ずーっとむかしのはなしなのですが、知り合いの方に
「世界を手に入れてください」
というメッセージカードと共に、ビーチボールみたいな地球儀のおもちゃを頂いたことがあります。
「世界を手に入れる」あるいは「世界征服」って何だろう、としばらく考え込んだ記憶がありました。
なにぶん昔の話なので、正確なことはよく覚えてないのですが、この言葉は、当時有名だった小説の主人公の、赤毛の副官の人が、常勝の天才と呼ばれた主人公に送った言葉だったような気がします。
この人はたしか、自分の家族を守るためというところからスタートして、軍隊のえらい人になって、ある意味世界を手に入れたような気もします。途中までしか読んでないのでどうなったのかは知りません。
わたしはゲーマーとかソフト屋を自称してるので、そういう方向で考えることが多いです。
コーエーという有名なゲーム屋さんの作品に、「信長の野望」とか、「三国志」というのがあります。世界征服のゲームです。
わたしはこの辺の作品が、あんまり好きじゃないです。一言で言えば、「最初はつらくて、乗り越えるとしばらく楽しいけど、途中から、つまんなくなる」ということになると思います。
似たテーマのゲームもいっぱいありますし、初期状態とかシナリオとかもさまざまと思いますが、基本的、究極的には、この手のゲームは「弱小国のえらい人が、あらゆる手段を使って自分の国を広げていって、天下統一す」るというお話です。
限られた資源とか人脈を使って、領土を広げていったりとか、一進一退するところは楽しいように思います。
ところが、領土数がある程度増えていくと、武将とか英雄とか呼ばれる、「支配下にある人」の数が増えてきて、わたしの頭では管理しきれなくなってきます。たいていの場合、「委任」に相当する命令ができて、分割した領土のことは部下に任せきりにして、ゲームの分類が戦術級とか戦略級から、作戦級と呼ばれるような世界にかわってくのですが、多分、その瞬間が好きじゃないのです。
何か、世界を支配、征服してない感じがしてくるのです。もう一歩進んで言えば、世界とか部下に支配されてる感じが強くなるのです。
「己の欲するところに従えども則を越えず」というのはというか、自分の欲求が世界のあり方に最適化されて、世界に従順になってく感じがするのです。
世界征服するためにバショクを切ったりするのは、独裁者のあり方として間違ってるというか、そもそも何を支配してるというのでしょう?少なくとも楽しくない気がします。泣いちゃいます。
別に軍事的支配とか、権力による支配とか以外にも、いろんな世界征服の方向があるというのは、Illuminatiとかいうカードゲームで学習しましたが、本質的にはあんまり違いはない気がしました。
楽しい世界征服の夢を見るだけの想像力が、わたしにはまだ不足してるのかも知れません。金髪巻き毛の人みたいに、世界征服は目的じゃなくて手段と見た方がうまく行くのかも知れません。
楽しい世界征服はむずかしくても、そんな目的が見つかる人は、それだけで幸せなのかも知れません。世界征服の欲求も、動機もないのは、もっと幸せなのかもしれませんが。
Diska
「世界を手に入れてください」
というメッセージカードと共に、ビーチボールみたいな地球儀のおもちゃを頂いたことがあります。
「世界を手に入れる」あるいは「世界征服」って何だろう、としばらく考え込んだ記憶がありました。
なにぶん昔の話なので、正確なことはよく覚えてないのですが、この言葉は、当時有名だった小説の主人公の、赤毛の副官の人が、常勝の天才と呼ばれた主人公に送った言葉だったような気がします。
この人はたしか、自分の家族を守るためというところからスタートして、軍隊のえらい人になって、ある意味世界を手に入れたような気もします。途中までしか読んでないのでどうなったのかは知りません。
わたしはゲーマーとかソフト屋を自称してるので、そういう方向で考えることが多いです。
コーエーという有名なゲーム屋さんの作品に、「信長の野望」とか、「三国志」というのがあります。世界征服のゲームです。
わたしはこの辺の作品が、あんまり好きじゃないです。一言で言えば、「最初はつらくて、乗り越えるとしばらく楽しいけど、途中から、つまんなくなる」ということになると思います。
似たテーマのゲームもいっぱいありますし、初期状態とかシナリオとかもさまざまと思いますが、基本的、究極的には、この手のゲームは「弱小国のえらい人が、あらゆる手段を使って自分の国を広げていって、天下統一す」るというお話です。
限られた資源とか人脈を使って、領土を広げていったりとか、一進一退するところは楽しいように思います。
ところが、領土数がある程度増えていくと、武将とか英雄とか呼ばれる、「支配下にある人」の数が増えてきて、わたしの頭では管理しきれなくなってきます。たいていの場合、「委任」に相当する命令ができて、分割した領土のことは部下に任せきりにして、ゲームの分類が戦術級とか戦略級から、作戦級と呼ばれるような世界にかわってくのですが、多分、その瞬間が好きじゃないのです。
何か、世界を支配、征服してない感じがしてくるのです。もう一歩進んで言えば、世界とか部下に支配されてる感じが強くなるのです。
「己の欲するところに従えども則を越えず」というのはというか、自分の欲求が世界のあり方に最適化されて、世界に従順になってく感じがするのです。
世界征服するためにバショクを切ったりするのは、独裁者のあり方として間違ってるというか、そもそも何を支配してるというのでしょう?少なくとも楽しくない気がします。泣いちゃいます。
別に軍事的支配とか、権力による支配とか以外にも、いろんな世界征服の方向があるというのは、Illuminatiとかいうカードゲームで学習しましたが、本質的にはあんまり違いはない気がしました。
楽しい世界征服の夢を見るだけの想像力が、わたしにはまだ不足してるのかも知れません。金髪巻き毛の人みたいに、世界征服は目的じゃなくて手段と見た方がうまく行くのかも知れません。
楽しい世界征服はむずかしくても、そんな目的が見つかる人は、それだけで幸せなのかも知れません。世界征服の欲求も、動機もないのは、もっと幸せなのかもしれませんが。
Diska