読む日々

テーマばらばらの読書日記

のっぽのサラ  草原のサラ

2011-03-07 | 絵本
パトリシア・マクラクラン作、金原瑞人訳、中村悦子絵
「のっぽのサラ」「草原のサラ」の二冊を一気に読みました。

草原の方は続編。

まずのっぽのサラ。
弟が生まれた翌日に母親が亡くなってしまった大草原に住むウィッティング家。
父親と姉弟の三人暮らしですが、父親が新聞広告に花嫁募集をかけ
それに応えてメイン州からやってきたサラと一家の暮らし(お試し期間)と、結婚を決意するまでの物語。

大草原と海辺の暮らしの対比がおもしろい。サラの人柄が素晴らしい。子供も全然ひねてなくて素直。
大自然の暮らしには、素直な生き様が似合うなあ。

草原のサラは、結婚後、村を襲った大干ばつにまつわるお話。
あまりの日照りにとうとう父親を残して三人はサラの故郷メインへ避難します。
メインの人たちもまた、悪人が一人もいない。
最後はめでたしで終わります。

子供に、1900年代初頭の、まだ文明がさほど発達していない時代の人々の暮らしや自然の怖さをわからせたり、
家族や近所が助け合って生活する素晴らしさを教えるにはもってこいの本だと思いました。

読み聞かせるにはちょっとボリューム大です。手元において毎日少しずつ・・ならいいかもですが。


満足度70