ディノままdog garden

庭仕事と犬が大好きなディノままの日記です

自我を抑える (続々)

2011-09-11 13:13:02 | マロン
先日の「自我を抑える 続」の記事について、そんなに厳しくしないといけないの?

という質問を受けました。

きっと、そう思われた方もたくさんいると思います。



よくトレーナーの言うことは聞くのに、飼い主の言うことは全然聞かないという話を聞きます。

それは、トレーナーが犬の些細な行動も見逃さないからではないでしょうか?

そういうトレーナーを犬は「この人の言うことは聞かないと、ちょっとヤバイ事になるぞ」と思うでしょう。

逆に、これくらいはまぁいいかと見逃していると、犬は「この人の言うことはこれくらい聞いておけばいいや」

と思います。

こうやって犬は、人をランク付けしていきます。

毎日毎日、犬は私達を試しているのです。

散歩中に他の犬に吠えるという大きな自我(人間にとっては)、の裏にはたくさんの小さな自我が隠れているのです。



そういえばMASUMIさんのセッションの時、ゴールデンがしきりにMASUMIさんにお手をしていましたが、

MASUMIさんは「この手はいらないから」と振り払っていました。

この時 確か伏せをするようにコマンドを出したと思ったのですが、ゴールデンは伏せの代わりにお手をしていました。

伏せをしたくないので「これで許してー」ってお手をしたんですね。



こういう日々の生活の中で繰り返される、犬とのゲームに勝たなくてはいざという時言うことを聞いてはくれません。

小さな自我を一つ一つ、潰していくことが大事だと思います。




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さて「マロン」の話に戻ります。

初めてマロンに行った時、先生はこうおっしゃいました。

「スタンプーって、チョークでショックを入れると跳ぶでしょう」と。

そうなんですよ!!あー私が思ってる事を初めてわかってくれる人が現れたー!と

心の中でそう思いました。

散歩をしている時、向こうから犬が歩いてきます。

自分の犬が興奮する前にショックを入れて、犬を抑えましょう。

そう言われてきましたが、いざショックを入れた途端それが引き金となり猛烈に暴れ始めるのです。

その事を何度も訴えましたが、訓練所でも陽性強化の教室でも聞いてはもらえませんでした。

だからマロンで、そう言われた時「この先生は分かってくれてる、ここなら大丈夫かもしれない」

と思ったのです。






そして先生は犬に会った時の対処方を教えてくれました。

あの頃のエルファは犬に会うとパニックになり、私にはそれを抑えることができませんでした。

でもこの対処法を教えてもらってから、散歩で犬に会っても私が焦る事はなくなり、

そして気づいた時には、エルファは犬に会っても吠えなくなっていたのです。







マロンに行って驚いたことの一つ、それは皆が普通にスパイクを使っていた事。

だって訓練所でもスパイクを使うことなんてなかったからです。

スパイクというと負のイメージがありますが、ここでは全然そんなイメージはありませんでした。

むしろゴージャスと呼んで、楽しくしつけをしています。

そしてこのゴージャス、犬を痛めつける為に使う訳ではありません。

しつけ教室に通っているのは、ほとんどが女性です。

女性は男性よりも力が弱いので、犬を力づくで抑える事ができません。

でも、ゴージャスを使えば簡単に抑える事ができます。

犬に力負けしない、その為の道具です。







マロンで行われるしつけは、数多くの犬を扱ってきた先生が、長年の経験から独自に考えて編み出したものですが、

実はこれと同じ考え方のしつけ方をしてる人がいたのです。

それも、海外に!

そうです、もう皆さんご存知のMASUMIさんです。

それとカリスマドッグトレーナーのシーザー・ミランです。

3人とも、犬の行動をよく観察し、心理を読取りその犬にあったしつけをします。

MASUMIさんのセッションを見学した時は、すごく驚きました。

なぜなら私達がマロンで受けていたレッスンと同じ事をしていたからです。

全然見ず知らずの二人のトレーナーが、同じ考えの元でレッスンをしていたのです。

マロンのレッスンを受けていた私達は、MASUMIさんのセッションの内容が手に取るように理解できました。

何故、そういうことをやるのか、それがなんの為になるのか。

それはシーザーの番組を見ていても同じでした。

例えばシーザーがよく自分のブートキャンプに問題犬をつれてくることがあります。

シーザーのブートキャンプの犬達はシーザーがコントロールしているので皆穏やかなオーラを持っています。

穏やかなオーラを持った群れの中に、問題犬をいれるとどうなるか。

すると問題犬も、シッポが下がり穏やかになるんですね。

このブートキャンプがマロンの教室なんです。

マロンでは先生が教室を支配しています。

だからマロンでは吠える犬はいません。

マロンに通う犬達は知らず知らずのうちに自然に吠えなくなるという仕組みです。

この逆も然りです。

吠える犬の中にいると、吠えなかった犬も吠えるようになってしまうのです。

犬は環境に左右される生き物なのです。







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2 コメント

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Unknown (ルル&マロン)
2011-09-19 20:41:18
自我を抑えるって~厳しすぎって思ってる人は、意外と多いと思います。
私は、大を飼う=自分でコントロールしたい
と思って頑張ってきました。
まだまだですが~最近見逃すことが少し出てきたのかなぁ~3歳になって少し落ち着いたせいもあるのかしら??

犬は、環境に左右される生き物
まさに~その通りですね~
的確に判断されてて素晴らしいです。
分かってても~文章に表すって大変ですもん

しっかり~お勉強させてもらいました
ありがとうね~

これからも~よろしくね~

ありゃー一番乗り~~
返信する
Unknown (ルル&マロン様)
2011-09-20 12:23:42
文章にするのって難しいですねぇ
自分の思いを人に伝える事がこんなに大変とは
考え過ぎて、日にちが空いてしまいました。

マロンに通い始めてから、カフェ等で会う犬達(正確には飼い主ですが)の行動が気になって仕方ないです。
あー、あんなに自由にさせてるーとか、あんな事させちゃ不味いでしょうとか。。。
小姑のように観察してしまいます(笑)

大ちゃんは、早くから自我を抑える訓練をされてるから、落ち着いてますね。
この間リードを持たせてもらって、そう感じました。
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