参戦の男トリオ。

このバンドは2年連続2回目の出演で「60年代ロック」を聞かせてくれます。

この日一番のサイケデリックで渋いジャンル。

スタンバイオーケーのサインが出てはじまったのが、な、な、なんと・・・・「ホワイト・ルーム(クリーム)」ではないですか!!!

あの「ダンダダダンダダダン!」のイントロ。

ボーカルは入っていませんが(ア~~~の部分)、独特の分厚いイントロサウンドが飛び出して歌い出されました。しかもベーシストがリード・ボーカル(黒いボディのベースでプレイ。ローズ指板)。

ジャック・ブルース風に燻し銀の喉を震わせて。

まさかここの会場でこの曲が聞けるなんて衝撃。

ウーマントーンをねちっこく奏でているギタリストは335の3トーンサンバーストギターを抱いています。

エリック・クラプトンが大好きなのは明白。

さあ、次は何をやってくれるの・・・?と期待にワクワクしているとフレディ・キングの「セイム・オールド・ブルース」がウネリをあげた。

おいおい、ドンドン本格的ブルージー・ワールドに突入かい。

ベーシストとギタリストは共に暑さ対策として首にはタオルがかけられています。

タメがどっぷりと効いたドラミングは絶品。決して手数が多いわけではないのに説得力あり。

ギターにはワウペダルが絡み付いて3コード究極のフリーセッション開始。

全くクリームと同一の編成で2曲を終えました。

「岩内から来ましたセイラーズです。すみません・・・・年寄りなので曲がよく覚えられません・・・・時間がないのでちゃっちゃとやっちゃいます」

今度はスライド・ギターを堂々と弾きまくり。

もう気分はすっかりとフラワームーブメントにトリップで「リトル・ウィング(ジミ・ヘンドリクス)」

ドスのきいたボーカルもニューロック世代にとってはたまらないくらいに共鳴できますよ。

一気にあの時代へ逆行させてくれます。

しかしジミヘンをパーフェクトにコピーしているのですよ。指クセまでをも再現。

3人組みなので持ち時間が短いのが残念なくらい。

早くもラスト。

極めつけ、とっておきの「迷信」リフが激しくピッキングされます。

トリオとは思えないくらい想像を絶する爆音。

この曲は元々はスティービー・ワンダーの作品だけど、ここではトリオとロックにこだわってスティービー・レイヴォーン&ダブル・トラブルとベック・ボガート&アピスの合体バージョンでぶちかまし。

スピーディーなアレンジにくわえて(多少のミスが散見)、カーマイン・アピスよろしくエンディングではドラム・ソロを号砲に大団円。拍手喝采!!

 

14,16:50~17:10

4人組み札幌からの出演でGSバンド「ワイプアウト」

5年連続5回目。

この方達は、そんじょそこいらの若いもんとは、年季の入り方が桁外れに違います。

セッキーのリスペクト度合いが熱烈的。

このバンドも、S・T・Aとは小樽界隈のライブでしょちゅう遭遇していますね。

編成は黒のジャズベース奏者(ROSE指板)、ワインレッドのレスポールギター奏者、シンセサイザーユニットを搭載したストラトキャスターのギター奏者(メイプル指板)、そしてドラマー。

リーダーのイトウさんは小樽出身だそうですよ。

いつもこのバンドは正式ユニフォームとして真っ赤なハットとシャツ、黒のパンツで全員が統一。

結成してから11年を迎えたそうです。

GSナンバーを網羅しているために、1曲1曲が物凄く短い。だからたっぷり9曲を演奏してくれました。

理屈抜きに楽しむには、うってつけではないでしょうか。

GSの王者タイガース「君だけに愛を」からコール&レスポンス。

とにかく日本人の音楽好きならば誰でも聞き覚えのある曲ばかり。しかもシンプルだからすんなりと入っていけるのです。

「うれしいですね。本当にありがとうございます。次はゴールデンカップスの長い髪の少女」

セットリストの柔軟、抑揚付け具合が考え抜かれていますね。

畳み掛けるような曲の次には、ぐっとタメの効いた曲で全員がコーラスもつとめます。

「10年前ヴェンチャーズ・バンドからスタートしたのですが、いつのまにかGSになっていました!」

キーボードがいないのに、何故かイントロで鍵盤の音色が・・・?。

ギターシンセが絶好のタイミングで「エメラルドの伝説(テンプターズ)」に活用されています。

次々に繰り出されるGSの世界は、温故知新そのもの。

「僕のマリー(タイガース)」ではドラマーがリード・ヴォーカルを担当。

全員が歌えることが、このバンド最大の強みですなあ。

「次の曲では手を叩いてもらえたら嬉しいですね。これ今年からやりはじめました。ジャガーズで・・・・君に会いたい!」

ここでは狂おしいほどの想いを込めてラブコール。

「これからやる曲は,テンプターズのデビュー曲で(B面に収録)・・・・明日を生きよう・・・ではなくて・・・・今日を生きよう!」

これはグラス・ルーツがヒットさせた曲をカヴァーしたものでショーケンのキャラクターにうってつけな詩の内容がしびれますね(なかにし礼:作詞)。

「拍手をいっぱい送っていただきありがとうございます。加山雄三の・・・・・蒼い星くずをやります!」

この曲はGSサウンドと、エレキブームの美味しいところをドッキングさせた好例。

休むことなく突き進んでいきます。

吉田拓郎の作品をモップスが録音してシングルヒットしたGSくくりだけれども、まるっきりジャパニーズ・ハード・ロックそのものでもある「たどりついたらいつも雨ふり」

重量感とスピード感が共存するストレートなるこのロックを歌うのはストラトのギタリスト。

アンコールはベーシストがボーカルを担当した再結成タイガース17枚目のシングル「色つきの女でいてくれよ」

最後に相応しく「さよなら、僕の美少女よ。いつまでも、いつまでも~~!」と歌われていて、観客も大満足のワイプアウト30分1本勝負はこれにて無事幕を閉じました。

15、17:15~17:40

NO FUSE BREAKERS

地元小樽の男性5人組J-ROCK。

といってもSTAとは何年も前から数え切れないほどステージを共にした仲です。

先月の浅草橋オールディズ・ナイトにも出演していました。

だから自慢じゃあないけれども、私は彼らのステージングの細部までけっこう熟知しているつもりであります。

さあてと、今回の内容はどうかな。

このバンドは6年連続6回目ということはSTAと同じだけこのイベントに参加、しかも第1回からですね。

最多出演回数更新しています。

そしてこのいかにもロックの王道を突っ走るかのごときバンド名は、彼らが電気工事を生業としているからだそうです。

お約束の「カモン・エブリバディ(エディ・コクラン)」からスタート。

序盤から全力疾走の元気印。

ロックンロール誕生直後の定番曲。もうこれ一発で脳天のヒューズはスパーク寸前。

とにかく少ないコードにたたきつけるようなビートが連動してあっという間に終わっちゃうような曲が目まぐるしく放射されるので、レパートリーも膨大です。

「サンキュー!ありがとう。次もノリノリの曲でいきましょう!!ジニー・ジニー・ジニー!!」

これもエディ・コクラン。

ロカビリー・フィーリング振り撒いて加速する一方です。

編成はドラマー&ボーカル&ツインギター&ベース。

ザ・パーティーズのメンバーでもあるニシやん、ここでは立派なロッカーに変身。愛器はチェリーレッドのSG。

もう一人のギタリストはナチュラルカラーのストラトキャスター(メイプル指板。ヘッドはテレキャスター・シェイプ)。

そして一番パンクしている長身ベーシストは白いプレシジョンベース(ローズ指板)に革の上下を着こんで茶髪のツンツンヘアー。

贅肉のない引き締まった肉体も相まって私は「小樽のシド・ヴィシャス」と呼んでおります(とにかくそっくりなんだから)。

「改めましてノー・ヒューズ・ブレーカーです。新メンバーのギタリストを紹介します」

と、ここで若きエリート・ギタリストがこのバンドには異質の泣きのギターソロをチラリ弾き。これがまたツボをおさえた旋律なので驚き。

「もう一人のギタリスト、ニシヤンが年取っちゃったから若いギターが加入しました(笑)。」

さあ、ここからは彼らの真骨頂。

お気に入りのラモーンズ街道まっしぐら。

「BLITZKRIEG BOP」

この2分もない単調な激情波状攻撃に観客イチコロ。日頃の憂さもこれで晴れることでしょう。

「皆、ついてきてください。たくさん飲んで食べてね。お勧めのメニューは餡かけ焼きそばとから揚げです。ああ・・・・いいなあ美味しそう。いい匂い」

ホッとする間もなく間髪入れずに「ドウ・ユー・リメンバー・ロックンロール・レディオ?(ラモーンズ)」

ついつい拳を振り上げて掛け声かけちゃいたくなるような、ブレイクの連続が理屈抜きにかっこいいパワー・チューン。

「今テレビでは24時間番組をやっていますね。愛は地球を救う・・・・俺たちは何を救うのでしょうか・・・・?小樽を救う!いいぞ!それ。」

ここでおもむろにベース君が無言で革ジャンを脱ぎ捨てた!

実は事前にマサが「いつも上半身裸でプレイしていたけど、先月のライブは白いTシャツ姿だったよね。シド・ビシャスそっくりだよ」と声をかけていたのです。そのリクエストに応えてくれたんだあ!(ライブ直後にその件をシドはニヤリとして語ってくれたよ)

ボーカルも「いいぞ!シド・ビシャス!!」

まだまだラモーンズのスピード・ナンバーが出てくるよ「ロックンロール・ハイ・スクール」

シドは身が軽くなったからなのか、開放感に酔いしれているのか大股開きでワイルドなピッキング。リストバンドも1ポイント。

ボーカリストは沈着冷静に淡々と「うるさいですか、俺達?」

MC中に突然北運河通りに現れたのは「スーパーマリオ」

車も帽子も髭も服もそっくりそのまま。

わあっと観客たちがそちらに群がって写真撮影。

ギタリストが「スーパーマリオ」のゲーム音を咄嗟にプレイ。たいしたものだね。

この日は小樽界隈でスーパーカー展示ショーやらアニメファッションショーなどのイベントも開催されていたからその流れだったのかもね。

「マリオに負けたぜ!ロックアウェイ・ビーチ!1・2・3・4!!」

いやいや君等だって十分に目立っているし、主張したいことがグサグサと突き刺さるほどにメッセージが伝わってきているよ。

最後は和製パンクロックの伝説ブルーハーツ

「うるさいですか?本当は踊りたいんですよね?・・・・・キスしてほしい!!」

ピョンピョンと飛び跳ねてはじけなきゃあ損ソン。

「一緒に~~!!」観衆を煽る、煽る。余力を振り絞って。

勢いそのままにメドレーで「リンダ・リンダ」

何度観ても曲目や流れがわかっていても、彼等からは元気を与えてもらえますね。

「この後にもドンドン素晴らしいバンドが出演します」

この律儀な連中にカンパイさ。

 

~ライブ・レポートの「パート、1」はここまで。続きは「パート、2」にてお楽しみください!サンキュー!!~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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