曇天だったことを逆手にとって 光芒を
鮮明さには欠けますが 雲間から光の筋が
この4枚の写真はオートブラケット撮影(露出変化)の連続した写真です。約2秒間隔の撮影です。
わたしは 海に向かって突き出た突堤にいます。
300mの揚げ糸をほぼ出し切って 凧とカメラは完全に海上にあります。
『んっ 風が止んだ!』
カメラリグがじわじわと降下し始めました。
糸を手繰っても間に合いそうにありません。揚げ糸がだらーんとたるんできました。
もう 揚げ糸が写っていません。
後方に走りながら 懸命に糸を手繰ります。
もう 後ろがありません。
完全に追い詰められました。足を踏ん張って必死に糸を手繰っています。
もう150~200mくらい手繰っているので 腕も思うように動きません。
『あーっ! 落ちる。』
『落ちました。』
『あーれー わたしを引きずらないで!』
六角凧は海に落とすことなく 回収できました。
あわてて駆け寄って カメラを救助。
『はー! くたびれた。』