読む日々

テーマばらばらの読書日記

ツナグ

2014-11-02 | 
辻村深月「ツナグ」


しょうこおねーさんがブログで結構前に紹介してた本。某ブログでもはよ読めと勧められたけど元の視力が2.0のせいか最近老眼を感じ始めて文庫がキツかった私。図書館でハードカバー探したけど見つからず、100均でシニアグラスを購入して文庫にチャレンジしましたとさ


で、これは死んだ人と生きた人をツナグ仕事「使者」に依頼して、どうしても会いたかった人と再会する数名のお話と、「使者」本人から見た章でできてます。

飯島愛を思わせるアイドルと会うOLや、生前息子に使者の存在を伝えて亡くなった母を呼び出す会社社長。
消えた婚約者がもしかして亡くなっているかも、と依頼してきた男性。親友を亡くした女子高生。

そして使者自身両親の死の謎が知りたくて・・・。

両親の死の謎は鏡の怖さが語られたところで想像ついたけど、ばあちゃんのミスかと思ったら全然違って号泣しちゃいました。強い信頼で結ばれた夫婦の息子だから、親がいなくてもまっすぐ育ったのかしら。

女子高生のは切なかった。死者呼び出してスッキリめでたしめでたしの人もいれば、そのせいで一生重荷を背負って生きてかなきゃいかない人もいる。


思春期を無事乗り越えられるかって結構重要だよなあ。息子大丈夫かな。物語とは全然関係ないけど。


なんか泣き所いっぱいだし、いろいろ考えさせられました。
私だったら誰に会いたいかな・・・。って目線で考えたら、自分が生まれる前に亡くなった人でもいいのかが知りたかったな。

満足度100
映画もあるらしい。みたいかも~