＜1349＞映画『ブラインド』

　久々に、韓国映画を視聴…

　今年2011年８月11日に韓国で公開された、キム・ハヌルssiとユ・スンホ君主演の『ブラインド/블라인드』。

　恥ずかしながら…視聴の動機は、２ＰＭのＭＶですｗ

　この映画のミュージックビデオとして、２ＰＭの２ndアルバム収録曲から、7/21にジュノ君初の作詞作曲の楽曲『Give it to me』が、続いて7/28にジュンス君作詞作曲の『ＨＯＴ』が、それぞれ発表されました。

　『Give it to me』　→　http://www.youtube.com/watch?v=hv3n36p_8oc

　『ＨＯＴ』　→　http://www.youtube.com/watch?v=kf-uYtg5U5s

　映画のＯＳＴでは、ありませんでした～

 

　すっかり勘違いして、見始めたこの映画の内容は…

　　　　

　ちなみに。このポスターには…＜一つの事件！　二人の目撃者！　食い違う真実！
　五感追跡スリラー　ブラインド＞と書いてあります。

　『ブラインド』ティーザー　→　http://www.youtube.com/watch?v=ihoNTOXUFI4

　アン・サンフン監督曰く、「ヒューマン五感追跡スリラー」と命名された新しいカテゴリーの映画でした(^_^;)

　韓国ではＲ-19指定の映画です。

　ユ・スンホ君は、1993年８月17日生まれなので、公開時には自身の出演作を見る事ができなかったそうですｗ

 

　警察大学の学生ミン・スア（キム・ハヌル）は、自分の運転中に起きてしまった事故で、弟のような存在のドンヒョンと自分の視力を失う。

　　　　　

　それから３年…

　事故を起こした引責で警察大学を除籍されたスアは、復学を希望をするも受け入れてもらえず、落ち込む。

　母の運営する孤児院「希望の家」で、ダンスする事が大好きだったドンヒョンの追悼公演を観に行かないかと誘われ、気分を害したスアは、出て行ってしまう。

　いつも一緒の盲導犬チヘを連れずに訪れていた為、悄然とタクシーを待つスアだったが…そこに止まってくれた車。

　タクシーと思い込んで乗り込むスアは、運転手から瓶入りのコーヒーを勧められる。

　早く飲むよう、半ば強引に手を伸ばす運転手…その時、事故を起こしてしまう。

　はねた人を車のトランクに押し込む運転手…

　降りてきたスアは、うめき声を耳にして、状況を尋ねるが、結局、後から来る車の気配に、運転手はスアを突きとばして、その場を立ち去る。

　自分が乗ったタクシーが、ひき逃げ事故を起こしたと警察に届けるスア。

　視覚障がい者の訴えに、いい加減な対応をする警察だったが…

　事件現場で犯人と直接向き合ったスアは、、視覚以外の感覚で、犯人の声、におい…そして車のシートの感触などを記憶していた。

　彼女の証言を聞き取りした刑事チョ・ヒボン（チョ・ヒボン）は、警察大学で優秀な学生だったスアの目は見えずとも、優れた観察力を知る事になり、その詳細な目撃証言をもとに捜査を進める。

　　　　　　

　やがて、連続して起きている女子大生失踪事件とこのひき逃げ事故が結びつき…警察が動き出す。

 　

　新たな目撃者を得るため、報奨金を付け、公示する警察。

　そこに、第二の目撃者、チキン店の配達アルバイトをしているクォン・ギソプ（ユ・スンホ）が登場する。

　彼は、犯人の車、そして姿、事件の状況を、二つのの目でしっかと見たと証言する。

　　　　　　

　事故を起こした車は、タクシーではなく、名前はわからないが外車だったと…

　二人の証言の食い違いに混乱する捜査。

　

　でも、二人の証言は、それぞれ真実で…犯人から狙われる事に。

　　　　　

　命を狙われ、追いつめられる中、ギソプは、スアを守り、スアもギソプを守ろうとする。

 

　この犯人（ヤン・ヨンジョ）が、かなりやばくて怖い。

　人をいたぶる事に快楽を覚える精神的やばさの上、産婦人科のドクターなので麻酔薬を悪用…腕っぷしも強い…

　　　　　

 

　初の視覚障がい者の役を演じたキム・ハヌルssは、撮影に臨む前、実際に視覚障がい者の方から様々な事をリサーチしたそうです。

　歯磨き粉を指に絞りだし、それを歯ブラシに付けて、歯を磨くシーンや口紅を塗るシーンなど、何気ない生活の描写に取り入れていました。

　地下鉄の駅構内を犯人から逃れようと、必死で走るシーンは、カメラ・ワークも凝っていて、臨場感がありました。

　　　　　

　自分が目撃した犯人が、スアを狙っている事に気づいたギプスは、スアのスマホに連絡を入れる。

　スカイプでビデオ電話？

　スアの背面カメラでとらえた映像を見ながら、逃げ道を教えるギプス。

　　　　　　

　このシーンは、とても興味深かった。

　犯人に追われ、絶体絶命のスア、スアを救わんと必死にスマホの画面を見て指示するギプスの姿は、まるでシュミレーション・ゲームをしているかのよう…

　　　　　　

　不思議な臨場感があった。

　後半、スアとギプスの二人が留守番をしていた「希望の家」を突き止め、襲い掛かる犯人との攻防シーンが、この映画の一番の山場なんだろうけど、個人的には、こちらのシーンの方が秀逸だったように思う。

　二人の証言を取りまとめてコツコツと捜査を続けたチョ刑事のまさかの殉職と、命を掛けて主人を守った盲導犬チヘの姿が心に残る…

　　　　　　

　この猟奇事件から１年後…

　無事、復学を果たし警察大学を卒業したスアと、警察大学生になったギプスの楽しそうな姿が…

　

　一気に見れたけど…う～～ん、星三つ！！

　出演者の演技力で持ちこたえたような…(^_^;)