あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

GPL3。

2005-09-28 19:39:35 | ことば
GPL3が開発中(?)らしい。
Cnet: GPL、次期バージョンではウェブアプリにも適用範囲を拡大か
GNU General Pubulic License。ソフトを作った人がそのソフトにつける権利証。法律とかよくわかんなくても、とりあえずそのファイルつけてソースを公開しとけばいわゆるフリーソフトウェアになる。

ぼくの理解ではGPLとは
大雑把に「このソフト、基本的にタダで自由に使ったりコピーしたり配ったりしていいけど、この証書と、ソースコードのありかは明確にしてね。あと、『改造も自由だけど、改造したものを配布するならそのソースコードも同様に公開しないとダメ』」というもの。
無制限に共用することを強要する。自由で不自由なライセンス。「オープンソース」という言葉は、この強要を嫌った企業や、厳しすぎるだろというESRとかが提唱している、GPLの骨抜き版。激甘版。
厳密にはLGPLとかあるらしいんだけどよくわからん。

で、Cnetの記事によると、問題となってるのは『改造したものを配布せずに利用させる』ケース。端的に、Webアプリの分野らしい。
これまで、フツウ、アプリを利用する場合、バイナリをダウンロードして、まぁ、ダブルクリックなりなんなりして使ってたわけで、ダウンロードさせたことが『配布』に相当してたわけで、「アプリを利用可能にする=利用者にアプリを配布する」というのが当然だった。Webアプリの場合、つくりにもある程度依存するけど、基本的にはサーバ上で実行されるから、バイナリは利用者に対して配布されない。「配布しない」から「配布するならそのソースコードも同様に公開しないとダメ」という制約に引っかからない。
結果として、うまい改造をした人がいても、GPLが適用されてるにも関わらず、その利益は改造した人で独占されてしまう。
それに対応したいという要求からGPL3、新しいライセンス証書が作られてるということらしい。

改造ソースを公開しない企業への罰則とか、ソースへのアクセス手段を用意することを強要する、とか考えられてる。ということらしい。現時点ではまだ「試案」なのだそうだ。


前置きが長かったけど、ぼくが気になるのは、それが可能かという点。開発者がGPL3を採用するかどうか、という所。厳しすぎれば、GPL3がターゲットにしてるであろう企業開発者は、現行の、とりあえず抜け道があるとされるGPL2を採用するような気がするし、それを妨げることは多分誰にもできない。
長期的には、「開発者」というものが「世の中」から引き出せるお金の総量、とか、世の中が必要としてたり時間的に利用可能なアプリケーションの総量、とかも関わってくるんだと思う。
GPL採用の目的は、「回りまわって自分の効率が上がること」のような気がするけど、開発に限らず、「効率を上げることが作業者の利益に還元されない」ことで、企業とか自由競争というものが支えてられてる気もするし、破綻させてる気もする。


参照記事:
Cnet: GPL、次期バージョンではウェブアプリにも適用範囲を拡大か

KimI