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あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

ある日のネットの理解に関する散文。

2006-07-03 19:19:15 | web
「青い薬を選ぶネオ」とか、「人々の望みをかなえるティガ」とか、
より、
「赤い薬を選ぶネオ」とか、「ギジェラをやっつけるティガ」とか、
の方が好きなのです。

目の前にそういう人がいたら敵対するかも知れないけど、
そうなれるかもわからないけど、
自分はそうありたいかどうかも自信がないけど、
かっこいいのです。好きなのです。

「我思うゆえに我あり」ってフレーズは、
「自分は世界のあり方を受け入れて、自分の考えは世界に適応したものである(≒己の欲する処に従えども矩を越えず)」とき、「自我、あるいは、自我という概念、あるいは、自我を理解する能力、は、消失する」という解釈もできるのです。「世界思う、故に我なし」です。

自我とか意識とか言うのは「気のせい」、であるという考え方もあるみたいです。
存在しないわけじゃないけど、錯視した物とか、ホログラフイメージとか、神の見えざる手とか、社会とかが「存在する」のと同じような意味で「存在する」ということみたいです。
「目の前に見えてる地面が存在する」という確信は、地面を踏んづけた経験がたくさんあって、それが落とし穴だったとか幻だったとかいう経験が「ほとんど」なかったから産まれるので、それが「存在する」という感覚なのです。
「経験すると存在を理解する」というのはある意味において正しくなくて「経験したものは存在する」であって、「経験されないものは存在しない」であって、「理解できないものは存在しない」なのです。

ネットによって、「キギョウとコジン」みたいなのを、もっとスケールを大きくしたようなものが経験されるようになってきてて、その体験は、オカルトとか宗教とか呼ばれてた分野の一部を自然科学に持って来るのだと思います。

魔道書を読んだり別な世界の経験をするとSANチェックが必要という気分がちょっと理解できた気もする今日このごろ。

Diska

ライフサイクル。

2006-06-22 03:15:34 | web
「最新のブラウザを使うのが当然、古いブラウザを使うのが正気の沙汰でない」という認識が広まってるおかげで、開発者が互換性テストとかから救われたりしてるんだろうな。と思った。
IEの6と7とかは微妙だけど、少なくともIE5だのNetcapeNavigator3.0だのでテストする意味がない、と言える理由にはなるはずだ。
AJAXが出てこれた背景にはそんな理由もあるかも。と思った。
最近は「誤解を招くインターフェイスでフィッシング詐欺の温床になる」とか、ぱっとしないセキュリティホールが多いけど。それはともかく。

ぼくが「ソフトウェア」に魅力を感じたのは、その永遠性だったんだと思うんだけど、もうそういう時代じゃなくて、死があることが恩恵になるという、「亜人が出てくるファンタジーっぽい世界観」になってるのかも知れない。長寿不変不死のエルフより、短命の人間の方が栄えたりするの。

KimI

エレベータ。

2006-06-15 21:32:47 | web
NHKでエレベータのメンテナンスの特集をやってた。

「昔はメーカー系のとこがメンテしてたんだけど、最近は、割安な独立系のとこがメンテしてるエレベータが1割。」
「独立系のとこには、メーカーやメーカー系メンテ会社から技術情報が流れにくくて、独自に情報を得る必要がある。というか独自に情報を得ることができた人が会社を作ってる。」
「独立系同士は当然競合他社なので、実質、情報は共有されない。メンテ会社入れ替えでもろくな引継ぎがされない。」
「その閉鎖性が今回の事故の一因なんじゃないか」

という話らしい。何かソフト屋っぽい。

「独自に情報を得てる」あたりの取材が、ちょっとおもしろかった。
「エレベータ持ってる人のとこに、前のメンテ会社が残した報告書。」はもちろんチェック。でもこれは「ドアの部品が劣化してたので交換」とか、「顧客を安心させる」以上の意味がない、非技術的なレベルのの情報で、あんまり役に立たなかったり。
「設計図とかメンテのためのマニュアルとかは得られないこともあるので、その場合は機械を見て設計図に起こす」とか。まさしくリバースエンジニアリング。今日日、ソフトウェア以外の分野でこんなことが必要になってたとは。

5年10年の話じゃないと思うけど、事故が安定供給されるようになったら、安全とコストのためにオープンソースなエレベータの市場価値が上がったりとか、そのへんからソフトのオープンソースの認知度が上がったりとか、エレベータも管理責任は持ち主、とかいうのが徹底する時代も来るかもしれない。

未来のエレベータには「パッケージの販売価格を越えて保障しません。」とか「本機はAS ISで提供され、使用に伴う損害については一切保障しません。」とか書いてあるのかな。

KimI

ASLR。Secure or Die。

2006-06-03 12:12:57 | web
WindowsVistaで、「バッファオーバーランな攻撃を防止するための機能」が追加されるみたいです。
Cnet: Vistaとハッカーの「かくれんぼ」--新セキュリティ機能ASLRの有効性
こっち方面の知識はさっぱりなのですが、どうも、機能の名前「Address Space Layout Randomization(ASLR)」のとおり、アドレスがランダム化されることで、端的に言えば、数バイトのバッファオーバーランでは狙い打ちの攻撃ができなくする、ということのようです。
記事を見る限り、「バッファオーバーランを防ぐ」のじゃなくて、「バッファオーバーランされても攻撃者が狙った動作をさせられる確率が1/256になる」、ということで、「総当たりな攻撃なりスキャンなりをしてるうちにクラッシュするから、たとえばDoS攻撃の踏み台になったりしにくい」、という機能である、と読めます。


ある意味画期的な気がしました。Windowsっぽくなさ、Unixっぽい印象を受けました。
ASLRは、「とりあえず使えることが最優先」だったWindowsの売りを「誤動作するぐらいなら使えなくなる方がマシ」に変えようとしてる気がしました。

Secure or Die。
「攻撃されたら自爆ボタン」を連想したりもします。

Unixっぽいポリシーになるのはわたしの頭にはなじみますし、歓迎です。見つかりにくくて、「とりあえずクラッシュ」とかいうどんくさいのじゃなくて、「ぎーくでくーるですまーとな」ウィルスが作りにくくなれば、世の中安全になる気もします。
Windows、MS-Officeに依存してる企業的にはどうなんでしょう。誤動作しようとも、踏み台になろうとも、ウィルスばらまこうとも、今日のお仕事優先と思ってて、日々実践してる人は世の中に多そうな気もします。
スマートじゃないけど、無差別にクラッシュさせればいいや、っていう攻撃が激しくなって、懐かしいBlueScreenがよくみられるようになったら、Windowsは、「自らが育ててきたユーザー層」に支持され続けられるでしょうか?

きょうびはLinuxも「マクロウィルスも動くというウワサ(参考)のOffice Suite」がついてきたり「とりあえずサービス全開、なにはなくともXwindows」だったりするから問題なし?


参照記事:
Cnet: Vistaとハッカーの「かくれんぼ」--新セキュリティ機能ASLRの有効性
ITmedia: StarOfficeに感染する初のウイルス
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追記(2006/06/06 02:00):
おふとぴ?ですが、モヒカンな人なので自己フォロー。マクロウィルスの件は、OpenOffice.orgのひとが、「OpenOffice.orgのデフォルト設定では自己複製せず、ユーザーの手を介さない限り拡散しない。技術的にはウイルスですらない」とコメントしてます。裏づけのための必要調査量が半端じゃない確信があるので、詳細は追いません。
ITmedia: 「マクロウイルス発見」の報にOpenOffice.orgが反論

Diska

慣用句に関するとりとめもない考察。

2006-06-01 02:34:08 | web
ヴァナ・ディールで生活してるとたまに見るフレーズ。
語尾に(´・ω・`)を付けるニュアンスはぼくには伝わって来ない。
楽しいのか煽ってるのか、白けてるのか茶化してるのか、自分の何を表現したくて、使わないとどうなって、相手がどう思うと予想してるんだろう。多分、どれにも使うから、本人をよく知らなければ、パラダイムを共有してなければ伝わるわけもないんだろうと思う。

差し障りのなさそうな表現で言えば、「Hello」という単語や「nin chi fan le ma?」というフレーズに日本語での解説を求めるような空しさを感じる。

敢えてニュアンスを求めるなら、「我は2chを信ず」とか「2chは偉大なり」と、ことある毎に口にする、求道者の宣誓に近い気がする。
悪意のある表現なら、「○○の前では、わたしの意思や個性など無価値です。○○の意思に従います」とか「抵抗は無意味だ、同化されよ」、と言ってるのだと思う。
「歌わないのはヒコクミン」というのと同じニュアンスを感じる。

挨拶語が心や社会を育て、原理主義へ流れるリスクを導いてるのなら、国歌や顔文字を使う者は、何を得ようとして、何を失うんだろう。

Kimiru-Hamiru

セキュアVMに期待してみる。

2006-05-24 20:07:51 | web
いい名前がついてない気がするのですが、「政府がOS作ろうとしてる」という話題があります。多分、正確な呼び方は「セキュアジャパン2006におけるOS開発」とかいう話です。
最初は「Winny対策」とかよくわかんないニュースの文脈で知ったような気がします。
何というか、現実離れというか、無謀というか、無駄というか、前例がどうとか、うまく行ったら行ったで、どこが力を持ってどこが嫌がって、とか、どういう影響があるかとかちょっと悪い方向に想像してみたり、とにかくいい印象は持たなかったです。
が、ちょっと興味が沸いて来ました。
資料は公開されてるみたいなのですが、なんか膨大らしいので、わたしはまだ2次3次情報しか読みません。
興味を持った、というか、好意的な印象を持ったのは、SlashdotからのリンクのあるPDF文書(http://www.bits.go.jp/press/pdf/securevm.pdf)の前文あたりです。


わたしの理解での意訳になりますが、

1)OSと独立にセキュア環境作るけど、目標は既存OSも取り込んだユーザー環境の提供。
2)政府内での実運用を目標とする。
3)完成しなくても(<-こんなことは明示されてません)セキュリティ屋やOS屋が育つからおっけー。

というのが趣旨です。
技術的には、ミもフタもない言い方をすれば「Xenみたいなのがついた政府内用独自Windowsディストリビューション」を作ろうとしてると思います。
端的に言って「あんまりムリしてない感じ」がします。個人的には、手段というか実装はまだかなり流動的な印象を受けるのですが、目標がかなりしぼられてます。
どれくらい確定してるか不明ですが、「オープンソースで公開したいかなー」とも述べられています。


国が動くことで、状況とか(いろんな意味での)政治とか次第では、恐らくはMSを含む企業でも、ハッカー集団でも、合法的損得的にできないような手段に出ることができるんじゃないかと思います。


「明らかに自分の仕事環境が影響受ける人達=ユーザー」とか、「既存環境にセキュリティ上問題がある」ということが明確になってるのは大きいです。使いにくかろうが遅かろうが完成してしまえば使わざるを得ない人がいることは、いいプレッシャーになる気がします。伽藍とバザールでいうところの「個人的な悩み」が、そこにはあります。


関係者としてあげられてる団体が適切か必要充分かとか、予算がどうなんだかとか、そんなプロジェクトが運営できるのか、とかはわたしには判断できないのですが、リストを見ると、メンバーがおもしろがれる要素が生まれる余地を感じます。現時点でOSベンダが入ってない(ユーザー視点とか技術屋のプライド的視点でない利害を持ったひとがいない)のが、とてもポイント高いです。


どんな成果が上がるのか、見える成果が上がるのかは何とも言えないですし、そのほかの、ベクトルの近いプロジェクトがどう動くのかとかでも変わってくる気もするのですが、少なくとも、わたしは現時点で、好意的な印象を持ちました。

XP的な意味での「クライアント(システムの完成度の利害に直結してるひと。システムで何ができないと自分が困るかわかってるひと。口を出せる立場にあって、口を出す責任があるひと)」がいるのは、政府系プロジェクトでは画期的なことな気がしますし、そのことが、わたしに期待を持たせます。
かっこよさとか利権とか予算があるから使い道を探すとか、そういう次元じゃなくて、いま何で困ってるかよくわかってて、重いシステムや使いにくいシステムができたら直接に困る人達、潜在的な層とかじゃなく、名簿作れば作れるような、この人とこの人とこの人という、特定ができる人達がいる、ということが重要な気がします。
いえ、政府が何してるかなんてぜんぜん知らないんですけど、印象です。

成果が上がったとして、それが対象ユーザー以外に恩恵をもたらすか(というより、政府だけが市民の暗号解読手段を持つようなシナリオもないこともない)どうかはさらに未知数なのですが、そのへんは、メンバーに学校がたくさん入ってるあたりに期待してたりします。


SlashdotJ: 「セキュア・ジャパン2006」のセキュアVM開発に関する詳細が明らかに

Diska

プロトコル判別は違法?

2006-05-18 09:38:36 | web
SlashdotおよびそこからのリンクのNHKニュースによると、「国がWinny禁止を禁止」らしいです。
以下はNHKニュース(http://www3.nhk.or.jp/news/2006/05/18/d20060518000007.html 2006/05/18 09:00時点)からの引用です。多分長期保存されないページなので全文引用します。
ファイル交換ソフトWinnyについて新しい措置を予定していたのは、NTT系の大手インターネットプロバイダー「ぷららネットワークス」です。この会社は、相次ぐ情報流出の被害を防止するためとして、今月から加入者が発信している情報を調べWinnyの信号を見つけた場合、強制的に通信を遮断することにしていました。ところが、これについて総務省は、「Winnyによる信号かどうか調べる際にプロバイダーは通信の中身を一部解読することになり、『秘密の保護』を定めた電気通信事業法に違反する」と判断しました。これを受けて「ぷららネットワークス」側は通信を遮断する措置を中止することになりました。総務省では、「Winnyの対策は重要だが、今回の措置は法律に触れる行き過ぎた行為で認めるわけにはいかない」と話しています。


ごめんなさい。何が起こってるかぜんぜんわかりません。
わたしの理解では…って以下はわたしの理解でしか書けないので、いろいろ間違ってるかも知れないので、一応注意。

さて、わたしの理解した範囲では、このニュースは、
・「ぷららネットワークス(接続プロバイダ)が、自分のサーバではWinnyのプロトコルを規制する、と発表した」
・「国(総務省)が、それに対して、『そのためには通信内容を見ることになる。それは法律に反するので行きすぎ』とした」
・「ぷららは規制の予定を撤回した」
という話です。

たぶんわたしが理解してないのは、
「プロトコルが何か判別することは通信内容を見ることになるのか」
「それが法律違反なのか」
「プロバイダが特定のプロトコルの禁止をしちゃいけないのか」
あたりだと思います。それなりに理解してたつもりだったのですが、わたしの理解が正しかったならば、こんなニュースはありえません。
別にWinny関係なくて、プロトコル判別するところが違法と言ってるように見えます。

いかなる意味でもプロトコル判別しないサーバプログラムなんてないです。
Winnyのプロトコルかどうかは、普通はポート番号だけで判断できると思いますし、そうする予定だったと思います。ポート番号を理解することが違法になるんだったらTCP/IPを使う限りどうやっても違法っぽいです。
仮にポート番号がいろいろでも、80番とかに乗せてたとしても、通信手順を調べてそれよって遮断、なんてことはちょっと高級なファイアウォールソフトだってやってますし、そもそもリクエストが正常かどうか判別しないサーバプログラムなんてないです。それが違法だったら合法なサーバプログラムなんて想像できません。

わたしの理解する限り、ぷららがやろうとしたことは、通信内容、というか人間がみてどういうデータが流れてるかを判別して、遮断する、という話じゃないです。
「Winnyの禁止」、というか「特定のプログラムの締め出し」について異議を唱えるというのは思想として可能なような気もする(たとえばOSメーカーが巨大プロバイダして自社OS以外使えなくするとかいうのは困る、とか)のですが、今回出てきた「禁止の禁止」の理由は、そういう話じゃないです。

わたしの理解が正しければ、このニュースに登場する国の主張は、
「プロバイダはプロトコルで判断して通信遮断しちゃダメ」
であって、さらに、「Winnyによる信号かどうか調べる際にプロバイダーは通信の中身を一部解読することになり、『秘密の保護』を定めた電気通信事業法に違反する」をわたしの理解してる範囲で文字通りに受け取れば問題としてるのは「通信遮断するところ」じゃなくて、
「プロバイダはプロトコルで何か判断しちゃダメ」
もっといえば、
「プロバイダはポート番号を見たらダメ」
と言ってます。
80番の、自分のサーバへのリクエストだったらWebサーバにリダイレクトするのも、プロバイダとして違法でしょうか。
(補足。下記追記(2006/05/18 10:47)の通り、Winnyかどうかはポート番号だけじゃ判別できないみたいです。ポートフィルタじゃないにしても、総務省コメントが「通信事業者である限りプロトコル解析は一律に違法」、と取れることには変わりないのですが。)

なんかニュースの解釈を根本的に誤解してるのかなぁ。
あるいは、ネットワークとか、プロバイダが従ってるルールの理解について、根本的に誤解があったのかなぁ。


参照記事:
SlashdotJ: Winny遮断に国が「待った」


追記(2006/05/18 10:47):
ちょっとだけ勉強。調査は中途半端で終了予定。
・Winnyは「デフォルトポートは7743」という記事と、「決まってなくて、port1024以上ので空いてるとこでLISTENする」という記事があるみたい。矛盾するのか、しないのか不明。
・Winnyのスキャナみたいなのの記事では、判別には初期鍵のやり取りを捕まえるとか書いてあったので、多かれ少なかれプロトコル判別のためにデータは見る必要がある(=おそらくポート番号だけじゃ判別できない)みたい。
・Winnyのプロトコルについては書籍が出てるけど、前見た記憶ではかなりヘビーな感じだったので多分将来も必要に迫られないと読まなさそう。ネット上で参照できる情報は発見できず。
・別な話題だけど、SMTPと通信の傍受関係で総務省が登場する記事がちょっと前にあったみたいなので、どのへんを違法と考えるのかの参考にはなりそう。
・「通信事業者」というのが何者か、とか「中継」なのか、「ニンゲンからみて接続目的が自分のとこにある」のか、とかあたりは区別して考える必要があるかも。

追記(2006/05/18 11:15):
・考え方について、ITProの記事(ぷららのWinny遮断は是か非か前編, 後編)は参考になりそう。

追記(2006/05/18 18:50):
・CNETの記事(ぷららのWinny規制、総務省がストップ--「通信の秘密」侵害の可能性)は、NHKの第一報(?)とはだいぶニュアンス、というかわたしがうける印象が違うみたいです。総務省コメントとして
「(ファイル交換ソフトの)トラフィック制限に関しては通信事業者として正当な業務と認められるが、完全な遮断は正当な業務と認められない」

というのを上げています。この記事だけ見れば、暗に「プロトコル解析はしていい。その結果で遮断するのはダメ。」と言ってるように見えます。
・いろんな記事を見たと思うのですが、どうも、お題目と本当の目的が一致してなかったり、思惑とかが記事内容を左右するようで、経緯とか周辺状況を理解しないと何が起こってるか理解できないらしい、というのがいまの印象です。多分このへんでわたしの調査はおしまい。

Diska

CNET読者BLOG。

2006-05-15 13:48:20 | web
CnetがBLOG始めたらしい。
って、前から世間で言うところのアルファブロガーっぽいコーナーはあったんだけど、「読者ブログ」というのを新たに運営開始したみたい。公募してる。

Cnetの記事って、「通常の記事」もトラックバックできたりしてたし、ガイジンライターの記名記事の翻訳とかだと、かなり露骨な偏見というか、偏った見方というか(<同じだし)、ヘイト記事っぽいのというか(<やっぱり同じだし)、まぁ、そういうのも結構あったような、良くも悪くもBlogっぽさはあったと思う。

でも、多分、「読者ブログ」ってのはまた、方向が違う、ベクトルのスカラーじゃなくて方向が違うんじゃないかなぁ、と直観的に思った。
ライター発掘とか、ネタ・うわさ集めとか、量的な充実とかいろんなメリットや、全体の質の低下(と言うか、2ch化というか。ちょっと見たけどコメントの質がちょっとね)とか、プロライターの優位性の危機(による士気の劣化)とか、コントールというか編集不在な状況へ変化する可能性とか、想像はできるけど、それでも何か、自分の中にWeb2.0っぽい生態系を作る、あるいは試すことが、お金的リスク低減につながるという判断があったのだ。たぶん。
「BLOGのために長時間調査しない」ことを是とするぼくとしては、そもそも、「BLOGと取材は馴染むのか」とか、なんか根本的な疑問もあるんだけど、それはまだ検証されてないというか試されてないことであって、だれかが試すべきことな気もする。BLOGのあるべき姿なんてのは勝手に決めたり主張すべき事であって、決まってることじゃあない。

あと、BLOGなんて、横断検索あるしどこでやっても変わらないじゃんとかいう説もあるけど、少なくともいま現在は「場所的な特別性=CNETのエンジンとか中の人に確実に検索されること」があると思うので、自分の文章力とか取材力とか、あとビジョンとかを世に、というか、そっち系の人々に問いたい人にはいい所なのかも知れない。


ぼく自身はたぶん、「ほとんど同意できない、というか何いってるかよくわかんないけど、ここだけちょっとおもしろい、かも?」、ぐらいの物を、ときどき、無責任に書きたいんだと思う。


Cnet: 読者ブログ ブロガー募集

KimI

距離。

2006-05-10 03:25:07 | web
ネット上のもの同士には距離があるべきだろうか。
Webのメタファは距離0、あるいはリンクを辿るノード数が距離。
VRMLに端を発した、仮想空間は、たまにワープポイントはあるけど、一般に日常的現実の距離のメタファ。
ケータイな生活はしてないけど、多分ケータイな頭に取っては、この世界は距離0。圏外とか、もってない人は距離無限大。

現実世界で人が距離に求める役割は、情報のフィルタリング。LOD。近くにあるべきものは見えるべき物。遠くにあるべきものは見たくないもの。
フィルタリングの規則が定義されれば仮想空間での距離の定義、距離のメタファは多分変わってくる。

代数というか、ベクトル、の勉強しなおしたら何か思いつくだろうか。あるいは、思いついても、人間では何を思いついたのか理解できないだろうか。
直感的には、ディレクトリも、全文検索も、極端すぎてあんまりおもしろい空間になってなくて、そのちゅうぐらいのところに、あるべき美しいメタファがあるような気がする。

見たくない物を見ない技術が発達したら、精神的近視、圏外、Unreachableなノードが増えてくんだろう。
昔から、人が望んだものは同じだったのかもしれないけど、空間の距離がそれを崩してたのかもしれない。

ネットで、中ぐらいの距離ってどんなだろう。

KimI

召喚。

2006-04-21 07:49:16 | web
BLOGGERの集まりってマックスウェルのデーモンになりえるだろうか。
それには独立性が足りないか。
あるいは中にいるから利用できないか。
あるいは60億あってもぜんぜん足りないか。
あるいは、入力とか出力がうまく定義できなくて利用できないか。

あるいは、なりえるんだろうか。


…たぶん、あとで自分で見てもデンパっぽい気がするので補足。
マックスウェルのデーモンってのは確か物理っぽい話で出てくる仮説で、ぼくの理解で大雑把に言えば「20度の空気をはんぶんにわけて、0度の空気と40度の空気にする」ことができるもの。そういうことができるものを擬人化というか悪魔というか、まぁ、デーモンに例えたもの。
気体の温度ってのは構成する粒子の速度であって、それは一定じゃなくて平均したものであって、統計的な話。だから、速い粒子が来たら通して遅い粒子が来たら跳ね返すような「フィルタ」ができれば、勝手に温度差が作れる。というような話らしい。フィルタしてるものは情報であって、そのより分けには何かしらインテリジェントなものが要る。という考え方がある。
で、一方、「BLOGGERがしてることって何だろう」、ということを考えてたら、結局フィルタリングだなぁ、と。いろんな条件の情報が飛びかってて、フィルタに引っかかったのが文章とかリンクとして記録される。BLOGは、たくさんあって、検索エンジンなりBLOGエンジン(?)なりが、たくさんあるBLOGから、「TREND RANKING」とか、そういう、何と言うか大局っぽい情報を引き出したりしてる。
そういうのが似てるかなぁ、と。そう思った。
補足終わり。


で、マックスウェルのデーモン足りえたとしたら、それは何から何を取り出せるもので、取り出したものはどう利用できるだろうか。
いわゆるエネルギーが取り出せたらそれはそれでおもしろい気がするけど、それはちょっといまのぼくには想像できない。
とりだせるのが1と0、というか「40度」とかいった、ぼくじゃ意味分かんない数字(=マクスウェルのデーモンの視点では「全体の温度」はわかんない=1フィルタの視点では「全体の統計的な意味」がわかんない)だったら、利用はむずかしそうだ。なんかそういうSFショートショートがあったような気もするな。
召喚魔法は、召喚できても従属というか使役というか、まぁ、利用できないとあんまりうれしくない。
次元が上の物の考える事が利用できるとしたら、その次元のまま引っ張ってきてフィードバックする感じかなぁ。あるいは外から利用する感じか。


参考:(かもしれない本。斜め読み状態で放置してるのでよく覚えてない)
amazon: ユーザーイリュージョン

KimI