あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

FAQ雑感。

2006-05-01 17:13:53 | ことば
FAQって言葉がある。
「えふえーきゅー」と読むのが(コクサイテキぽりてぃかりこれくとねす的文脈では)正しいとされてると思う。日本では「ふぁく」と読んでも通じることが多かったり、ガイジン相手でも通じるかもしれないけど、まぁブナンではないのでお勧めしない。

どっかで定義されてるかどうかは知らないけど、普通「frequently asked questions」の略とされてる。
frequently=ひんぱんに。よく
asked=質問されている。
questions=質問。
元々の意味は、「ひんぱんに質問されてる質問」だ。一般には、それらの質問に対する解答集をまとめとくときに使う言葉だ。


知りたがってる人が多いから頻繁に質問されるのであって、逆に言えば、質問をした人が「たくさん」いてくれたから有益なFAQが存在できるのだ。
FAQがまとまってれば便利だ。
頻繁になされてきた解答がいわば「URLひとつ」で済むようになるからだ。
FAQに、「その質問をすることを排除する役割」や、「質問者を愚弄、威圧する役割」をヒトビトが期待してるなら、FAQは、知識とか情報に有害に働く。
FAQにある質問がされたらURLを返せばいいのだ。質問は貴重な情報源なのだ。
「FAQよめ」と一言だけ返してそのURLも書かないのは、怠慢なだけでなくFAQの作者にも質問者にも無礼と思うので論外。


こんな考え方は、まだ主流じゃないんだろうなぁ。とも思う。10年来思ってるんだけど。
最近、情報は蓄積じゃなく消費が目的だって考え方が現実的になって行き渡りつつある気もする。
Webが普及した現状では、FAQのあり方も変わってくのかもしれない。
引用元の作成とか固定化、原典への希求。
URLが恒久的に働く仕組みがないとダメか。あるいは、情報の固定化、蓄積を求めるという考え自体が時代にそぐわなくなってきているのか。

FAQの根底にあったのは「冗長性への抵抗」であって、その前提にはもちろんFAQという言葉の生まれた頃の帯域幅であるとか検索システムのパワーであるとかという時代的な文脈があったはずだ。
いまのnetは「冗長性を認める」とか、それを通り越して、「冗長性がある方が有益」、というところまで来ているのかも知れない。

「FAQよめ」と「ググれ」の違いは、編集意図の主体がどこにあるかであって、質的な違いではない気もする。

KimI

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